UAが1000を超えてたのを見て感謝の気持ちで溢れました、閲覧してくださる皆様本当にありがとうございます。
この作品は多分30話以内に終わる見積もりが立っていますがまだまだ話的に序盤なのでこれからもよろしくお願い致します。
では、本編へどうぞ。
PM13:58、生存者全員が怪我無く防衛線を乗り切り、また窓ガラスを破られて侵入を許した事から破られたか所、及び1階と2階の窓ガラス(1-Aは3階にある)を木材と釘打ち機で補強し、内部の守りもある程度改善させる。
しかしあくまで気休め程度なのでゾンビなら兎も角今回みたいなリッカータイプやハンタータイプのB.O.W.やネフィリムに対しては効果は薄いとレオンや葵達は理解しており、此れもまた生存者の気を落ち着かせる為の措置であると割り切っていた。
そうこうして窓ガラスの補強組(マキ、茜、レオン、B.Y.)も含む全員が家庭科室に集まりジェネシスで水質汚染はまだ無いと確認してから水道で手を洗い、カレーライスを作り上げた。
因みに茜はオーダーをキッチリこなした為エビフライカレーライスにランクアップしており、他の戦闘に参加した人達も労いを込めてカレーライスのランクアップが許され、レオンはシンプルな大盛りを、葵は野菜マシマシカレー、B.Y.はカツカレー、マキはポンデリングカレー、ゆかりはカレーライスの味を辛口目にする様に、あかりは超大盛りカツカレー(具体的にはレオンの大盛りカレーの更に倍、B.Y.のカツも合わせて3倍以上の量)、セイカはカレーライスのランクアップはせず代わりに大量の酒類を注文し、戦闘組の注文はしっかり通り、更に生存者全員の中で1番若いきりたんとウナにもカレーライスのランクアップが成されており、全員に主食と副菜のポテトサラダ、更にずん子手作りのずんだ餅がデザート枠として生存者全員に行き渡り、更にずんだもんにドッグフードと水を出し皆一斉に手を合わせて頂きますと言い(レオンはこれが食事前のお祈りと同じ意味を持つと知ってた為合わせて頂きますと言っている)、ずんだもんは皆が頂きますを言い切るまで待てをして一斉に食事を始めた。
「んん〜、やっぱりエビフライ美味いわ〜。
カレーライスも美味しいし、ポテトサラダまで美味いと来たもんやし、最高やわ〜」
「ああ、美味いな……これが俺達が生存者全員を守り抜いた末に得た物なら、噛み締めないとな」
「皆さん、ずんだ餅も含めてお変わりは沢山ありますから一杯食べて下さいね♪
特にずんだ餅は私が渾身の出来で作り上げましたのでオススメですよ!」
「あー、確かにずんちゃんのずんだ餅は美味しいよね〜。
同じ様に作ってるのにあの美味さが引き出せないから本当に凄いやって思うよ」
「そうですね、お昼ご飯のおやつに偶に出て来るずん子さんのずんだ餅は頭の糖分補給にも適してましたから試験の時は何時も助かってました」
「mgmg、mgmg。
カツカレー美味しい〜!」
「ぷはぁ、お酒がこれだけ飲めて幸せ〜‼︎」
皆が思い思いの味の感想や、生存者全員の無事から生まれた物だと噛み締める様に食べたりし、特にレオンは生存者がバイオテロに巻き込まれた挙句に1人以上は必ず同行者が死に、酷い時にはアメリカ、中国での同時大規模バイオテロの様にトールオークスの7万人もの住民や盟友だったアダム・ベンフォード前大統領、更に中国に移動する際の旅客機の乗客やパイロット、CAに至るまでC-ウィルスに感染し墜落、そのままレオンと当時パートナーであったヘレナ・ハーパー以外全員死亡し、その中国でも大規模バイオテロで民間人とBSAA隊員が大勢死亡すると言う生存者をバイオテロから守り切れず失う経験を何度も何度も負い、その度に十字架を背負い生きて来た為今回の様に生存者を無事に守り抜くのは稀な例でもあった。
故にレオンはこの戦闘組の中でも特にこのカレーライスやポテトサラダ、更に初めて食べるずんだ餅と言う和菓子の味を深く深く噛み締めていたのだ。
更にレオン程では無いがマキやB.Y.、茜も似た様な経験を何度も負ってる為か表面上は普通に食べているがその内面は感傷に浸る様に味を噛み締め、2度とこの満ち足りた味を忘れない様にしたいとし、そして既にこのバイオテロで亡くなった者達の分も含めて食べると戦闘組は、否、生存者一同(流石に金淵も同様に)は味わっていた。
しかし葵は何か腑に落ちないのかスプーンの運びが遅く何か考えている様であり、近くに座っている戦闘組(今回の功労者の為同じテーブルを囲む様にされている)は何かあったのかと思い茜が我先にと問いかけ始めた。
「葵、どないしたんや?
