琉球エージェントの死遊戯紀行   作:アヤ・ノア

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4巻編です。
導入部分ですが、ちょっと暗いところがあるかもしれません。
殺鬼軍がどういう組織なのかも、分かってくれるといいな。


4章 一人ぼっちの地獄遊園地
41 ケイドロには四人で


『みんなのケイドロ』ルール説明

 ルール1 ドロボウは、ケイサツから逃げなければならない。

 ルール2 ケイサツは、ドロボウを捕まえなければならない。

 ルール3 ドロボウは、あり得ない力を使っても構わない。

 ルール4 捕まったドロボウは、遊園地内の“牢屋”に連行される。

 ルール5 “牢屋”のドロボウにタッチすれば、捕まったドロボウを助ける事ができる。

 ルール6 15時までケイサツから逃げ切れば、そのドロボウは勝ちとなる。

 ルール7 15時の鐘が鳴った時点で“牢屋”に捕まっていたドロボウは……(黒塗りされている)

 

 沖縄県のとある小さな島。

 超能力を操り、鬼と戦う組織「殺鬼軍」がある。

 総数100人と少ないものの、その力は、鬼の異能を上回るとされる。

 そのため、鬼に見つからないように、組織の全貌と場所は隠蔽されている。

 

「妖鬼妃は……討てたようだな」

「……はい」

 任務を完了して戻って来たエージェント。

 だが、阿藍は他のエージェントと違い、暗かった。

 かつての恋人が鬼になり、かつ、討たなければならなかったからだ。

「本当に、鬼は討ち取るべき存在なのですか」

「エージェントがそれを聞いて何になる。我ら殺鬼軍は、鬼を討つのが仕事だぞ」

「御意」

 殺鬼軍にとって鬼は討伐対象以外の何物でもない。

 情など必要ない、ただ淡々と倒すべき、それが司令官・糸村一の考えだった。

 知能の高さは、彼を冷徹にしてしまったのだ。

 

「さて、次の任務だが、今回の鬼ごっこは『ケイドロ』という特殊なものだ」

「ケイドロ?」

「ドロボウとケイサツに分かれて行うチーム戦だ」

 一はケイドロのルールについてエージェントに具体的に説明する。

 その説明は前述しているので省略した。

「なるほど、チーム戦ね。アタシ達らしいじゃない」

「そう、協調性が試されるのだ」

 エージェントは単独でも強力な力を持つが、足りない部分を補う事で真価を発揮する。

 まさにエージェントの本領発揮と言えるだろう。

「だが相手もそれを乱すと読んだ。鬼は決して、力だけではないぞ」

 ある世界の鬼と違って、この世界の鬼は狡猾だ。

 どんな手段を使ってでも、子供を食べようとする。

 それだけは何としてでも阻止する、と彼は思った。

「要するに、汚い手には引っかかるな、よね?」

「……そうだな。では、行ってこい」

「はい!」

 織美亜、狼王、阿藍、麻麻は、そのままテレポートで桜ヶ島に向かうのだった。

 

 エージェントは四度目の戦いに臨む。

 次に待ち受けるのは、ケイドロ(=助け鬼)。

 彼らは子供を食べようとする鬼を、その超能力で撃退する事ができるだろうか。




次回は杉下先生がどういう人物なのかが明かされます。
エージェントの活躍を、お楽しみに。
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