中年指揮官と零細基地の日常   作:へなころ

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第三局地戦区どうですか?
ミノ以外の敵は片付けられるようになりました。
ミノあいつはマジ嫌いですわ。
と思ったけど、ギリ倒せるようになった。
キモはライフルのタゲリセットと手動発射なんやね。
ごめんようちのシノちゃん、悪口言って。
俺という指揮官がクソやったんやね(泣)


新しい部隊を出します。
本社基地所属の部隊です。
これからどう絡ませようか悩み中。
部隊を多くすると人形一人当たりの密度が薄まるからなぁ。
悩ましいところです。

本社基地 第11中距離支援小隊
【挿絵表示】

HG:ウェルロッドMkII (隊長)
SMG:FMG-9
RF:PSG-1、M21、OBR

相変わらず、陣形効果最悪・・・
そこはご愛嬌という事で(笑)

この物語のキャラや設定はフリー素材です。


18.招かれざる客(本社所属小隊紹介あり)

R-14基地との連絡から10日程経ったある日の事。

天気も良く過ごしやすい良い日だった。

 

 

『アストラ、前方のターゲットまでの情報をお願いします』

ハンドガン人形のアストラをスポッターとしているのはスカウトライフルをもつライフル人形のスカウトだ。今日は二人で任務を行なっている。

 

「目標までの距離は500m、気温18℃、風は・・・・」

と狙撃に必要な情報を伝えていく。・・・通常は。

しかし、どこか上の空でスポッターを務めていたアストラはうっかり考えていた事が口に出てしまった。

 

「指揮官、私のこと好きなのかな・・・」

わずかな呟きであったが隣の人形には確かに伝わっていた。

それを聞いてしまったスカウトは集中しかけていた狙撃動作を止めてしまった。あまりに想定外の情報が追加されたため、それも致し方ないとも言える。

 

スカウトはアストラの方を向き、

『トレフォイル・・・」(空耳かしら)と続けようとしたとき・・・・

横のアストラの頭が弾ける。

一瞬何が起こったかわからなかったが、力なく崩れ落ちるアストラを見て素早く身を隠す。

 

(カウンタースナイプ!)

 

スカウトは素早い身のこなしで、狙撃スポットを移動していく。狙撃者の位置は概ね掴んでいる。

位置を変えて、身を晒すと同時に狙撃するカウンターをこちらも狙う。ライフルタイプの戦術人形としては、負ける気がしないし負けられない。

自身のライフルの有効射程を少し超えているが、烙印で繋がっている半身のライフルで外す距離ではない。確実に敵スナイパーのバイタルエリアに着弾させられる。

 

(よし!)

気を込めて身を晒すと同時に敵のスナイパーへサイティングを行い引き金を引くその瞬間、相手の銃からマズルフラッシュが出ているのが見えた。

(回避!)と考えた瞬間、自身の頭部に衝撃を受け眼前が原色に染まり、体が後方にスローモーションで倒れ込む。

(トレフォイル・・・これが・・死なのかしら・・)

それがスカウトが感じた最後の思考だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

『スカウトにアストラ、なんてざまですか』

目を覚ましてすぐにかけられた言葉がそれだった。

目の前には残念そうに言葉をかけてきたエルが腰に手を当てて立っている。眉間に皺を寄せてこの結果に本当に困っている様子。周りには第二小隊の面々も来ているが、それぞれどのように声をかけたら良いか悩んでいる様子である。

 

『連続10回のスナイプを成功させる訓練の筈でしょ』

今回の狙撃訓練は、第二小隊長のエルが新たに考えた戦術の実験であった。

第二小隊はSG1人、MG2人、HG1人、RF1人の5人編成だが、問題はそのRFの特性が合いにくいことである。スカウトライフルはHG人形並みに機動力があるライフルだが、射程や威力、射速はライフルの中では決して高くない。なので持ち前の機動力を生かすためHGのアストラと組ませ鈍重な本隊から離れて機動的に動き中距離支援する運用を考案したのだった。

肝はアストラとスカウトの呼吸である。HGとRFの2人となり防御力が皆無となるので敵を早期に発見攻撃して素早く転戦する動きが必要となる。

今回はそのフィールドテストの日だった。

 

より実戦形式で緊張感を出すためにエルがカウンタースナイパーを買って出ていた。予定通り7回目までエルに一度も撃たせずスカウトたちの完勝。エルの全身はカラフルに染まり訓練用ペイント弾の痕跡に溢れている。