野菜カレーは好きなんやろ?
なのに他の皆と比べても食べるのが少し遅めやで……あかりちゃんの食べる量やセイカさんの酒の量は省くんやけど。
何か考え事でもあったりするんかいな?」
「あ、うん……あのね、素朴な疑問なんだけど、ウィルスを用いて作られたB.O.W.って其処まで知能が高く無くて言語は解しても単純な命令だったり、連携みたいな行動を取るにしても同じ種類のB.O.W.しか本能的に獲物を追い込む為の連携しか取れない筈だよね?
授業でもそんな感じに習ってたし。
でも、今回の襲撃に来た…リッカータイプとハンタータイプ、だよね?
あれは全く別種のB.O.W.だしネフィリムだって知能が低下したゾンビから変異して生まれた奴でしょ?
そんな物があんな風に互いの役割を理解して散開して襲い掛かったり、1体が獲物に襲い掛かったらもう1体が確実に相手を仕留める様な連携をしたり、ハンタータイプ達との戦闘で疲弊された所でネフィリム達が追い込み猟の様に襲い掛かったりするのって有り得るのかなって」
茜の問い掛けに葵は先程のB.O.W.達との戦闘でその場で気にする余裕は無かった為今振り返ってみると単純な命令と行動しか出来ないと授業で習ったりした筈なのにあのハンターやリッカーと呼ばれた別種のB.O.W.、更にネフィリムは明確な連携を取り、更に別種のB.O.W.同士を作戦に同時投入したりゾンビ等とB.O.W.が遭遇した場合は潰し合いが発生してマトモな連携など出来ないとも葵は教わっていた。
しかし先の戦闘でのB.O.W.達の挙動はそれら教科書に載ったものとは全く違う完璧な連携、散開して襲い掛かったり1人を確実に倒す手段を講じるなど明らかに知能とは別次元の知性を感じさせる行動を取っていた。
それが腑に落ちず何故なのかと考え耽ってた為に食べるスピードが落ちていたのだ(因みに茜に聞かれた瞬間から食べるスピードを元に戻し始め、口に含んだものを飲み込み切ってから話したりする様になっていた)。
それを聞いてマキは確かに可笑しかったと戦闘中にも感じ取り、葵の言葉を聞き今までのバイオテロ事件の資料を漁った自身の記憶フォルダから該当する事例を探し始め、すると似た様な事例を頭の中で思い出し、その事例には今この場に居るレオン・S・ケネディが何らかの形で関わっている物であると思案しハッとレオンの方を見る。
すると茜やB.Y.も同じ事を考えたのかレオンの方を見て、ゆかり、あかり、セイカ、そして葵もレオンに視線を向けると、レオンも成る程と思い自分の中にある経験を思い出しながら口を開いた。
「成る程な、『プラーガ』、又はその遺伝子を利用したウィルスによるバイオテロだとお前達は感じたんだな。
確かにアレならば、今回みたいな完璧な連携を取らせる事も可能だと俺も思う。
ただプラーガその物の場合は『支配種』が近くにいなければ完全な統制は無理だが、遺伝子を組み込んだタイプならその欠点を補う事が出来る。
先のニューヨーク州でのバイオテロでそれは証明されてしまってるからな」
「『プラーガ』?
