作者指揮官の準推し人形なんです。
推し人形?無理っす。俺には恥ずかしくて出来ないす。
まあ、推しはメジャーな人形なんで、一応出さない予定。
(やばいな。やっぱり緊張するよなぁ・・・。こういうのは慣れねえもんだ。)
今日は部下との顔合わせの日。
宿舎から指定の会議室に向かうと、上司であるヘリアントス上級代行官が先に来ていた。
外見から見てアラサー。エリートで美人の部類だ。しかし、俺にはわかる。
男運が悪いタイプと見た。地雷になるケースがある。だからここは触らぬ神に祟りなし作戦だ。
あたり障り無いあいさつで締めとく
『ナイル・ルース訓練生、只今到着しました』
昔から慣れている敬礼を行う。他のキャリア組も同様
あいさつの後に席に着席する。今日はキャリア組3人のみ。
「おはよう。本日は顔合わせだが、その前に辞令口達がある。本日をもって貴官らを指揮官に任命する」
「この後、各人別の部屋に散ってもらい、そこで顔合わせだ。」
「明日以降は模擬司令部にて、慣らしを兼ねた指揮訓練をしてもらう。完了後にいよいよ各地区司令部に行ってもらう。何か質問はあるか。」
特に無いので、3人それぞれ分かれる。
・・
・・・
・・・・
学校の教室のような部屋で待つこと5分。
(やばい。本当にで緊張するわ。だっていきなり全員見知らぬ部下だぜ。今後の職場がある意味気決まる。緊張しない方が無理がある)
そんなこんなぐるぐる思考を巡らせていると、外から男女の問答らしき声が聞こえる。
「---指揮官。----さい」
(なんだ。うるせーな。痴話喧嘩か?)
ドアをソロっと開けて外を伺うと、もろに目の前の男女と目が合う。なにやら女性が男性に追い縋っている。
「なんだ貴様。新入りか?見世物じゃないんだ。目障りだ。さっさと消えろ」
初対面で無関係のこっちに問答無用で喧嘩腰である。
男の年のころは20代、恰好から恐らく先任の指揮官であろう。俺はこれでも大人だ。いきなり先輩の喧嘩を買うわけにはいかない。
『いやね。そんだけ大きな声を出して入れば、嫌でも人は出てきますよ。で、ただならぬ雰囲気ですが何があったんです?事が事なら人呼びますよ』
「チッ。使えない人形の解体廃棄処分にきただけだ。・・・不良品を掴ませやがて」
(え??この人何言ってんの???)
『プッ・・・』
露骨に嫌な顔を見せ吐き捨てる何処ぞの指揮官。それを聞いて思わず吹き出す俺。
「貴様、何がおかしい。」
『いやすみませんね。他意は無いんですがね。部下を育てるのが上司の役目ですよね。』
『不良品か知りませんが、ご自分は無能と言っているようなもんだと思いますがね。』
突然赤の他人に刺された若者は青筋たてて露骨に怒りを露にする。
「ほう。ゴミは所詮ゴミにすぎんが貴様がコイツを使うか?女の前でカッコいいこと言うだけなら誰でもできるんだよ。」
男はそう言って女の髪を掴み怒りに任せ持ち上げる。
「やめて・・・下さい。指揮官様・・・」
男は懇願を聞きより興奮したのかさらに力が入る。女の綺麗なグレーの髪がプチプチと音を立てて抜けていく。
『いいですよ。むしろありがたい申し出ですよ』
目の前の女の子のためにも即答してしまったが、売り言葉に買い言葉で煽りを入れておく。
「しかしなぁ、こいつには金がかかっているからな。どうするか・・・」
「そうだな。コア30個と交換だ」
目の前の男は見下したようにニヤついている。
(コイツ腹立つな。しかしコア?なんぞそれ?知らんよ俺)
???マークを頭上に浮かべている俺を見て男がいう
「コアも知らんのか。ド素人が。会社から配られているPDAを出せ」
言われた通りPDAを開くと、所持物資の表が出てくる。
ちょうど、コアなる物が30個あることが表示されている。
「指揮官同士の物資の融通は可能だ。30個を俺のPDAへ送れ。理由項目は戦術人形のトレードにチェックを入れ、人形のうなじのバーコードを読ませろ」
・・・・
無事にやり取りが完了する。
「ふっ。ごみ処理のはずが、とんだ儲けもんだ」
「精々、これから頑張るんだな新米のおっさん指揮官よぉ」
ニヤニヤしながら去っていった。
(いちいち腹立つやつだな。次会ったら覚えとけよ。)
コアゼロになっちゃったけど、まあいいか。どうせすぐに手に入るんだろうし。
「新たな指揮官様・・・ですね?・・・ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
えらいうなだれている女の子・・・
(苦手だな・・・こういうの)
『とりあえず、部屋に入ろうか』
嵐は去った??いや、去ってねえ。
この女の子どうすんだよ・・・。
まずいぞこれ。何がまずいって絵面が悪すぎる。だまして誘拐したみたいな感じだぞ。
これからどうなるんだろうか・・・・
準推しも★5のあの人っす。
すんません・・・。
誤字報告:TFTRDHさん、ありがとうございました。