ところがどういう訳か8回目から2人の動きはチグハグになった。M14を装備したMG人形にすらカウンタースナイプが出来てしまう程度に、である。

結果ラスト3戦は連続で全くいいところがなく負け。

その理由は前述のアストラの呟きにあるのだが、皆の前で本当のことを言うわけにはいかない。黙っていると眉間に皺を寄せているエルから強めの言葉を掛けられる。

『帰ったら二人は私と反省会です!』

 

反省会の言葉を聞き、アストラとスカウトは渋い顔になる。エルの反省会、それがどれくらいしんどいものになるか考えたくも無かった。

 

『それと新たな戦術は無期限で凍結とします』

 

まあ元気出して頑張ろうよ。と第二小隊の面々は伝えてくるが、原因がわかっている2人は只々どんよりと落ち込むだけだった。

 

そんな折に、エルのPDAに通信が入る。どうやら指揮官からの通信のようであるが訓練中の通信は珍しい。

通信のやりとりを終えてエルが小隊の全員に声をかける。

 

『指揮官から緊急任務が入りました。全員完全装備でバギーに搭乗。アストラとスカウトは模擬弾からの変更を忘れないでください』

『みなさん、それでは出発!』

電動バギーは目的地に向けて軽快に走り出していった

 

・・

・・・

・・・・

・・・・・

 

エルたちが緊急任務に出発する少し前に基地司令室に一般通信が入っていた。

ちょうど、副官と休憩でお茶を飲み始めたタイミングだったので、2人で顔を見合わせる。

グリフィンの通信は機密情報が多いので強度の高い暗号通信で行われる。基地と作戦中の人形の通信は短距離の比較的強度の低い暗号通信が使われるが、一般通信などはまず使われないため非常に珍しい。

 

指揮官が通信を繋げると、一方的な通信が入る。

 

「メーデー、メーデー、メーデー、こちらグリフィン第11中距離支援小隊、グリフィン第11中距離支援小隊、グリフィン第11支援小隊」

「エリアR-15 アルファスリーにて多数の鉄血兵に追われ西へ敗走中も振り切れない。支援を要請する」

「メーデー、メーデー・・・・」

グリフィンの部隊による遭難信号だ。通常は作戦中の暗号回線で行われるがなんらかの理由があったのだろう。

相当な緊急事態と考えられる。

 

作戦連絡から詳細は不明もS地区で大規模な作戦が行われていることは分かっていた。

恐らく、その作戦支援に出ている部隊が敵に捕捉されR地区方面に敗走したのだろう。

(作戦地域から離れすぎたため、回収部隊の展開が間に合わなかったのか?)

何にしてもグリフィンの部隊だ。放っておくわけにもいかない。

 

通信内容を聞き急いで準備をする。

場所から考えるとうちの基地が一番近い。電動バギーで15分程度の距離だ。

外部で訓練中の第二小隊のエルを呼び出し急行するように指示を出す。

続けて、第一小隊を至急呼び出す。5分とかからず小隊が司令室に完全武装で集合する。

「本社の支援部隊が敵に食いつかれ全滅寸前だ。第二小隊と共同で部隊を回収し即離脱せよ」

本社基地の部隊は地区名を付けない慣習があるので、今回の通信相手は本社部隊である。

 

「了解しました。しかし基地の防衛戦力が無くなりますが」92式が至極当然の疑問を確認してくる。

 

『近場なので大丈夫だ。緊急時はG36Cと籠城するさ』

あまり論理的ではない回答をするナイル。

 

「・・・・分かりました。すぐに終わらせて帰投します」

92式は納得してはいないが致し方なしと判断する。しかしリスクを減らすために長く留守にするつもりもないようだ。

 

それでいい。

『では頼むぞ』

 

「「はい。出発します」」

いい返事だ。

 

ナイルとG36Cも不足の事態に備えて完全装備にて指揮を取る。

ナイルはM4にブローニングHP、G36Cは自身の半身とブローニングHPである。ちなみにG36CはR-15基地に配属されてからサイドアームをブローニングに変更している。理由は気分的にとの事だが、人形達の間では指揮官と同じにしたんだろうと噂されている。しかしその噂について、本人は頑なに否定している。

