今回はクリス達を中心にした正面突入組が活躍します。
茜達も今まで殆ど会話だった分活躍致します。
では、本編へどうぞ。
クリス達の指示で菌根破壊、ミランダ抹殺及びローズ奪還作戦が開始されクリスを中心とした4人は森を進み始める。
『隊長と暴れるのは久々だな、最後は何時だ?
中東か』
『諜報任務ばかりで腕が鈍った』
「だがタンドラやアオイ達のお陰でミランダの狙いを知れた」
通信で先ずロボがクリスと中東で暴れた事を思い返すと、次にタンドラがミランダやBSAAの情報を抜く諜報任務で腕が鈍った事を口にすると、クリスが葵達も含めて集めた情報でミランダの狙いを正確に知る事が出来たとして何も成果が無かった訳では無いと言う言い回しをする。
『ミアに化けてるってのは半信半疑だったが』
『頭にデルタ1のを含めて10発以上食らい、工場でもかなり鉛玉を叩き込んだのに未だ生きてるとは…気味が悪い』
「そんだけミランダがウチ等以上の化物でヤバイ奴っちゅう訳やでナイトハウル」
其処にケイナインがミランダがミアに擬態してた事を初めは半信半疑だった事を告白し、ナイトハウルもウィンターズ邸やハイゼンベルクの工場で銃弾を頭も含めて数え切れない程受けたのに生きてる事を不気味がり、茜がその声にウィルス完全適応者として自分達以上の化物と称し、改めてミランダの恐ろしい能力に説得力を持たせる。
そして村に続く小高い丘にアンバーアイズやデルタ6にオメガ13達が村をスコープで覗いていたが、クリス達が来た事に気づき其方を向く。
「おいアルファ達、見てみろ」
クリスはアンバーアイズからライフルを受け取るとスコープを覗き見し、B.Y.や茜達はバイザーで村を覗き込む。
すると其処には菌根本体がその地下にあると思われる共同墓地から巨大な菌コロニーが隆起し、更にはBSAAが村に火を放ち初めから生存者の有無の確認もしない無差別攻撃を仕掛けてる場面が4人の目に映る。
「BSAA…此処までするとは… 畜生」
「やっぱBSAAと距離をおいて正解だった訳だよクソが」
そしてBSAAの機体の1機が菌コロニーの根で払われ墜落し、クリスはそれ等一連の光景を見て思わず悪態が飛び出し同じくBSAAだったB.Y.も同じ感想を抱き表情を歪ませていた。
「まるで地獄だな、如何やって目標に近付く?」
「先ずはアイツを片付けないとな」
「援護は任せろ、さあ行こう」
「ええ行きましょう…この事件に終止符を打つ為にも」
アンバーアイズはこれ等を地獄と呼称しつつ、目標たる菌根とミランダに如何に近付くか4人を見ながら問うとクリスは巨大菌コロニーの破壊を先ずは先決と判断する。
其処から4人は狙撃組と分かれて正面から突撃すべく銃を構えて丘を降り始める。
すると直ぐにライカンの群れが現れクリス達に襲い掛かり始める。
「敵性B.O.W.の集団とコンタクトした!」
『予想より数が多い、気を付けろ!』
『此方デルタ3、ロボやオメガ3達とともにこっちも化物共と遭遇した、全員気を引き締めな‼︎』
クリス達とライカンが接敵すると同時にナイトハウルやロボ、デルタ3やカルロス達も同時接敵し、想定以上の数にそれぞれが苦虫を噛み潰しながらライカンと戦闘を開始する。
正面突破のクリス達はドラグーンやサジタリウスのフルオートを正確に頭部にヒットさせながらライカンを絶命させて先へと進軍し、他の隊員達が置いた第1物資ポイントに辿り着く。
『西ルートクリア、先行する』
「了解」
『BSAA機を見つけた、警備2人……ふっ、行けそうだ』
「油断しない事よ、相手は素人では無いのだから」
するとタンドラから同行したデルタ4達と共に西ルートを制圧し先行する連絡が入り、更にケイナイン側からもクリスが与えた任務の1つであるBSAAの動向調査から着陸した機体を見つけ、オメガ14達と共に制圧を開始しようとしていた。
其処にヨナが油断せず行く様忠告を入れつつ物資を回収。
直ぐ様近場の門を開ける…その瞬間地面から菌根が地面から隆起し、更に改めて菌コロニーを目視する。
『何だあのキモいのは?』
『あれ全て…特異菌か…?』
『マジかよ…ドンだけだよ…!』
「恐らくミランダも彼処だ、急ぐぞ」
ロボやナイトハウル達はその巨大過ぎる菌コロニーに絶句し、同行しているビリーやカルロス達も言葉を失い掛けていた。
その直ぐ後にクリスが気合入れとして急ぐ様に指示すると各々が動き出し、菌コロニー…其処に居るであろうミランダや菌根本体を目指し更に歩を進め出す。
そのクリス達の前に今度はヴァルコラックの群れが現れ行く手を阻む。
「大型の変異種B.O.W.を確認!」
『菌の微粒子で汚染されてるかも知れない、マスクは外すなよ?』
「こいつ等がイータ小隊を苦戦させたったヴァルコラックっちゅう奴かいな!