あの、ウィルスとは別の物なんですか?」
レオンはプラーガの事を口にし、茜達もやっぱりかと思い何処か面倒になったと仕草で見せ、ゆかりとあかりはプラーガの存在は聞いた事があるがこれが初事案の為成る程と思いレオンの言葉一つ一つを漏らさず聞いていた。
対して葵はプラーガと言う存在は聞いた事が無い為疑問符を浮かべながらレオン達に問い掛けていた(なおセイカはラム酒を口にしながら彼女なりに真剣に聞いていた)。
「ああ、プラーガとは俺がある事件の際にスペインのとある地方を訪れた際に遭遇した寄生生物で、これが人間や動物の中に入ればその生物を見た目は余り変わらない化け物に変えたりするんだ。
最も実験で複数のプラーガを一つの生物の中に組み込めばその限りじゃ無いがな。
話を戻してプラーガのその特性上、宿主を乗っ取る為その宿主の知性を失わせる事無く、また真社会性生物でもある為武器を扱ったり同じプラーガ同士のコミュニケーションを取り、宿主の記憶から寄生前の行動をとるが外敵にはかなり攻撃的な性質を持つ様になり、寄生生物の性質上肉体と思考の主導権はプラーガ側に移る。
その様相は宛らエイリアンの侵略だったさ。
そしてプラーガの中には『従属種』と『支配種』が存在し、支配種は文字通り他のプラーガを支配する女王蟻や女王蜂に相当する存在であり、これらの存在から従属種を既存のゾンビ等のイレギュラーミュータントやB.O.W.に植え付け、支配種を投与した人間がそれらを操り今まで連携が不可能だったモノに連携を取らせる事も可能になった。
一度は大元は絶ったんだが、プラーガの闇市場流出は止められずアフリカや東スラブ共和国で大規模な改良プラーガによるバイオテロが起きたりしてな、未だ根絶の目処が立たない状況にあるんた。
更にプラーガの遺伝子を組み込んだウィルスがメキシコやシカゴ、そして大規模的な物をニューヨークで使われてしまい、ゾンビが敵味方を区別して主犯のグレン・アリアスを襲わなかったりゾンビ同士の連携やエレベーターを使ったりラジコンを操作する若干の知性が残す事を証明させてしまった。
だからこそあのB.O.W.共、いや、T-Genesisにプラーガの遺伝子が組み込まれている可能性が高いと、B.Y.やマキ達は言いたいんだろ?」
レオンは葵に寄生生物プラーガの説明を行い、その寄生生物が蟻や蜂の様な真社会性生物でありコミニュケーションを取り、支配種が存在する事。
此れ自体や遺伝子を組み込んだウィルスには先の防衛戦の際にB.O.W.達が見せた連携を取らせる事が可能な点を説明され、レオンもT-Genesisにプラーガの遺伝子が組み込まれている可能性をマキ達に問い掛けると首を縦に振り、葵も恐らくではあるがその可能性が高いと感じ嫌な汗が頬を伝うのを感じ取っていた。
「……B.O.W.の死体を1体ずつ、燃やさずジェネシスで解析する様に残して正解だったな」
