とりあえずデュエルしようぜ!   作:るくは

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第4話 それは世に言うヒモと言うやつですか?

いいえ、俺はその為の必需条件を満たしていません。

 

 

「ちょっとアンタ、さっきから何一人でブツブツ言ってるのよ?」

 

「ナンデモナイヨ、キニシナイデ」

 

 

さて、この世界に来てから最初のデュエルを何とか勝った俺だが、初戦から相手がジェネクス帝っての言うのはちょっとビビったね。まぁ御坂ちゃんがどれぐらいのレベルの決闘者かは分からないけど、この先のデュエルも色々と楽しめそうだ。

ちなみに、俺の使ったデッキは分類的には植物デッキなのだろうけど、明確にデッキ名を挙げるとすると、かなり長ったらしくなるので割合とさせてもらう。特徴は様々なギミックがあって、引き出しが多いこと。それと、そのギミック達がある程度他のギミックともシナジーしてることかな。

最初は、ただアマリリスを使いたくて作ったデッキだったけど、今では俺を支えてくれる強力なデッキの一つだ。当分はこのデッキを使っていこうと思う。

 

 

「それにしても、アンタのデッキって高価なカードが多いのね」

 

「そう…かな?」

 

「トリシューラといいブラック・ローズ・ドラゴンといいあのティタニアルって言うカードなんて、私は見たこともなかったわ。まぁ、カードの種類は今じゃ数え切れないくらいだし、私の知らないカードなんてまだまだ沢山あるでしょうけど」

 

 

ん?…どうもこの世界のカードのレアリティは掴みづらいな。シンクロ系のカード(特にドラゴン)が高そうなのは分かるけど、ティタに関しちゃあっちの世界じゃ500円ぐらいあれば買える筈なんだけど。

一度落ち着いたら、こっちのカード状況について調べておいたほうがよさそうだ。

 

 

「けど、いいのかい御坂ちゃん。命令しといてアレだけど、俺みたいな奴の面倒を見るなんて」

 

 

ちなみに、別の世界から来たって言うのは黙っておくことにした。言った所で、信じてもらえないだろうし、なにより頭がおかしい奴と思われたらただでさえ豆腐メンタルな俺には耐えられそうに無い。

そういうこともあって、俺は自分の身の上を色々と捏造することにした。まぁ、ほとんどはその場の勢いで口走っちまっただけなんだが。

その内容とは、俺は最強の決闘者を目指してとある片田舎から、旅に出たこと。とりあえず最強になるまでは、家には帰るつもりはないと言うこと。そんなこんなで旅してる内に、誰かに襲われ気が付いたらここにいたと言う事。

いやはや…自分で言っておいて、なんて電波な奴だとも思ったが、どうやら御坂ちゃんはそれで納得してしまったらしい。

 

 

「ん?なるほどね。だから結構強かったんだ。けど、一人で武者修行の旅に出るなんてアンタ結構やるじゃない♪」

 

 

とは御坂ちゃん談である。マジかよ…納得してもらえたのは良かったけどさ、もしかしてこの世界にはそんな奴がウヨウヨいんのかな?

……血沸く♪

 

 

「まっ…命令は命令だしね、当分は面倒見てあげるわよ。その代わり、毎日私とデュエルすること!これが条件よ」

 

「まぁ、俺としてはその条件も願ったり叶ったりだけどな。じゃあ、しばらくの間よろしく頼むよ。」

 

「ん、見てなさい。今日は油断して負けちゃったけど、今度からはそうは行かないんだから!!」

 

「ははは……お手柔らかに頼むよ」

 

 

その後、御坂ちゃんの要望もあり、近くのカードショップに足を運んだが…そこで俺がまず俺が驚いたのはカードの値段の高さだ…スーパーレア以上の物は、ゼロが一つか二つ多すぎると思うんだけど。それ以外は、俺のいた世界と結構同じだな。カードの種類も、昔の物から、俺の世界ででた最近の物まで揃ってる。ただし、中には俺が見たことも無いようなカードまであるわけだが。

それと、もう一つ驚いたのが禁止・制限ルールのことだ。どうやら俺のもといた世界の物とまったく同じらしい。変な所でリークしてんだな異世界。

 

 

「そういえば、御坂ちゃんは何のカードを買いに来たんだ?」

 

「そうね?…最新弾をチョコっとかな」

 

そういいながら、BOXを何個も手にとっていく御坂ちゃん。流石お嬢様…やっぱ相当の金持ちみたいだな。

そのBOXの値段……俺の元いた世界の3倍近いんだが………。

 

 