ほらワンちゃん、ウチが調教するから掛かって来いや!」
クリス達がヴァルコラックと戦闘を開始した直後にナイトハウルからマスクを外す事をせぬ様に全体に忠告をする。
その間にB.Y.とヨナ、クリスは自分達が相手する分を撃ち殺すが茜は弾が勿体無いからかヴァルコラックを素手で相手取り、葵を超える圧倒的な身体能力で自身の分も直ぐ様片付ける。
しかしBSAAが村を焼いた為火の手で正面から進めなくなっており、クリス達は止むを得ず迂回を開始する。
『隊長、俺だ。
今から砲撃支援の準備に入る、時間をくれ』
「了解!」
『此方タンドラ、奥の廃屋に物資を置いておく。
自由に使って』
「あんがとタンドラ!」
その迂回ルート進行中に如何やらロボ達が砲撃支援に入るらしく、その時間を稼ぐ様にクリス達に要求する。
更にタンドラ達は物資を置いて行きクリス達に使わせる様にしながら進撃していた。
それからクリス達は物資を回収しつつ近場の廃屋からライカンを排除しつつ更に進行する。
「アンバーアイズ、捉えてるか?」
『ああ見てる、目標まで200』
「良し、ならさっさと雑魚を蹴散らして先に進むぞ‼︎」
『此処まで巨大な特異菌コロニーは聞いた事が無い』
「ええ、私達もよ!」
アンバーアイズから目標まで距離200と聞きB.Y.はライカンをドラグーンの掃射で片付けルートを確保し、通信機からナイトハウルが目の前に広がる巨大特異菌コロニーに脱帽していた。
其処にヨナもダールトン一族テロ未遂事件を皮切りにA.B.F.で取り扱った特異菌事件でもこんな物は自分達すらも初めてだと叫びつつライカンの群れを凍結させ砕きながら4人で進む。
『良く見えてるぜ隊長達、突っ込みな!』
「了解!」
『おふくろが見たら死んで地獄に来たと思うかもな!』
「せやな‼︎」
ロボがそのまま突っ込む様にクリス達に叫び、次にアンバーアイズがこんな光景を母親が見たら地獄に来たと勘違いすると軽口を叩くと茜も同意しつつ大型ライカンを含めた群れを全て打ち倒し、遂に共同墓地前の女神像の広場…巨大菌コロニーの目の前まで到達する。
「目的地に到着、デカ過ぎるな…。
良いぞロボ、座標にぶちかませ!」
『了解!
ボス!』
『外すんじゃ無いぞクリスとロボの旦那方?』
クリスは菌コロニーの巨大さにやや脱帽気味になるが、直ぐ様ターゲットロケーターを使用し始め、ロボに砲撃ポイントを指示し始める。
B.Y.、茜、ヨナはクリスに邪魔が入らない様に防衛しつつ周りを警戒し、その間にカルロスが茶化しを入れていた。
そしてロボの砲撃が菌コロニーへと一直線に向かい直撃する。
『ビンゴ!
