とりあえずデュエルしようぜ!   作:るくは

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第2話投稿です。


第2話 VS 御坂美琴 前編

所変わって、ここは近くのデュエルスペース。と言っても、俺のいた世界のデュエルスペースとは大分違うけどね。俺の知ってるデュエルスペースは室内で、机と椅子がある簡単な物だった。

しかし、ここはどうだ?室内どころかただの広場だ。椅子も机もありゃしない。その代わり、俺の左腕には良く知ってるものがある。

デュエルディスク   遊戯王の世界では決闘者の必需品であり、腕に装着しディスクから出された台にカードを置くことで、デュエルディスクがカードの画像データを読み取り、ソリッドビジョンシステムによる立体映像を表示する。

これにより決闘者は、そこそこ開けた場所ならばどこでもデュエルが楽しめるという優れものだ。

ちなみにこのデュエルディスク、ここに来る途中に御坂ちゃんに教えて貰った店で買ったものだ。いやはや、少しお金を多めに持ってて助かったぜ。そして、ここで使える通貨が俺の知っているニッポンと同じだったことに少し感激した。

けどここから先のことを考えると、この使った金がかなり痛いことになりそうだが…………まあいいか!

 

 

「さてと…準備はいいかしら?」

 

 

そう言ってデュエルディスクを構え、俺と対峙している御坂ちゃん。どうやら御坂ちゃんは準備万端らしい…さて、俺はどのデッキを使おうか?

今持ってるデッキは4つ…けどコイツだけは無理だな。こいつは俺の切り札、大会勝ち抜き用の専用デッキだ。その分内容もかなりえげつないことになってる。出会って間もない相手とデュエルするにあたって、とても向いてるとは思えない。御坂ちゃんの気分を害すのも良くないしね。

となると候補は3つだけど…よし、こいつに決めた!コイツも少しメタチックだけど、俺のデッキの中でもかなり気に入ってる方だしね。

 

 

「いいよ、御坂ちゃん。始めようか」

 

「おっけ〜…じゃあ覚悟しなさいよ!」

 

 

そして俺達はデュエルディスクを起動し向かい合い、1つのワードを叫んだ。

 

 

決闘(デュエル)!!」

 

決闘(デュエル)!!」

 

 

そのワードと共に、お互いのデュエルディスクが起動…決闘(デュエル)が始まった。

さぁ……異世界(?)での俺のデビュー戦だ。1つ楽しませてもらおうか!!

 

 

「先行は私が貰うわよ、私のターンドロー!」

 

 

そう言って、さっさとカードをドローする御坂ちゃん。…そういや遊戯の世界って、先に言ったほうが勝ちって流れもあったな。

 

 

「私は、手札からジェネクス・ウンディーネを召喚!」

 

 

《ジェネクス・ウンディーネ/Genex Undine》

効果モンスター

星3/水属性/水族/攻1200/守 600

このカードが召喚に成功した時、

自分のデッキに存在する水属性モンスター1体を墓地に送る事で、

自分のデッキから「ジェネクス・コントローラー」1体を手札に加える。

 

 

御坂ちゃんがモンスターの召喚を宣言すると同時に、俺の目の前にモンスターの立体映像が現れた。

これはまたなんとも………リアルすぎて、コレが襲い掛かって来ないだろうかと不安になってしまいそうだけども………あくまでこれは立体映像であり、そんなことはありはしない。

そして俺がそんな事を考えている間にもデュエルは進んでいく。

 

 

「更に効果で、デッキから黄泉ガエルを墓地に送り、デッキからジェネクス・コントローラーを手札に加えるわ。」

 

 

それにしても御坂ちゃんは、初っ端から中々いいカードを出してくるね。墓地にキーカードを落としつつ、場にモンスターを出し、尚且つ手札が減らないって言う……ホントおっそろしいわな。

 

 

「さらにカードを一枚セット、これでターン終了よ」

 

 

ふむ、カードを一枚セットか…黄泉ガエルを即効で落として、リリース要員の確保……この動きから考えると、あのデッキはジェネクス帝かな?だとするとあの伏せカードは俺のターンに確実に使用してくるだろう。厄介なのはあのカードか…それ以外なら…まぁ何とかなるだろ。