「アンタもなんか買わないの?」

 

 

 

 

「そ?だなぁ…じゃあ試しに1パック買って見ようかな」

 

「随分控えめね…たった1パックじゃレアカードなんて絶対出ないわよ」

 

 

俺のいた世界じゃ、1パックに最低1枚はレアがはいってったんだけどなぁ?…まぁ大昔の頃は、レア1枚当てるのも一苦労だったけど。あ?…早すぎた埋葬当てるのに、どれだけ苦労したことか。

そんな感じで少し昔を思い出しつつ、俺はカードパックを購入した。

 

 

 

 

 

そして、開封タイム。結局御坂ちゃんは計6BOXほどお買い上げになったようだが、収穫は余り良くなかったようだ。なんて鬼畜封入率…。とりあえず、慰めとくか。

 

 

「ドンマイ、まぁそういう時もあるさ」

 

「うぅ…情けは無用よ、それよりアンタもパック開けなさいよ」

 

「はいはい…じゃあ早速行きますか」

 

 

と言うわけで、開封?っと…1枚…2m……ん?……このカードが滑る感じ……まさか!?

 

 

「嘘っ!? それってかなりのレアカードなんじゃないの?」

 

 

ですよねー、どう見てもウルトラレアです。本当にありがとうございました。

しかしこのカード、俺は見たこと無いカードだな。だが、コイツは……………

 

 

「たった1パックで当てるなんて…どう考えても理不尽じゃない」

 

 

そう言って、ちょっと落ち込んじゃってる御坂ちゃん。まぁ気持ちは分かるよ、俺も昔、ダチに目の前でミラーフォースのシクレ当てられた時は、ちょっと殺意覚えたし♪

でも、これは流石に声かけ辛いな。

そんなこんなで、俺がしどろもどろしてると、後ろから妙に甲高い声が響いた。

 

 

「おっ姉様?!!」

 

「うわっ!? くっ…黒子!?」

 

 

声に反応して、俺が後ろを振り返る前にその子はどうやら御坂ちゃんにダイブを決め込んでたようだ。なんて超加速…009もビックリな速さだなぁ?…まぁアニキには劣るけど。

そしてこの子も見覚えがあるぞ、確か白井黒子…だったか。相当な百合っ子みたいだったけど…まぁそれは現状を見るにも明らかだよな。

 

 

「なんでアンタがここにいるのよ!?」

「だってぇ?、折角の非番ですのに、お姉様がお出かけしてるんですもの。だから、大体寄りそうな場所を片っ端から覗いてたんですわぁ?」

 

 

そう言いつつ、御坂ちゃんに抱きついたまま離れない白井ちゃん。そして、今気づいたんだが俺マジ空気…けど声掛け辛い。俺マジチキン。

 

 

「ひっ…酷いです白井さん。私達を置いてくなんてぇ?」

 

「あ、でも本当に御坂さんいたっぽいね?。流石白井さん!」

 

 

そうこうしてる内に、また女の子が二人増えた。一人は頭に花を載せた小柄な子、もう一人は黒髪ロングヘアーの元気そうな子だ。恐らく、俺の記憶が間違ってなければ初春飾利ちゃんと佐天涙子ちゃんだったと思う。ちなみに一言いわせてもらえるなら、佐天ちゃんが俺の好み直球ドストライクだ。

 

 

「初春さん達までっ…ちょっと黒子!いい加減にしなさい」

 

「んふふぅ?、嫌も嫌も好きの内ですわぁ?」

 

 

しかも、向こうはさらにヒートアップしてるし…

 

 

「あれ?そういえばこの人はどちら様?」

 

 

お?ぅ、やっと俺空気脱却か!?しかも佐天ちゃんから声を掛けてもらえたのはラッキーだ。

 

 

「えっと、まぁ御坂ちゃんのデュエル仲間って所かな」

 

「へぇ?、貴方もデュエルするんですか。私達もやってるんですよ。ねっ初春!」

 

「えっと…はい、私はまだ始めて少ししか経ってないんですけど…」

 

「そっか、じゃあ君達ともいつかデュエルしてみたいな。ちなみに、俺の名前は関口達也。よろしく」

 

「あ、はい是非!私は佐天涙子っていいま?す」

 

「初春飾利です。そっ…その時はお手柔らかに」

 

 

 

そんなこんなで二人と話してると、なにやら悲鳴のような声が聞こえてきた。どうやら向こうも決着が付いたようだ。

 

 

「ったく…いくらなんでも調子に乗りすぎよ」

 

「うぅ…おねーさまのイケズ!」

 

 

よし、今のタイミングなら声掛けても大丈夫だろ!

