琉球エージェントの死遊戯紀行   作:アヤ・ノア

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新たなエージェントが加入します。
鬼であっても彼のスピードには敵わないのです。


2章 暗闇の地獄ショッピングモール
14 正義のエージェント


 ルール1

 鬼に襲われた子供の皆様は速やかにお逃げください

 

 ルール2

 鬼は、逃げる子供の皆様をお捕まえください

 

 ルール3

 能力者は、鬼と戦ってください

 

 ルール4

 決められた範囲を越えて逃げるのはご遠慮ください

 

 ルール5

 時間いっぱい鬼から逃げ切れれば、その子供は勝ちとなります

 

 ルール6

 鬼に捕まった子供の皆様は、――とさせていただきます

 

 よいこのみんなへ 鬼ごっこのルール 解説CM

 

 沖縄県の小さな小さな島。

 そこには、鬼に対抗できる組織「殺鬼軍」がある。

 特殊な力を用いて鬼と戦い、日本の平和を守るのがこの組織の概要なのだ。

 

 ただし、ただ能力を使うだけではいけない。

 この三箇条を守ってこそ、殺鬼軍のエージェントと言えるのだ。

 

 殺鬼軍 心得 三箇条

 一つ、任務は出来る限り遂行すべし

 二つ、人喰い鬼は滅ぼすべし

 三つ、能力の乱用は控えるべし

 

「No.6、No.8、先程の任務はご苦労だった」

「運動会は開催されました」

「誰一人、鬼に殺される事はありませんでした」

 一は織美亜と狼王の報告を聞いて、頷く。

 強力な鬼がいたが、誰も死なせずに任務を遂行した事に、一は安心する。

「うむ、もう一度言うが、ご苦労だった」

「No.0、どうすればよいのですか?」

「そなたらは休むがよい。エージェントには休息も必要じゃからな」

 エージェントは超能力を持つが、人間だ。

 ずっと戦っていれば、疲れてしまうため、一はエージェントに休息を与えた。

 地獄とは正反対の、ホワイト企業だ。

「ありがとうございました。休ませていただきます」

 織美亜と狼王はゆっくりと身体を休めるのだった。

 

(力には、力で対抗する。

 月並みではあるが、桜ヶ島を守るためには、こうしなければならぬ……)

 

 そして、三日後。

 

「では、そなたらに新たな任務を出そう。じゃが、その前に新たな仲間を呼ぼう」

 一は次の任務のため、織美亜と狼王を呼び出した。

 金髪碧眼の、背が高い青年が姿を現した。

 制服の色は黄色く、ネクタイの色も黄色。

 ただ、顔立ちは成人済みでありながら童顔だ。

「俺は喜友名(きゆな)阿藍(あらん)。No.11、『栄光』の能力者」

「よろしく頼むわね、阿藍。アタシは島袋織美亜よ」

「オレは玉城狼王だ」

 織美亜と狼王は互いに自己紹介をした。

 『栄光』は士気を高める能力であり、希望を象徴するだけあって光での攻撃もできる。

 目には見えないが重要なもの、それが光なのだ。

「光はこの世の全てのものの中で最も速きもの。

 鬼がいかなる力を持っていようと、光の速さの前には何もできない」

「というらしい。ま、俺はとっても強いってわけだ」

「それで、司令。アタシ達はどこに行けば?」

「ここじゃ」

 そう言って一が指差したのは、ショッピングモールだった。

 ゲームではゾンビが出てくる事もあるという、ある意味で危険な場所だった。

「理不尽な罠も仕掛けられておるが、そなたらならば必ず突破できるじゃろう。

 では、三人とも、行ってくるがよい」

「はい!」

「承知しました」

 三人は転移装置によって、ショッピングモールに向かった。

 

 次の舞台となるのは、ショッピングモール。

 そこには、たくさんの罠があった。

 エージェント達は、襲い掛かる鬼を退け、子供達を守る事ができるだろうか。




次回はくらやみの地獄ショッピングモール編です。
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