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

よし、あれを使ってくる様子は無いな。ならこっちも早々に仕掛けるかね。

 

 

「俺は手札から魔法カード「おろかな埋葬」を発動する。デッキからカードを一枚選んで墓地に送るぜ…俺の選択するカードは…これだ!ダンディライオン。さらにダンディライオンの効果発動!このカードが墓地に送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」二体を特殊召喚するぜ」

 

 

《おろかな埋葬/Foolish Burial》

通常魔法

自分のデッキからモンスター一体を選択して墓地へ送る。

 

 

《ダンディライオン/Dandylion》

効果モンスター

星3/地属性/植物族/攻 300/守 300

このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」

(植物族・風・星1・攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚する。

このトークンは特殊召喚されたターン、アドバンス召喚のためにはリリースできない。

 

 

「……!」

 

 

御坂ちゃんの表情が少し強張った。

どうやら俺が何か仕掛ける気だって感づいてるみたいだな。まぁかと言って…手を緩める理由になるわけでもないが…ね。

それに折角のソリッドビジョンだ。ならこの機会に、俺が絶対の信頼を置く「あの」カードの姿をぜひ見ておきたい……!!

 

 

「さーて、悪いが早々に仕掛けさて貰うぜ、俺は手札から、デブリ・ドラゴンを召喚!」

 

 

《デブリ・ドラゴン/Debris Dragon》

チューナー(効果モンスター)

星4/風属性/ドラゴン族/攻1000/守2000

このカードが召喚に成功した時、

自分の墓地に存在する攻撃力500以下のモンスター1体を

攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。

このカードをシンクロ素材とする場合、

ドラゴン族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。

また、他のシンクロ素材モンスターはレベル4以外のモンスターでなければならない。

 

 

 

「さらにデブリ・ドラゴンの効果を発動!このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する攻撃力500以下のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する事ができる。俺は墓地にいるダンディライオンを選択するぜ。」

 

「これで、フィールドのモンスターの合計レベルは…9!? アンタ……まさか!!」

 

 

「中々察しはいいみたいだね……こいつは俺のとっておきだ……初っ端からで悪いが、少し強気に行かせてもらうよ!!俺は自分フィールドのモンスターをすべてチューニング、現れろシンクロ召喚!!…氷結界の龍 トリシューラ!!」

 

 

さあこい! その勇姿を……俺に見せてくれ!!

 

 

「させるかぁー!!罠カード発動「神の警告」!!そのままトリシューラを墓地に送ってもらうわ……私のLPと引き換えにね」

 

 

だがしかし……そんな俺の淡い希望は、脆くも崩れさる。俺の信頼する龍は、その姿を現す前に墓地へと消え去った。

 

 

《神の警告/Solemn Warning》

カウンター罠

2000ライフポイントを払って発動する。

モンスターを特殊召喚する効果を含む効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動、

モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。

 

 

 

 

御坂美琴     LP8000 → 6000

 

 

「やるねぇ…じゃあトリシューラはそのまま墓地に送るぜ。そして、チューニングにより墓地に送られたダンディライオンの効果で、俺のフィールド上にまた綿毛トークンが二体特殊召喚されるぜ。」

 

 

なるほどね、あの伏せは俺の出鼻を挫くのが目的だったわけだ…。そしてこれで黄泉ガエルの効果も使える……まんまとしてやられたね。

ともかく、これ以上俺に出来る事は……このくらいか。

 

 

「俺はカードを二枚セット。ターンエンドだ」

 

 

 

現状

御坂美琴     LP8000 → 6000  手札5枚 

フィールド上  ジェネクス・ウンディーネ1体   伏せカード無し

関口達也     LP8000       手札2枚

フィールド上  綿毛トークン2体         伏せカード2枚

 

 

 

 

 

「私のターン…それにしてもアンタ、トリシューラーなんて激レアなカードよく持ってるわね」

 

 

丁度知り合いに、ターミナルをバカみたいに回してる奴がいたからな。でもおかしいな、この前ゴールドパックで再録もされてるし、激ってほどのレアじゃないはずだが……

…まてよ、そういえば遊戯王の世界じゃカードのレアリティは色々とおかしいんだったか。青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)だって、世界に4枚しかないらしいし、そもそも1枚で豪邸が買える値段って社長が言ってたっけ。