がんばれ俺!!自分を信じて~!!

 

 

「お疲れさーん」

 

「アンタねぇ…見てないで少しは助けなさいよ!」

 

「見た感じ、先輩と後輩の仲睦まじいスキンシップに見えたんでな。邪魔したら悪いk」

 

「んなわけないでしょーーがっ!!」

 

 

頼むからビリビリするのは止めてくれ…毎回三途の川が見えちまうよ。しかも、先ほどまで近くにいた初春ちゃんと佐天ちゃんがびみょーに距離を取ってる。巻き添えはゴメンってことだろーな。

 

 

「あはは…暴力反対っ!!」

 

 

そうやって俺が御坂ちゃんを宥めてると、なにやら視線を感じた。その方向を向いてみると、さっきまで倒れてた白井ちゃんが明らかに俺を睨んでいる。うん、しかもなんか殺意が籠ってる気がするのは俺の気のせい…じゃないよな?

 

 

「おねーさま…この殿方はどちら様で?」

 

「へっ?…ああ、コイツはまぁ知り合いみたいなもんかな。さっき会ったばっかだけど、デュエルに負けちゃってさ?。んで、行く宛が無いコイツの衣食住を当分私が面倒を見ることに…」

 

「なっ!?……衣食住の面倒を見る…?それはつまり…同棲!?」

 

「ちょっ…!?何勘違いしてるのよ!そんなわk」

 

「うわ?…中学生で同棲なんて、流石御坂さん。大人ですね!!」

 

「あわわ…」

 

 

ん?…なんかえらいことになってきた気がする。いや……おれもどうかとは思いましたよ?高校生が中学生相手に養ってくれだなんて。

でも他にアテも無かったし…この子達の住んでるのが、あの話にも出てくる「学園都市」なら、何処かに住めそうな場所がありそうだと思って言って見たんだが…

俺が思考の海に落ちてる間に、俺のすぐ真下に何かが刺さる音がした。気づいて下を向くと、なにやら金属の矢のような物が突き刺さってるではないか!

 

 

「…おねーさまに寄り付く毒虫は、私が全部払いのけますの」

 

「え?と…とりあえず落ち着け…なっ?」

 

 

ヤバイヤバイ!?この子目がマジですよ!?リアルファイトで俺が勝てる可能性なんて皆無だぞ!!なんとか逃げ道は…ダメだっ佐天ちゃんや初春ちゃんは遠くで気の毒そうな顔を向けてるだけだし、御坂ちゃんもさっきの発言のショックか、なんか固まってる。

 

 

「俺はただの一般市民だぜ?それにケンカだって強くないし、一方的な弱いものイジメになること請け合いだ!」

 

 

そう言って両手を上げ、戦う意思が無いことを示す俺。果たしてそれに対する回答は………。

 

 

「そんなの関係ありませんわぁ?、お姉様に手を出した時点で、貴方にそんなことを言う権利はないんですの」

 

 

あ?…駄目だこりゃ。俺の冒険は間違いなくここで終わった。拝啓お母様、異界の地で倒れる親不孝な息子をお許しください。

後出来れば自室のPCは中身を確認せず、出来れば燃やすか廃棄処分なさってください。

 

 

「あの?…白井さんその辺で、止めといた方がいいんじゃないですか?」

 

「そうですよ、それにお二人が真剣に愛し合ってるのなら邪魔するのは野暮と言うものです!」

 

 

おお、佐天ちゃんに初春ちゃんありがてぇ…けど勘違い乙。

 

 

「ぐぐっ…しかしこれでは私の気が収まりませんわっ!」

 

 

おっ…向こうもどうやら少し冷静になって来たみたいだな。今なら交渉の余地があるかも。

 

 

「えっとさぁ、ならこういうのはどうだ?俺とデュエルして、君が勝ったら俺は金輪際御坂ちゃんのそばには近づかないってのは。その代わり、俺が勝ったらこの件は黙認してもらう。どうやら、他の子達もやってるみたいだし、君もやってるんだろ?」

 

「なるほど…ケンカじゃ敵わないから、せめて自分の得意な土俵に持って行こうと言うわけですわね」

 

「ああ、そう考えてもらって構わないよ。デュエルなら、そこそこ自信があるからね」

 

「…いいでしょう、貴方のそのお誘いお受けしますわ。そして、その自信ごと打ち砕いて差し上げます!!」

 

 

よし、首の皮一枚繋がった。

じゃあ、本日2回目のデュエル…始めるとしますか!

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