指揮官が大好きな事は全く隠せていないのに何故そこだけ否定するのか、皆ニヤニヤして見ていたりする。

話が逸れたが、基地の防護扉類を全て閉じて施錠する。これで仮に敵が攻めてきても十分時間を稼げるだろう。

 

・・・・

その頃、第11中距離支援小隊は鉄血兵の猛攻にさらされていた。

何とか身を隠し敵の撃退を続けながら耐え、隙を見て後退をかける。しかし倒しても倒しても押し寄せる敵に食いつかれ足が止まってしまう。

足の遅いライフルを主体とした部隊のため近距離の敵を薙ぎ払うこともままならない。

 

「ええっと、やっぱ……笑えないな。この状況」赤いノースリーブの制服にブラウンのスカートそして白のニーハイソックス。毛先にいくほど紅に変化する茶色のロングヘア。少しきつめの目つきだが明るい性格なのはライフル戦術人形の M21 である。この隊の盛り立て役でもある。

 

「仲間は傷つけさせません!」銀髪ポニーテールで黒灰色を基調とした服およびタイツで身を固めるのは同じくライフル戦術人形の PSG-1 である。おっとりとした控えめの口調ではあるが、しっかり仕事をこなしている。

 

「ここで一生懸命頑張れば、あたしの借金も……えっ?あっ、なっ、何でもないです」売り飛ばされて嫌々戦場に来たかのような言葉を発しているのはライフル戦術人形の OBR  である。ブロンドの肩までのツインテールの可愛らしい少女である。ビキニのような見せブラ、パンツのホックを外して下着をチラ見せしといたりと、セクシーさをさりげなくを通り越して文字通り全開でアピールしている。

 

ライフル人形達は鉄血兵の弾丸が掠める中、射撃しチャンスを見て後退しているが脚の鈍重さから効率は上がらない。接敵距離も近くスコープ無しで射撃可能な距離となっており、ライフル人形の狙撃能力が活かせない苦しい状況である。

 

残り2人は、隊長でありスポッター役の ウェルロッドMkII と近接戦闘の護衛役の FMG-9 である。

敵の距離が近いためウェルロッドも陽動としてFMG-9と共に鉄血兵の足止めを行なっている。

「隊長、敵に見つかって殲滅できません・・・」

「勝利を求める信念と犠牲の覚悟があれば・・・・」

両名ともRF人形を庇っているため、敵の弾幕に晒されるリスクが高い。身体のあちこちから擬似体液が流れており、無視できない負傷が見て取れる。しかし2人の陽動が止まれば小隊は即全滅するだろう。少しでも長く死ぬまで踊り続けるしかないのだ。

(ダメか。最後にかけた救援要請も空振りでしたか・・・・)

 

「隊長、もう弾も切れます。牽制も不可能になります」FMG-9からタイムオーバーのお知らせが届く。

『奇遇ですね。私も同じです』ウェルロッドも残弾と体力の限界に近づいていた。

 

もう本当にダメだ・・・と観念した時に、鉄血兵を側面から猛烈な弾幕が薙ぎ払う。

目の前の鉄血兵達が次々と文字通り鉄屑に成り果てる。

 

「R-15地区所属の第二小隊長のLWMMGです。」

「貴部隊の回収に来ました。急ぎ後方のバギーに搭乗してください。」

 

短距離通信の相手を見ると、全身を七色に染めている。

思わず吹き出しそうになるが、それこそ訓練中に取るものもとりあえず急いで来てくれた証だろう。

『ありがとう。心から感謝する』

『第11中距離支援小隊は撤収。後方のバギーに急いで搭乗せよ』

鉄血兵による釘付けから解放された人形達は急ぎ後方のバギーへ搭乗する。

 

一方、第二小隊の方に敵が食いついたため、第二小隊の撤退が難しくなる。

文字通り前方の敵は大量で、抑えるので精一杯である。

 

その時、横に新たなバギーが到着しバギー上から鉄血兵へクロスファイアが浴びせられる。第一小隊達だ。

「エル、支援するので後退してください」

「イングラム、PPS-43、お願いします。出し惜しみしないでください」

 

「92式、ありがとう。第二部隊牽制射撃を加えながら撤収」

エルが部隊の撤退にかかる。

 

「いけいけぇ!」

「ウラー!」

と掛け声とともに第一小隊より複数のSG、HEが投げ込まれる。

大量の煙と爆発による土煙が鉄血兵の視界を遮り、エラーを発した鉄血兵が動きを止める。

その隙に、任務を完了した第一小隊と第二小隊のバギーは華麗に戦場から撤収していく。

 