なら、適当にはぐらかしておくか。

 

 

「コイツは、友人から貰い受けたカードでね。俺のデッキの中でも最高のレアリティのカードだぜ」

 

「ふ~ん……まぁいいわ、ドロー!そして、墓地にある黄泉ガエルの効果を発動!私のフィールド上に特殊召喚させるわ」

 

 

《黄泉ガエル/Treeborn Frog》

効果モンスター

星1/水属性/水族/攻 100/守 100

自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、

自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、

このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

この効果は自分フィールド上に「黄泉ガエル」が

表側表示で存在する場合は発動できない。

 

 

いよいよもって動き出しますか……ちょっといやな予感がするね。

 

 

「さらに、手札からジェネクス・ウンディーネをもう一体召喚!効果でデッキからフィッシュボーグ−ガンナーを墓地に送り、ジェネクス・コントローラーを手札に加えるわよ」

 

 

相変わらずジェネクスはハンドへらねえなぁ…羨ましい限りだぜ。

 

 

「そして、墓地のフィッシュボーグ−ガンナーの効果発動!手札からジェネクス・コントローラーを墓地に送ることで、私のフィールド上に特殊召喚するわ」

 

 

《フィッシュボーグ−ガンナー/Fishborg Blaster》

チューナー(効果モンスター)

星1/水属性/魚族/攻 100/守 200

自分フィールド上にレベル3以下の水属性モンスターが

表側表示で存在する場合、手札を1枚捨てて発動する事ができる。

墓地に存在するこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。

このカードをシンクロ素材とする場合、

他のシンクロ素材モンスターは全て水属性モンスターでなければならない。

 

 

「見てなさい、シンクロ召喚がアンタだけの専売特許じゃないって教えてあげる!」

 

「いやいや…俺は自分の専売特許なんて言った覚えないぞ?」

 

「っ……うっさいわね!とにかく見てなさいよ。黄泉ガエルと、フィッシュボーグガンナーをチューニング!シンクロ召喚!!来なさい、フォーミュラ・シンクロン!!」

 

 

《フォーミュラ・シンクロン/Formula Synchron》

シンクロ・チューナー(効果モンスター)

星2/光属性/機械族/攻 200/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

このカードがシンクロ召喚に成功した時、

自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。

また、相手のメインフェイズ時、自分フィールド上に表側表示で存在する

このカードをシンクロ素材としてシンクロ召喚をする事ができる。

 

 

「そして、フォーミュラ・シンクロンの効果で、カードを一枚ドローするわ」

 

「へいへい…ここまでやっといて、未だ手札6枚か…ほんと安定したデッキだよな」

 

「フフン…今更気づいたって遅いわよ♪それともここでサレンダーする?」

 

「まさか…俺は今でも勝つ気満々だぜ?」

 

「フン…言ってなさいよ!まずはアンタのフィールドをガラ空きにしてやるわ。フォーミュラ・シンクロンで綿毛トークンを攻撃!」

 

 

御坂ちゃんの攻撃宣言と共に、俺のトークンに襲い掛かってくるモンスター。実際に立体映像だと分かっていても、中々心臓に悪い光景だが、生憎俺はそう簡単に行かせるつもりはない

 

 

「罠カード発動!「棘の壁(ソーン・ウォール)」!!」

 

「なっ…!?」

 

 

《棘の壁(ソーン・ウォール)/Wall of Thorns》

通常罠

自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスターが

攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。

相手フィールド上に存在する攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

 

 

 

「甘いぜ、御坂ちゃん!相手の伏せカードは警戒しないとな。フォーミュラ・シンクロンが綿毛トークンを攻撃した瞬間、御坂ちゃんのフィールド上のモンスターは全滅したぜ」

 

「っ…私はカードを二枚セットしてターンエンドよ」

 

 

植物デッキ版ミラーフォース……棘の壁。上手く決まったのはいいが、これで俺のデッキ内容はほぼバレたかね………。

 

 

「じゃあ、俺のターン。ドロー!俺は、手札から魔法カード「トレード・イン」を発動するぜ。このカードの効果で、手札のレベル8のモンスター、フェニキシアン・クラスター・アマリリスを墓地に送り、カードを二枚ドローする」

