中年指揮官と零細基地の日常   作:へなころ

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第三局地戦区終わりましたね。
ステージ8で遅れたので、16%で終了でした。
自分的にはまあまあの結果ですかね。
ミノの野郎め〜。


今回はナイル指揮官の副業に関する間話ですね。

なんか、組織的な話ばっかりですみません。
やっぱり鉄砲でバンバンやる戦闘回の方がいいですかね?
ナイルさん、苦境ばっかだとつまらないっすかね?

需要があるのかわからなくて、ちと不安です。

本作のキャラと設定はフリー素材です。


19.風の前の塵

ナイルがR-14基地のアクセル指揮官と会話をしていた頃

 

とある大きな街のアッパータウン。

非常に広大な土地を所有する企業I.O.P.社である。

I.O.P.社は鉄血工造とシェアを二分する自立人形製造会社であったが、胡蝶事件により鉄血工造が文字通り消滅してしまった為、現在では世界一の人形製造会社となっている。

技術力、製造能力、供給能力どれをとっても他社を圧倒的に引き離す会社である。

そのI.O.P.社の技術の中枢に16Labと呼ばれる組織がある。ここは社の最先端の研究を行う組織であるが、その実1人の人間に大きく集約されている。その人間はペルシカリア女史であるが、現在の第二世代戦術人形の基幹部分と言えるエッチング理論による烙印システムをつくら上げたのが彼女と言われている。

 

そんな、16Labの中である会話がなされていた。

「ペルシカリア主席研究員、最近の鉄血工造の汎用人形も改善が進められているようですね」

「擬似体液のナノマシンの改善により命令に対する反応向上と複雑な行動パターンに対応できるようになっていますね」

それでも我が社の戦術人形の足元にも及びませんが。と胸を張り笑顔を作る。

 

(そこは胸を張るところじゃないだろ、君)と思いながらデータを受け取る。

確かに、色々な工場で近年製造されたロースペック人形のデータが並んでいる。

(未だにこんな基礎的データを取る研究などしてたのか?)と疑問が過ぎる。

 

『君、このデータはどこの誰が取得したものかな?』と問いかける

 

えーと、と即答できない若い担当に

『データは信頼性が肝心だ。出所は必ず確認する癖をつけるように』と諭す。

 

担当は上司に呆れられてしまったと感じ、名誉挽回するべく青い顔をしながら急いで調べる。

「わ、分かりました。人形整備用の診察台による自動計測データです」

 

『診察台?うちの会社の製品の診察台か?」

そんな事あるのか?あれはI.O.P.人形向けの製品だぞ。他社製品の研究に用いるには粗すぎて使う研究者は居ない。研究であればもっと高性能な装置を使うはずだ。

もちろん計測データに誤りがあるわけではないがもっと効率の良い装置を使った方がより詳しく取れて良い。と言うだけだ。

 

「ええ、間違いはありません。診察台による計測データの収集記録のものです」

胸を張る若い担当だが、収集経緯の不自然さに気づかない事が残念極まりない。

突っ込んでもしょうがないので流して確認する。

 

『どこの診察台か分かるか?』

 

「はい、えーと・・・グリフィンのR()-()1()5()()()()()に貸与されたものです」

「かれこれ20体を超える解析が行われておりますね」

 

グリフィンの前線基地で20体?

擬似体液の測定をするには破壊を最小限にする必要がある。何故ならバラバラに破壊してしまえは体液は失われるからだ。

オイルの純度データからも極めて損傷が少ない事が分かる。

鉄血兵と戦う前線基地で、意図的に損壊を抑えて破壊した鉄血人形を基地へ持ち帰り、擬似体液を抜いている。

何故?・・・・では体液を抜いたその先はどうする?バラすのか?バラしてどうする?

意図してバラしたなら・・・ブラックマーケットへの部品転売???

人形売買は規制が厳しいが、部品は比較的自由だ。少なくとも犯罪ではない。

本当にそうなのか?