やったぜ!』
『群れがそっちに向かった』
「ええ、見えてるわナイトハウル!
アカネ、B.Y.、クリス、先ずはライカン達を粗方片付けてからもう1度ロボに砲撃させるわよ‼︎」
『了解‼︎』
ロボの砲撃が当たるや否やライカンの群れが出現し、クリス達に襲い掛かり始める。
ヨナは此れではロボがリロードを終えてもロケーターで指示を出せない為粗方片付ける方向で話を進め、クリス達もそれを承諾、ライカンの群れを撃破し始める。
『タンドラ、10体以上此方に来たぞ。
片付けるぞ』
『無論よオメガ2、デルタ4達』
『ちっ、こっちも来た。
菌が猛スピードで増殖している、何かが刺激してる影響だな。
アンバーアイズ、オメガ6、10、13、デルタ6も遅れるなよ!』
更にタンドラやビリー、ナイトハウル達側にもライカンの群れが現れいよいよ地獄が更なる深淵を覗かせる様相を呈しアンバーアイズ達スナイプ組に忠告を入れて彼等もそれぞれを援護すべく無言で狙撃を開始していた。
一方クリス達も茜の身体能力やヨナの氷、B.Y.達との連携でライカンの群れを片付けるとクリスが再びロケーターのレーザーを菌コロニーに照射、そしてロボが再び砲撃を加える。
『またヒット!
はっ、倒壊寸前ってとこだな』
『こう言う時に限って更に攻撃が激しくなる、全員油断するな』
『BSAAがB.O.W.と交戦してる。
奴等の狙いも矢張り菌根みたいだな』
「はん、想定通りってとこだな‼︎」
『奴等だ、囲まれるなよ』
ロボの砲撃でいよいよ菌コロニーが破壊寸前に至ると、ビリーが周りに油断するなと告げてライカンの群れを掃討し始める。
するとケイナインからBSAAがライカンと交戦し、菌根が狙いだと憶測を立てるとB.Y.が毒気を吐きながらアンバーアイズからライカン、更には再び現れたヴァルコラックまで現れたと連絡が入り囲まれぬ様に相手取り始め、正面突撃4人組は能動的にそれ等を撃破し始める。
『何れだけ居るの?
全員無事?』
『菌から湧き続けている、此奴はキリが無いぞ』
『チッ、特異菌由来だからモールデッドと全く同じ性質を持ちながら戦闘力はあれ等より上で菌ネットにデータがあればコピペ可能って訳か!』
『勘弁してよ!』
余りの数にタンドラから連絡が入り全員無事の確認をするとアンバーアイズからライカン等が菌から湧き続けてる事が告げられ、カルロスがモールデッドを引き合いに出しつつそれと同じ性質且つ上の戦闘力を持つと叫び、タンドラも先行突入していたイーサンや葵達、囮だったB.Y.達が何れだけ苦労してたか理解して愚痴を零していた。
『うおっ、此奴等武器も使うのか!』
『ふっ、向こうもそう思ってるさ』
「B.O.W.達の切れ目は…今やクリスさん、ロケーターを‼︎」
「ああ‼︎」
ケイナインが軽口でライカンが武器を使う事に驚いているとナイトハウルも向こうも同じと軽口で返し合いまだまだ余力がある事をそれぞれが示し合わせる。
それ等を聞いて他も負けてられないと感じ銃撃を続け、更に茜が正面から来るライカン、ヴァルコラックの群れの切れ目をサジタリウスを乱射しながら観察し、その時が訪れた事をクリスに叫びロケーターで再び菌コロニーにレーザーを照射。
そしてロボの3発目の砲撃が直撃、菌コロニーが周りのB.O.W.を巻き込み爆散する。
『ドカーン‼︎
はは、ざまあみろ!』
「良くやった、菌根はあの下だ」
「ふう、取り敢えずは此れであのクソ忌々しい人狼共の勢いが削がれる筈…」
ロボが菌コロニー爆散を喜んでるとクリスが労い、B.Y.は中心となってた物が吹き飛んだ事でライカンの勢いが大分削がれる筈と汗を掻きながら口にし、此れで途中撤退したイータ小隊の無念を晴らしたとまで思いながらクリスの後に続き、菌コロニーがあった場所にポッカリと空いた穴を見つける。