煙が晴れる頃には、グリフィン人形の部隊は影も形もなくなっていた。

 

・・

・・・

・・・・

・・・・・

 

『・・・・・』

グリフィン人形達は気づかなかったが、一連の撤退作戦を冷静に見ていたものが居た。

それは、白と黒を基調とした女性の姿をしていた。

戦場に似つかわしくない楽団の指揮者のような装いのそれは一目で人形と分かる。

何故なら、身体が浮遊し周囲に飛行型小型砲を複数携えているからだ。

 

SP65 Scarecrow 鉄血工造製のハイエンドモデルである

 

スケアクロウは楽しんでいた。

落伍したグリフィン舞台をすり潰し生捕として拷問を加え情報を抜き取って遊ぶ予定だったのだ。

それがどうした事か、突然手際良く目の前から消失したのだ。

その過程で「R-15基地」なる聞き慣れない単語が飛び出していた。

グリフィン部隊が戦場で使用する短距離通信は暗号強度が高くないため、鉄血のハイエンドモデルには解析が可能だ。

R-15とは近くの基地なのだろう。一般通信で救難信号を送っていたのは確認している。発信から約10分、来た方向から考えるとここから西方。当たり付けは簡単だった。

 

『・・・・・』ガスマスクを付けた彼女の表情や呟きの内容は分からない。

(新しいオモチャを見つけた・・・・)

(準備して遊びに行こう・・・・)

 

ナイル達に新たな脅威が目を向けた瞬間だった。

 

・・・・・

 

基地に撤収した第一、第二小隊の隊長と、本社基地第11中距離支援小隊長は司令室に集まっていた。

「ーーーーー」ウェルロッドから経緯と状況報告を受ける。

『状況は理解した。修理装置と宿舎と食堂および娯楽施設の使用は許可する。後は許可なく動かぬように』

『ウェルロッド以外は退室を許可する。修理をしてこい』

 

さて、ウェルロッドは怪我が酷いので早く用件を終わらせよう。ヘリアンを呼び出す。

 

・・・・

「本社部隊の救援を感謝する」

画面の向こうのヘリアンから、珍しく感謝を述べられ変な気持ちになるが、冷静に続ける。

 

『本社部隊の帰投はどうなりますか?』

 

「うむ、S地区の大規模作戦が継続中である。しばらく帰投は難しい」

「二週間ほどそちらに待機を要請する。所属部隊と同様に使用しても構わない」

 

うーん・・・・

『なんなら、我々持ちで本社に送りますよ』不機嫌な顔で返すナイル

 

画面の向こうのヘリアンは眉をピクリと動かす

「何か不都合でもあるのか?」

 

『ええ、中途半端な関係の連中が混ざると士気に影響します。』

『任務ならまだしも、よくわからない理由で居られるのは迷惑ですね』

『送りますよ』

横でやりとりを聞いているウェルロッドはなんとも言えない気持ちになるが、ナイル指揮官の感覚も理解はできるので自身の気持ちは飲み込む。

 

「こちらの受け入れ人員と移動手段を割くのも惜しい」

「R-15基地待機を指示する」

 

(指示と来たか)

『分かりました。命令として承ります』

『ただし、戦術人形としてではなく客人として扱います。よろしいですね』

ナイルはこのような中途半端が嫌いである。部下と作り上げたこの環境に毒にしかならない異物を混ぜたくないと思っていた。

 

「結構だ」と即答するヘリアンであった

 

・・・・・

通信を終了してヘリアンは何とも言えない顔をする。(何事もなければいいのだが、ね)

S地区大規模作戦もほぼ成功で終了しそうである。

頭を切り替えそちらの後始末に意識は変わっていた。




反省会の一コマ

怖い痴女「スナイプが突然失敗したのはどういう訳ですか。正直話しなさい」

大食いHG「隊長・・・指揮官は私の事、好きだと思いますか??」

怖い痴女「(ビクッ)そ、それは・・・・」(指揮官は私の・・・・)

腹話術RF「トレフォイル、エル隊長がタジタジだわ」

・・・・

カカシさんに目をつけられちゃいましたね。
私は、エリートの中でカカシさんが一番好きなんですよね。
でも、カカシって書くと、なんかナルトの上忍の印象が強くて、
頭の中で『む〜〜〜』ってなるんですよね。
難しい。
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