 

 

《トレード・イン/Trade In》

通常魔法

手札からレベル8のモンスターカードを1枚捨てる。

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

「さらに、俺は手札からローンファイア・ブロッサムを召喚!」

 

 

《ローンファイア・ブロッサム/Lonefire Blossom》

効果モンスター

星3/炎属性/植物族/攻 500/守1400

自分フィールド上に表側表示で存在する

植物族モンスター1体をリリースして発動する。

自分のデッキから植物族モンスター1体を特殊召喚する。

この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

 

 

「ローンファイア・ブロッサムの効果発動!俺はフィールド上の綿毛トークンをリリースして、デッキからさらにローンファイア・ブロッサムを守備表示で特殊召喚!このローンファイア・ブロッサムの効果も発動する。リリースするのは、最初に召喚したローンファイア・ブロッサムだ」

 

 

さぁ行くぜ……このデッキ最大のアタッカーにして、最大の守り手。姫様……よろしくお願いします!

 

 

「そしてデッキから特殊召喚するモンスターはコイツだ………椿姫ティタニアル!!!」

 

 

《椿姫ティタニアル/Tytannial, Princess of Camellias》

効果モンスター

星8/風属性/植物族/攻2800/守2600

自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスター1体をリリースして発動する。

フィールド上に存在するカードを対象にする魔法・罠・効果モンスターの発動を無効にし破壊する。

 

 

 

「攻撃力2800…随分厄介なカードを持ってきてくれるじゃない」

 

 

コイツの恐ろしいところは、このスペックもあるが何よりコイツの保有する効果なんだけどな。

 

 

「さて、じゃあ椿姫ティタニアルで直接攻撃させてもらおうか!」

 

「っ…速攻魔法カード「月の書」発動!対象は、椿姫ティタニアルよ!」

 

 

 

《月の書/Book of Moon》

速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。

 

 

 

「フッ…「対象」を取ったね、御坂ちゃん。じゃあ椿姫ティタニアルの効果を発動!もう1匹残ってる、綿毛トークンをリリースすることで、月の書の効果を無効化して破壊する」

 

「なっ…そんなっ!?」

 

「このカードは御坂ちゃんのデッキには相性悪そうだね…じゃあこのままティタニアルの攻撃を通させてもらうよ。俺はティタニアルで御坂ちゃんにダイレクトアタック!!」

 

 

そして俺の攻撃宣言と共に、ティタニアルが御坂ちゃんに攻撃する。立体映像なため、御坂ちゃんを傷つけることは無いと分かっているのだが……やっぱりちょっと心配になっちまう。早いとここのソリッドビジョンに慣れないとな。

 

 

「うっ…」

 

 

御坂美琴 LP6000 → 3200

 

 

 

 

 

「俺はこのままターンエンド…っと行きたい所だけど、ターン終了前に、墓地にあるフェニキシアン・クラスター・アマリリスの効果を発動するよ。墓地にある、ローンファイア・ブロッサムを一枚除外することで、俺のフィールド上に守備表示で特殊召喚する」

 

 

 

《フェニキシアン・クラスター・アマリリス/Phoenixian Cluster Amaryllis》

効果モンスター

星8/炎属性/植物族/攻2200/守 0

このカードは「フェニキシアン・シード」または

このカードの効果でしか特殊召喚できない。

このカードは攻撃した場合、ダメージ計算後に破壊される。

自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され

墓地へ送られた時、800ポイントダメージを相手ライフに与える。

自分のエンドフェイズ時にこのカードが墓地に存在する場合、

自分の墓地に存在する植物族モンスター1体をゲームから除外する事で、

このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する事ができる。

 

 

 

「これで、本当にターンエンドだ」

 

 

 

 

現状

御坂美琴       LP6000 → 3200  手札4枚

フィールド上    モンスター無し     伏せカード1枚

関口達也       LP8000       手札2枚

フィールド上    アマリリス1体 ブロッサム1体 ティタニアル1体  伏せカード1枚




第二話投稿です。
氷結界の龍トリシューラの効果は、次にちゃんと特殊召喚された時に追記します。
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