B.Y.はハンタータイプ、リッカータイプ、上半身が吹き飛んだネフィリムの死体を1体ずつ念の為解析用に残し、この解析データをワクチン開発に流用しようと考えていたがプラーガの存在の可能性があり、昼食後に直様解析し(解析後は二次、三次感染を防ぐ為燃やす手筈)、自身が今回の事件の際に持って来た情報共有用タブレットに入れて来たデータ……今までのウィルスやプラーガのデータが詰まった物を極東支部に打診して持ち運んで来ており、昼食を味わいながらも急いで食べて自身は早速解析作業に行動を移していた。
それに伴い戦闘組の全員も食事を終え、B.Y.の後を追った(なお戦闘組は此処まで美味かったカレーライス、そしてレオンに至っては初めて食べたずんだ餅の味に感服し、ずん子達に礼とご馳走様の挨拶をしてから部屋を出ていた)。
B.Y.はジェネシスでB.O.W.の死んだ検体を解析後に燃やし、皆が待っていたパソコン室に入りパソコンを起動、そのままジェネシスとタブレットをUSBケーブルで繋げ、解析データと今までのウィルスやプラーガ等との照合を始めた。
そして3分後、照合結果が出てT-Genesisは矢張り名の通りTウィルスを媒体にされてる事、更にレオン達の予測通りプラーガの支配種、従属種両者の遺伝子が組み込まれていた事、そして……このウィルスはTウィルスと、マキが報告した似た変異の素である『Gウィルス』が遺伝子レベルの融合のみならずウィルス自体も進化し、一つの完成されたウィルスとして存在する事が判明した。
かつてとあるアメリカ統合戦略軍対アンブレラ追撃調査チーム工作員と中国安全部所属の工作員により滅されたTとGの両者を同じ様に遺伝子レベルで組み合わせた『T+Gウィルス』が存在したが、このウィルスはそれを更に進化させるべく改良に改良を重ねられ、それを遥かに上回る感染力と変異スピード、プラーガの敵味方識別能力を持つ想定以上の危険な代物である事が判ってしまった。
「…マジかいな…」
「TとGの名前があるから薄々そうじゃ無いかと思ったが、其処にプラーガまで組み込んだ上にウィルス自体すら何段階も進化させた代物だったとはな…俺はTだけじゃ無くGやプラーガとも引かれ合うらしいな、泣けるぜ…」
「…コイツは本当にヤバい!!
この解析データを基に作ったバイオハザードマップでは今は日本の3県1都に留まっているが、ウィルスの進化は今もなお続いてるから6日もすればネフィリムも更に変異を引き起こして更なる化け物に成る試算が出ている‼︎
それに伴ってウィルスの感染範囲は更に広がって行き、1ヶ月もしない内に全人類はT-Genesisに感染し、地上は全てT-Genesisに汚染されてしまう‼︎
バイオテロ発生から1日経過、タイムリミットは後5日しか無い‼︎
HQにこのデータを急いで送信しなきゃ…「『ザザッ』如何かな、T-Genesisの齎す進化の渦は?」
っ、また通信ジャックか‼︎」
T-Genesisの最悪の解析結果を目にしたB.Y.はHQに急ぎこのデータを送り届け、部隊を編成を早めて貰わねばならないと判断してHQに送信開始した瞬間、通信機にタブレット、更に現在データ送信中のパソコンすらジャックされ(但しデータ送信は続いている)、CLOWNのリーダー格が其処に映し出されていた。
「道化め…お前達は矢張り狂ったテロリストだな。
こんな事をすれば人類は死滅するしか無い事が分かってないらしいな!