・・・・

R-15基地の指揮官に興味が湧いていることを自認する。一度話してみたい。

しかし社の立場もある。()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

・・

・・・

・・・・

・・・・・

 

R-13前線基地は城下町が形成されている大きな基地である。

 

優秀な指揮官が着任すると地域の鉄血が掃討され工場などの生産設備も排除される。そうなると比較的安全となり多くの人が基地周辺に移り住む。もちろん居住権などなく非合法にである。そうなるとグリフィンも住民の囲い込みに入る。防御壁を建造して居住権を設定し税を取る。このようにして前線基地周辺に都市が形成され育って行くこととなる。

R-13基地もこのような経緯をたどり急成長している街である。

指揮官はローズマリー・ムーン。20代前半の女性上級指揮官である。

 

ローズマリーは貧困街の出身であるが、幼少の頃より知性の高さが認められグリフィンの奨学生として会社が出資する学校に引き取られている。まあものは言いようで親が子供を売り飛ばしたとも言える。

学校は普通の教育を行なっているが、成績の振るわない子供は退学させられる。退学した子供に行き場など無くその先に真っ当な生活などない事は明白であった。なので皆必死にしがみつく。

ローズマリーは学校を非凡な成績で卒業し、10代半ばで指揮官見習いとしてグリフィンへ入社していた。

その後も順当に成績を残し、20代前半で上級指揮官という異例中の異例な出世をしている。

 

しかし、近年街が大きくなるにつれてテロ攻撃が増えて頭を悩ませている。

人権団体、人形人権団体、反グリフィン団体、これらが合流しているので総称として「反グリフィン連合」と呼ばれている

最近は簡易自律ロボを自作して無人自爆テロを行なっている。ロボなので知性が無く人形とは異なるのでこれら連合も使用しても良いらしい。(全く都合のいい話だ)とローズマリーは思う

先日も自律ロボによる銃撃からの自爆攻撃により50人近い死傷者を出している。

しかしこれ以上は街の統治者としても許容は出来ない。

まずは自律ロボに転用可能な()()()()()()()()()()に目を光らせる必要があると考えていた。

 

域内には人形販売業者のドールハウスがあるが、この会社の役員連中はローズマリーの子飼いとなっている。

そう考えると無茶はしないだろう。まあ一度社内を洗濯させる必要はあるが。

(まずは()()()()()()()()()()()()()()()()()

「悪行を働く人間は絶対に許さないからな」

 

・・

・・・

・・・・

 

ヘリアントスは焦っていた。

別になんて事のない一日の筈が、16Labの主任研究員(優秀な知人)からの連絡とR-13基地の上級指揮官(優秀な部下)からの立て続けに来た通信により、どエライ一日に変わっていた。

色々考えるが、どうにもならない。自分の責任の範疇をゆうに超えている事を自認する。

(社長に判断を委ねるしかない)との結論に早々に至る。

 

・・・・

ビルの低層部に大きな部屋がある。この階はエレベーターのボタンにも無い社長の執務室があるフロアである。

社長室は高級ではあるが大分控えめな調度品により飾られている。分かる人間が見れば腰を抜かす金の掛けようである。

ヘリアンは社長の執務机の前で頭を深く下げていた。自身の管理不行き届きについてである。

 

しかし、社長は笑っている。ただ一言をその笑いに追加する。

『番犬を使え・・・』

ヘリアントスはただ「了解しました」と返すのみだった。




猫耳研究者「R-15の指揮官は面白いな。会わせろよ」

合コン常連「あいつはやめとけ」

猫耳研究者「なんや?恋人に狙ってんのか?」

合コン常連「そんなわけあるか!」

猫耳研究者「じゃあ、私が狙うか?」

合コン常連「っ・・・・!」

( ̄▽ ̄)ニヤリ

うん。筆者はペルシカさんも好きなんやで。

ナイルさんどうなっちゃうの?
やられてまうのかね??

所属する組織に目をつけられたらあかんですよね。
ナイルさん、強く生きてくれ。
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