「地下へ侵入する、お前達は地上で待機してろ」
「デルタもだ、まだまだライカンは残ってるしBSAAが此処に近付かせない様邪魔してくれ」
「オメガ小隊もウチとオメガ17で突入する、他はハウンドウルフとデルタチームの援護や」
「ふう、なら早く行くわよ皆」
正面突入組の4人は穴の内部へと侵入し、部下達には地上で待機しつつBSAAの菌根接近阻止を命じてその勢いのまま奥へと侵入する。
だが、その直ぐ先の開けた場所にて葵達が倒したウリアシュに鎧を着せ、巨大なモーニングスターメイスを持った大型のB.O.W.がクリス達の行く手を阻む。
「菌根を守る番人か!」
「あんさんを相手しとる暇はウチ達には無いんや、さっさと片付けたるわ‼︎」
菌根の番人に対しクリス達は銃撃を開始するが鎧が邪魔で身体に傷が一切付かず、メイスを振り下ろして来た瞬間茜とヨナがそれを怪力で受け止め投げ飛ばし、唯一剥き出しの背中の弱点を見つけ4人で一気に撃ち込むがこのウリアシュはそれ等に怯まず再びメイスを振り回してクリス達を翻弄する。
「これじゃ埒が開かん。
ロボ、少し手こずってる、お前の手を借りたい!」
『正気か?
其処は地下だぜ?』
「天井が開いている、其処から撃て!」
『そっちへ移動する、それまで辛抱してくれ』
「よし、ロボが来るまで攻撃するぞ茜、ヨナ‼︎」
クリスはこのウリアシュをさっさと片付けるべくロボに再び砲撃させる様に指示を出す。
その指示にロボも少々引き、地下の為砲撃で崩れかねない可能性を頭に入れるがクリスは天井から直に撃つ様に指示を繰り返しメイスを避けながら攻撃する。
それにB.Y.も続き、茜とヨナもその身体能力で一瞬で背後に周りアルビオンやサジタリウスを乱射しウリアシュにダメージを蓄積させ続ける。
『あんた達の真上に着いた』
「よし、ロケーターで指示する‼︎」
「クリスさんの時間稼ぎするで皆‼︎」
そうしてロボが真上に辿り着くとクリスはすかさずロケーターを取り出し、茜達はクリスがウリアシュにロケーターを照射し続ける時間を稼ぐべく連携した動きを取りつつ背中にダメージを蓄積、更に茜がその怪力でメイスを受け止めた瞬間それを奪い取り、鎧のウリアシュに何度も叩き付けた後ヨナに投げ渡し彼女もそれで怯ませる。
此れが出来るのも一重に葵を上回る身体能力を持つが故である。
そしてロケーターのレーザーを照射し続けた結果鎧のウリアシュの頭上からロボの砲撃が直撃、そのまま倒れ込む。
「やったぞ、効いたか⁉︎」
「見る限り効いてるっぽいが!」
「…ふん、ほら返すわ、貴方の得物」
鎧のウリアシュにクリス達が与えた以上のダメージが入りクリスも流石に効いたかと叫び、B.Y.も警戒しながらその様子を見ていた。
するとヨナがメイスを鎧のウリアシュに投げ返し、それを受け取ると近場の茜、クリスに叩き込もうとするが直ぐ様結晶化し、ボロボロになって崩れ去った。
「…敵性B.O.W.、排除。
このまま進む、お前達は上で待機してろ」
そして番人が消え去った事で横穴を塞いだ菌の根が崩れ去り、クリス達4人はその横穴を見ながら部下達に上で待機する様に命じ奥へと走り出した。
『ミランダがミアに化けていたなら本物のミアは?』
「地上には見当たらなかった、だから残るはもう地下しかあり得ない。
生きている可能性が低くとも、僅かな可能性に、イーサン達が俺達に託した願いに賭けたい」
ケイナインがミランダのミアへの擬態から本物のミアは何処にと零すと、それをイーサンや葵達から託されたB.Y.が僅かな可能性に賭けたいとミアの事を未だ諦めていない事を告げながら先へ先へと進む。
『だが分からないな、ミランダは如何やってローズの事を知った?』
『菌目当ての『お友達』から?』
「その『お友達』も如何に情報を抜いたかが懸念材料よ、もしも私達全員の憶測が正しいなら…」