お前達が縋るスペンサーの理念とやらが実現しない事を理解せず盲信し、この馬鹿げた事をするなんて」
「それは違うさスコット君、このT-Genesisは確かに全ての人類に感染はするだろう。
だが人類が進化の道を歩む為には破滅を伴わない、しかし確かな痛みある道が必要不可欠だ。
そうしてT-Genesisが世界に広がり切る中で、感染した人の中には完全適応し、新人類となりT-Genesisに組み込まれた支配種プラーガの遺伝子を使い、従属種プラーガの遺伝子しか発現しなかった哀れな子達ネフィリムやその他B.O.W.を統率する者達が生まれるだろう。
現に我々CLOWNは全員このT-Genesisに完全適応した存在なのだからな」
「何だと⁉︎」
レオンは道化師達の狂った思想に辟易し、全人類がゾンビ、ネフィリムになり死滅する事を告げ高次への進化などと言う妄想など実現しないだろうと口にしその先も言おうとしたが、CLOWNのリーダー格はCLOWNの全員がこのウィルスに完全適応し、ネフィリム達を操る新人類…スペンサーの掲げた高次への進化を遂げた人間だと告げる。
これにはB.Y.も驚きキーボード横のテーブルを思い切り叩いてしまう程の衝撃的な情報であり、つまりCLOWNのメンバーは皆かつてウィルスの力で超人化した男であるアルバート・ウェスカーと等しき存在になっていると言う物であった。
マキや茜、諜報員のゆかりとあかりもウェスカーの資料は漁って存在を知っており、BSAA北米支部の英雄クリス・レッドフィールドが死闘の末に倒したがその過程は壮絶だったとされる程厄介な存在であり、レオンもクレアやクリスからウェスカーの事は聞いている為CLOWN達が如何に凶悪な力を得ているか知っているのだ。
『アルバート・ウェスカーのウロボロス・ウィルスによる人類の選別、モーフィアス・D・デュバルのT+Gウィルスと言う二つのウィルスの融合、ロス・イルミナドスのオスムンド・サドラーのプラーガによる人類の統治、更にプラーガによるB.O.W.のコントロールやAウィルスを作り上げたグレン・アリアス。
そしてそもそものGウィルスを作り上げたウィリアム・バーキン博士やTウィルスを作り上げたジェームス・マーカス博士。
彼等が行って来たその全てはスペンサー卿の理想実現に全て必要なファクターだった。
特にモーフィアス、ウェスカー、サドラー、彼等が残した功績はT-Genesisの完成に重要な基盤となり、アリアスのAウィルスと言うプラーガ遺伝子を組み込むと言う我々と同じ着目点を持った事には感心したよ。
しかし、彼等は間違いを犯した、ある意味ではスペンサー卿自身も…スペンサー卿に関しては寿命に縛られてしまった事がきっかけであるから我々は失望しないしその理想は正に今の人類に必要だったと言えよう。
話を戻し彼等の何が失敗だったかと言えば、サドラーとウェスカーは自らが支配者、神になろうとした事、モーフィアスは美に固執し過ぎて己を見失った事、アリアスは1人の死人に囚われていた事、バーキン博士とマーカス博士は研究成果に没入し、それぞれ自身の成果を独り占めしようとしたり権力を欲した為に命を落とした事。
こんな欲に満ちた者達では人類の高次への進化など体現など出来はしない、故に我々が志半ばで死したスペンサー卿の代わりにその理想の実現しようと言うのだよ』
CLOWNのリーダー格はウェスカー達の功績の一つ一つがT-Genesisの完成に結び付く基盤となっていた事、更に彼等が犯した失敗を口にし、その欲を捨てなければスペンサーの理想は体現出来ないとし、そうであるが為に自身らが代わりにその理想を実現させると口にした。
が、どう考えてもこの男の話は矢張り新興宗教のそれであり、特にマキは胡散臭さを通り越して自分達が支配者になりたいだけではとすら考えていた。
「はん、ご高説を垂れ流すのは良いけど実際アンタ等も失敗した連中みたく自分が支配者になりたいだけじゃ無いのさ!