「後で調べれば済む、作戦に集中しろ」
更にナイトハウルがミランダが何故ローズを知ったかと話すとタンドラは『お友達』、コネクションから知ったと推論を出すとヨナがそれが作戦内でも懸念材料と話し、A.B.F.や今作戦に協力した全員が立てた憶測が正しいなら…そう話した直後にクリスから作戦に集中する様に注意され4人は走りながら奥へと走る。
そして大きく開けた場所に出て…遂にそれを発見する。
「あったぞ、此れが菌根か……。
此方ハウンドウルフアルファ、菌根を発見した」
『此れで全て終わりに出来るな』
「せや、漸くや」
クリス達は地下に蠢く赤い物体…菌の根の大元、菌根を発見したと全体通信を入れアンバーアイズも全て終わらせられると呟くと、茜が腕を組みながら漸くと答え他の3人も同感であった。
その間にクリスはN2爆弾のパーツを組み立て終えると菌根に向かって投擲、そしてそれが刺さりピッピッと音を鳴らし起爆の時を待っていた。
「クリスがN2爆弾を設置した。
此れで村に根ざした菌糸毎吹き飛ばせられる」
『直ぐに離脱して起爆を』
「ミランダが未だだ。
今度こそケリを付ける、このまま進む」
『了解。
それから隊長達、祭祀場にミランダを確認した』
「監視を続けろ、俺が指示するまで手を出すな」
クリスのN2爆弾設置からアンバーアイズが離脱して起爆を提案するが、クリスはミランダが未だだと一蹴する。
自分達の手で全て終わりにすべく更に奥へと進み始めた。
此れにはB.Y.達も同感で、ミランダがこの爆弾で殺せなかった可能性を考えてその手で抹殺の道を選ぶのだった。
更にアンバーアイズからミランダが祭祀場に居ると確認し、この奥を見るなら好都合だとして走り始める。
『それにしても、イーサンに何もかも話しても此れじゃあアイツが報われないぜ』
「だが葵達がその命を繋いだ、後はミアを見つけ出すだけなんだ…彼は本当に報われるべき人間なんだ、ずっとB.O.W.と戦い続ける道を選んだ俺達とは違う、普通の日常に居るべき存在なんだ」
「ああ、だからこそミランダとはさっさとケリを付ける………イーサンにこの『呪い』は選ばせる訳には行かない」
奥に進み始めたと同時にアンバーアイズがイーサンに粗方説明して此れでは報われないと零すとB.Y.が葵達が命をギリギリ繋ぎ止め、後はミアを見つけ出すと僅かな可能性に全てのコインをベットし、更に自分達とは違う日常の世界を生きるべき人間なのだとも口にして報われるべき存在だと強調する。
其処にクリスも加わり、この『呪い』である戦いをイーサンに伝播させぬ様にすべく奥にあった扉を開く。
すると其処は、地上に無かったミランダ自身の大掛かりな研究室であった。
「此れはミランダの研究室?」
「なら丁度良い、手分けして調べるぞ」
「せやな。
ウチは其処の机を、B.Y.さんは反対側を、クリスさんはこの正面の机を、ヨナは残った机を」
クリス達はそれ等を見てそれぞれが手分けして調べ上げ始め、クリスは正面にある机の4つの本から四貴族のミランダの評価を目にし、ドミトレスクやハイゼンベルクと言ったカドゥ適合率が特に良好な存在でも最後の一文には『エヴァの器には不適』と添えられ、クリスはこのエヴァと言う名がミランダの子の名前だと判断する。
「カドゥが大量やな…B.Y.さんそっちは如何や?」
「ミランダの奴、スペイン風邪が流行っていた時代から生きてて偶然菌根と接触して村の人々の精神を操作してたらしい。
娘の名前はエヴァ、儀式の内容もローズを菌根の制御器である聖杯で復元して一体化させるらしい、其処からエヴァの意識を引き抜く気だろう。
更にエヴリンはエヴァの胚に特異菌を用いてコネクションが作り上げた失敗作とかも書かれてるし、1番知りたかった何処でローズを知ったのか…それがコネクションから情報を得たって記されてる!