だからT-Genesisの完全適応者だって私達に言ったんだろ!」
『それは違うよBSAA極東支部デルタチーム副隊長、いや、『セルゲイ・ウラジミール』大佐の指揮の下、
我々は確かにT-Genesisに完全適応したが、我々以外に完全適応者が現れ、その者が我々を上回る力を持つならその者が支配者に相応しいとすら考えている。
ウェスカーも同じ事を口にしてはいたが、結局自身以外に神になれる者は居ないとすら腹の底では考えていただろう。
だが我々は違う、我々は例えば君達の中でT-Genesisに完全適応し我々すら下すなら新人類の頂点に立ち、我々は支配者となりし者に叛逆せん愚か者を処する剣なりし盾と成る意志がある‼︎
……しかし、もしも本当に全人類がT-Genesisに完全適応しない者しか居なかった場合、非常手段として我々の中から支配者を選別しなければならない、断腸の思いではあるが』
マキの指摘に対しCLOWNのリーダー格は自分達はウェスカーと違い本当に力有る者が現れた瞬間、それこそが高次への進化を遂げた新人類の支配者となるべき存在だと話し、しかもマキの血縁者にT-ALOSに関わってた者が居た事を把握しており、本当に知らなかったのはオメガ1の正体位だったと情報収集能力の高さを示唆し、B.Y.の賭けが本当に分の悪い賭けであった事を暗に示していた。
そしてこの場に居る者の中で完全適応者が現れ、更にCLOWN全員の能力を上回るならそれが支配者となる様に計らい、それに気に食わない者を排する様になるとすら話し仮面越しで有るので声色で判断するしか無いが、レオンもB.Y.も、自身の触れられたく無い部分をあっさり触れられ頭に血が上ったマキやゆかり達、そして葵や茜もコイツは嘘を吐いていない、本気でそうする様に動くし捨て石になる用意が有ると感じその狂信的なまでのスペンサーの理想への遵守に人間性が感じられず、そうなる様に動く機械か歯車にしか全員感じられなかった。
『さて、長話は済んだ事だし後10分後に第2ラウンドを開始しよう。
君達が生き残るか、我々のB.O.W.が勝つか。
現在犬型B.O.W.『エンゼル』と『ハンターG』、更に我々が培養槽から生み出したT-Genesisの感染媒体となる中型B.O.W.『グリゴリ』、そしてネフィリム達を向かわせている。
ああ、戦力図的に『リッカーG』は今回投入しないで置くよ。
話を戻すが、ウィルス感染したくなければグリゴリには気を付けると良い、彼等はウィルスを含んだ縫い針程の大きさの針を飛ばして来る。
飛距離は約7メートル、マキ君はコイツに一度遠目で確認したはずだから更なる特徴を伝えると良い。
さて、この針は避けようと思えば避けれるが…ふふ、どうなるかな?
ああ因みに避難している生存者諸君に言い給え、1ヶ所に恐らく避難しているだろうから其処から出ず、君達B.O.W.と戦う勇者が死なない限りは決して襲わないと。
まあ、B.O.W.が居る状況で外に出て逃げ切ってやろうと言う蛮勇を見せるなら別ではあるが、ね』
するとCLOWNのリーダー格の男は第2ラウンドと称し、パソコンのモニターに有る一箇所に纏まって走り出しているB.O.W.達の映像を見せ、この時マキは画面端に小さく、しかし昨日のバイオテロ発生時に姿を現した人の形をギリギリ保った巨大な瘤と其処にある眼球が全身の至る所に存在し、そして指から画面の男の言う針を飛ばしてT-Genesisの感染を広げ、バイオハザードを引き起こした張本人たるB.O.W.の姿を捉え怒りの表情を向ける。
更に矢張りゲーム感覚なのかB.O.W.達は避難している生存者を襲わせず、あくまでレオンや葵達8人としか戦わせず、更にリッカータイプ、リッカーGと呼ばれたそれを今回は送らなかったり、彼等が敗れ去り死ぬまで生かすとすら言っており、此れすらも声色的に嘘は吐いておらず益々この者達が呆れ果てる様な思考しか持ち合わせて無いとレオン達は思い始めた。
「またゲーム感覚か…つくづくお前達は能天気な暇人だと感じるな。
そんなにゲームをしたいならプレス●を買えよ「はぁ?