だがコネクションがローズの事を知ってたとなれば矢張りBSAAから情報が…」
「ちょっと皆、此れを見て‼︎」
茜はカドゥや今までのB.O.W.のデザイン画等を見て辟易しつつ反対側のB.Y.に話をすると、彼の口からミランダが100年以上生きた怪物であり、そんな時代から娘のエヴァ蘇生を図ってたと知り怖気が走り、更にはコネクションがローズの事をミランダに伝えたと同時に話し全員の憶測から立てられた懸念材料…BSAAからの情報漏洩が現実味を帯びたと告げた瞬間、ヨナから全員を呼ぶ声が響き3人はその机に集まる。
其処には手紙と写真があり、クリス達はその手紙を読み愕然としていた。
「…何だよ、これ…我が師ミランダ?
雑事に忙殺、雪道で死に掛けた医学生?
生物を感染によって変異させる事に感銘を示して、それが自身の理想である『人類の高次への進化』を体現させる手段…⁉︎」
「せやけどミランダは娘のエヴァの蘇生、コイツは人類全体の進化と思想の違いから村を出てって、専攻のウィルスによる爆発的感染が相応しいと判断…。
そしてアフリカの奥地で始祖たるウィルスの発見、研究基盤となる企業もお友達と興す予定、その名前はアンブレラで洞窟の紋章が由来、その理想実現が近付いて来た、全てはミランダの教えがあってからこそ………終生の師に敬慕を込めて、『オズウェル・E・スペンサー』……まさか、葵達が興味を引いた昔村の外から来た奴っちゅうのは…‼︎」
「スペンサーが、村に?
馬鹿な…」
クリス達はその手紙の送り主がアンブレラ社の創始者であり、あらゆる者の運命を狂わせたスペンサーである事を知り愕然とし、ヨナすらも言葉を失い、CLOWN事件が起きる原因だったスペンサーの理想、その手段を見出したのもミランダがスペンサーを救い、その研究成果を彼に教えた為であったのだと。
そう、この村こそがポイントゼロ、発端の更なる深淵、全ての始まりであると知りクリス達は信じられないと言った表情を浮かべ、だが情報は残さねばと茜が写真を撮りそれを保存した。
『カラン!』
「誰が居る…!」
すると奥の牢屋から何か金属物が転がる音がし、クリス達は警戒しながらその牢の鍵を破壊し、侵入する。
その瞬間右からパイプを手にクリスに殴り掛かろうとした女性が居り、クリスはそれに即座に反応してパイプを弾き飛ばして4人は銃を構える。
その女性の姿形はイーサンの妻『ミア・ウィンターズ』ではあるが、ミランダが擬態している可能性があり警戒心を解けなかった。
「手を上げろ!
アンバーアイズ、ミランダは今何処に居る⁉︎」
『未だ祭祀場だ、何かの準備をしてる模様』
「……て事は、本物なんだな。
良かった、本当に良かった…僅かな可能性が現実になった………初めましてだミア・ウィンターズ、俺はB.Y.、こっちは茜とヨナ、皆クリスの仲間だ、安心してくれ」
クリスはアンバーアイズからミランダが祭祀場にいると聞き一息吐き、B.Y.も漸くイーサン達のオーダーを達成出来た事にホッとし、自己紹介をしてクリスの仲間だと話し警戒を解かせた。
「無事で良かったミア、だが如何して此処に?」
「突然捕まって…色々検査された」
『ミアと言ったか?
ミア・ウィンターズ?』
クリスはミアにこんな場所に何故居たかを問うと、ミアも状況を上手く把握出来ておらずミランダ達に突然捕らえられて誘拐された事を告げる。
するとアンバーアイズがミアの名を聞き驚き、通信機からはデルタチームからは安堵、オメガ小隊やハウンドウルフからは困惑の声が上がりその生存にそれぞれが驚いたと言った感想を示していた。
「ああ本人だ、そっちの状況は?」
『宛ら戦争だが何とかなりそうだ』
「任務を優先なさい、私達は此れからミランダ抹殺の為祭祀場に向かうわ」
「待って、此処に置いて行くつもり?」
クリスはアンバーアイズから状況確認をすると、如何やら地上は何とかなりそうだと話されるがヨナが任務優先を呼び掛け、そして4人で祭祀場に向かう事を告げる。
すると背後からミアの抗議の声が上がり、4人は其方を向く。
「約束したはずでしょ、私達の事を守るって!
全て貴方の言う通りにした、こっちに引っ越したのだって…。
家族と一緒なら…それで良いと思ったから!
ねえ答えて、夫は…今何処に居るの!
私の娘は何処⁉︎」
「イーサンは、この村にローズや君を救いに来ている」
「えっ…?」
ミアはBSAA時代のクリスから言われた通りにした事を告げ、それも家族と一緒ならそれで良いと判断したからだとも話しイーサンやローズの行方をクリス達に投げ掛ける。
するとクリスはありのままに、イーサンがこの村にやって来てローズを救いに、ミアを探す為に居ると目を見て話していた。
「俺達はアンタに化けたミランダを殺そうとして失敗してローズを誘拐されちまった。
けど茜の双子の妹の琴葉葵や俺の部下の弦巻マキ、そして葵の後輩で、昔はエヴリンと同じ存在だったイヴと一緒に粗方の事情を話して、アンタの生存が絶望視されてるにも関わらず俺にミアを探してくれって最後まで諦めずに願いを託してくれたんだ」
「んで、ローズちゃんは今ちょいエグい状態になっとるけどあんさんも多分分かってるやろ、ローズちゃんが特別な力を持って生まれた事を。
そのお陰でしっかり生きとる。
ウチ等はミランダのババアを抹殺するんやけど一緒にローズちゃんを奪い返したるで」
「イーサンは重傷を負ったけど、既の所で命を繋ぎ止めて今は安全地帯で仲間が守ってる。
そしてもしも作戦の最終段階中に目覚めたら…共にローズを取り返す約束をしてるわ」
更にB.Y.はイーサンは最後までミアが生きていると諦めず自分にその願いを託して探索させたとし、茜はローズが正確な状態は暈しつつその力で生きている、ミアもローズがその力を生まれ持って誕生した事を知ってたと推察しながらミランダを殺すと共に奪い返すと話す。
最後にヨナがイーサンが作戦中に目覚めたら共にローズを取り返すとして話を締め括り彼女に状況はもう最後の方にまで進んでいる事を察しさせる。
すると大きな揺れが部屋を襲い、菌根の覚醒率が更に引き上がった事をクリス達は察する。
「ミア、来い。
此処ももう危険だ」
「待って、イーサンは本当に来ているの?」
「ああ、E型菌が残留してる身体で結構無茶をしたがな……さあ早く此処から逃げるん」
「待って!
違うの…」
クリス達はミアを引き連れ最早何時崩れるかも分からない研究室から脱出しようとするが、ミアは未だイーサンが来ている事が信じられない様子で引き止めると、B.Y.がE型菌が残留した身体で無茶しながら戦って来た事を仄めかして走ろうとした瞬間、4人はミアに違うと言われて立ち止まり彼女を見やる。
「違う?
何が違うんだ?」
「…本当は隠し通したかったけど、其処まで知られてるともう隠せない………貴方達は彼が本当に特別だって知らないのよ……」
クリスの問いにミアは彼女自身の中で隠し通したかった事、しかし多くの人に目撃され最早隠せないと悟り、イーサンに隠されていた事を話し始める。
その内容はクリス達も驚く想定外の内容だった…。
此処までの閲覧ありがとうございました。
ヴァルコラックの数やライカン等の数が単純に増えて滅茶苦茶な状態になりましたがクリス達は突破して菌根に爆弾を設置し、そしてミアの救出に成功しました。
原作と違いイーサンは生きている為隠せる…と思えますが葵やクリス達にイーサンの異様な再生力を見られた為ミアはもう隠し通せないとして話をする決意をしました。
そして次回、いよいよ…。
次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。