Sw●●chでしょ?」「いや●b●xでしょ?」「ゲー●キュ●●こそ至高」「セ●サ●●ンしろよ」…兎に角TVゲームでもやってろよ」
『ふふ、暇人、ゲームか…確かにそうだろうな。
神は6日で世界を創り上げたとされる。
だから我々は新たなる新人類、神となるべき人を6日で創り上げようと言うのだ。
これはそれまでの時間を楽しむ余興でもあり儀式なのさ……では、戦いに赴く諸君、健闘を祈るよ、ふふふふ『プツン』』
レオンは皮肉混じりに暇人でゲームでもするならTVゲームでもしたらどうなのかと言い(その際茜達の間でゲームハード論争が起きたが)相変わらずの口癖と、声色的にその内にはゲーム感覚で人の命を奪うCLOWN全員に怒りを抱いている事は誰の目から見ても分かり、実際葵達も同じ気持ちだった。
そしてその皮肉に対してCLOWNのリーダー格は暇人やゲームである事を否定せず、其処から神は6日で世界を創り上げたと言う聖書の話を引用し、そして自分達は同じく6日で世界を統治する新人類、神を創り上げると言い、このレオン達に対する挑戦は余興と儀式を兼ねているとして、本当に自身等を箱庭ゲームのゲームマスターの様に振る舞いレオン達の神経を余計に逆撫でさせた。
そして健闘を祈ると言った瞬間パソコン画面は元に戻り其処にはデータ送信完了が表示され、同時に10:00からのカウントダウンの画面も表示され、本当に何から何までゲーム感覚であるテロリスト達に全員の怒りのボルテージは上がり続けていた。
「……あいつ等絶対地獄見せたるわ……」
「そうだな……先ずは武器を整えてまたイタコやキリタン、それとズンダモン達生存者をあの部屋に避難させるぞ。
それからマキ、グリゴリと言うB.O.W.の特徴を「全身に瘤とその瘤に眼球が生えたギリギリ人の形を保ってる中型B.O.W.、指先から油断しなければ避けれる程度の速さの針を飛ばして来て、その針は壁に刺さった所を見るにウィルス混じりの体液が染み込んでるんだと思う。
だから絶対避ける様にして、指で受け止めたりしない様に、感染する恐れがあるから。
後其処まで足速く無い、大体ゾンビよりちょっと早い位」…それ位分かれば十分さ、行くぞ皆。
……勇者か、ならお前達は人々の平和を乱す魔王だな」
茜の怒りの声にレオンも賛同しつつマキからグリゴリの特徴を伝え聞き、十分に聞き終えた瞬間センチネルナインのスライドを引き、皮肉を口にしながら部屋の外へと行き武器保管場所にもなっている1-Aに向かい出す。
B.Y.はジェネシスとUSBケーブルを外しパソコンの電源を落として走りながらHQに連絡を入れ、送ったデータから予定通りでは間に合わない為部隊の編成を急ぐ様に伝え(レオンもハニガンに逐次情報を伝えている)、葵は武器を持ってから生存者達に避難部屋に行く様に促し、ゆかり達は狙撃と監視をとそれぞれがそれぞれの役割を担いながら急ぎ迎撃準備を整わせ、CLOWN達の言う馬鹿げたゲームを終わらせようと奔走するのであった。
此処までの閲覧ありがとうございました。
今話でT-Genesisの詳細が判明しました(バイオ好きな皆様ならピンと来たと思います)。
そしてT-Genesisに完全適応した場合のみプラーガ支配種の遺伝子の力を発現させ、それ以外はゾンビやネフィリムになり従属種の遺伝子が働くと言う形にも本編中にも語り、そしてCLOWNの構成員全員がT-Genesis完全適応者、つまりウェスカーみたいなのが複数人居る事になります(絶望)。
そして明確なタイムリミット(後5日が阻止限界点)も判明しレオンや葵達が如何なるか必見です。
次回もよろしくお願い致します。
追記:一部間違った記述がありました、戒めとして残します