うっかり周回忘れしたりね。
CUBE+始まりましたね。
当時の内容、全く覚えていない。(笑)
頑張っていきましょう。
読んでくれている人、ありがとうございます。
少しずつ上がっていくUAが励みです。
うん。やっぱりスケアクロウは可愛い。
R-15基地攻略も順調みたいですね。
今回は長めになってもうた。
この小説のキャラ、設定はフリー素材です。
スケアクロウのR-15基地攻略戦は順調とは言えなかったが楽しんでいた。
屋上からの狙撃と正面陣地の厚い弾幕と防御力。
(急襲したのに見事な対応ですわ)
(次からが本番。その対策を正面から潰してみせますわ)
・・
・・・
・・・・
『ウェルロッド、92式、被害状況はどうだ?』
「屋上班ウェルロッドです。被害は全くありません」
「玄関班の92式です。多少の被弾はありますが作戦継続に支障はありません」
屋上は有利な撃ち下ろしポジションで一方的な狙撃である。現時点では全く問題はない。
玄関も陣地からの機関銃掃射と各銃種の連携に大人数での対応なので十分余裕がある。
『よし順調だな。この調子で最後まで突っ走るぞ』
・・・・
R-15基地はまもなく第二波の攻撃に晒されていた。
特に一波から変わらない様に見えたが、屋上班が異様な敵を発見していた。
『指揮官、新手が現れました。重装甲のイージスです映像を送ります』ウェルロッドから新たな情報が上がる。
『みなさん、徹甲弾を使用して下さい』
ウェルロッドの指示がインカムの向こうから漏れ聞こえるが、
(まずいな・・・徹甲弾は質も数も少ないぞ。何とかなればいいが・・・)
屋上班のOBRはウェルロッドの指示を受けて、赤いテープが巻かれたマガジンへ交換する。
戦闘前に念のために支給されたM61徹甲弾を詰めたマガジンである。
M61徹甲弾はグリフィンでは以前より広く流通する一般的な徹甲弾であり、価格も比較的安く多量に使用されている。
しかし、近年の高防御化に対しては心許なくなってきているのは事実である。
真っ先に徹甲弾の準備が完了したOBRは狙撃ポジションにつき半身のセミオートスナイパーライフルでイージスを撃つ。
装甲を何とか貫通しダメージを与えているが、5~6発は当てないと斃せない。
「しつこいのは嫌いです!」
呟きながら3体目を始末したその時、イージスの後方より鋭い光が発せられた。
次の瞬間大きな衝撃と爆風を受けOBRは吹き飛ばされていた。
・・・・
狙撃ポジションより後方にいたウェルロッドは突然の衝撃で転倒したもののダメージは無かった。
『みなさん、大丈夫・・・』ですか?と続けようと振り向いた時、惨状が広がっており言葉を飲む。
『OBR!OBR!大丈夫ですか!!』後方まで吹き飛ばされ倒れているOBRへ駆け寄る。
吹き飛ばされたOBRは敵のカウンターを受け左腕が肩から消し飛んでいる。
衝撃と腕消失の痛みと混乱で「〜〜〜」と呻き声をあげてパニックになっているのか、痛覚カットと擬似体液循環の停止を失念してしまっている。
しかし幸いコアへのダメージはギリギリ回避できた様だ。
(よかった。早く修理装置へ運ばないと・・・)
ウェルロッドは人形の応急救護薬剤のインジェクターを取り出し、OBRの首筋に押し当て流し込む。
薬剤のナノマシンにより、痛覚カット、擬似体液循環の制限、メンタルの沈静化が処置される。徐々にOBRは落ち着きを取り戻し擬似体液の流出も停止する。
OBRの状況がひと段落ついたところで周りを見渡すと、PSG-1が同様にM21を介抱していた。敵の射撃の直撃は免れたものの弾着により弾け飛んだ厚さ30cmはあるコンクリート柵の破片が身体に直撃していた。コンクリート片により腰の
幸いな事にM21はパニックにならず痛覚カットなど自身で処置を行なっていた。
ウェルロッドは敵の攻撃を受け最悪の状況になった事を急ぎ指揮官へと連絡する。
『指揮官、申し訳ありません。敵の自走砲の砲撃により屋上班は壊滅的被害です』
『OBRとM21の2名が重傷で戦闘継続不能。家事ロボに修復装置へと搬送させます。』
『私とPSG-1は軽傷ですので戦闘を継続します』
・・・・
屋上を砲撃したのは高装甲の自走砲のニーマム達であった。イージスの後ろに配置されていたためグリフィン側の視認が遅れ屋上へクリティカルヒットとなった砲撃が叶った。
スケアクロウはその報告を聞き、ほくそ笑む。
(ふふふ。あの五月蠅かった屋上連中を黙らせられれば玄関の制圧も楽になりますわ。ニーマム達は念のため屋上の増援を警戒、そこで待機なさい)各機とリンクし思念により指示を出していく。
そして玄関に対する次の一手をスケアクロウは手配する
・・・・
司令室には屋上へ着弾した音と衝撃が伝わっていた。直後ウェルロッドから緊急連絡が入り状況の悪化を認識する。
(クソっ!屋上がやられたのは想定外だ!)
ナイルは指揮をとりながら急ぎ修復装置へ向かう。資材が使われるため人間が装置を作動させる必要がある。
ちょうどメンテナンスルーム前でOBR達と合流する。
『OBR、M21、ご苦労だった。すぐに修理してやるからな』
ナイルが修復装置の準備していると、OBRが縋りついてくる。
(大怪我で不安なんだろうな)
『安心しろ。必ず助けてやるからな』気持ちを落ち着かせるために笑顔で声をかけ頭を優しく撫でてあげる。しかしそこへ想定外の返答が返ってくる。
「指揮官・・・安心・・出来ません」
「借金が・・・借金が・・増えてしまいます・・・」
今にも泣き出しそうな顔で借金が増える事を心配している様だ。
(はぁ〜?このクソ忙しい時に馬鹿言ってんなよ)
『お前な。
その言葉を聞いてパーっと明るくなるOBR。
「本当ですか指揮官。あたし、何でもやります!」
ひどい怪我でしんどいだろに脂汗が浮いているが笑顔で語りかけてくる。
(なんだ?よく分からんがとりあえずさっさと修復開始して戻らんとな)
あまり司令室を空けるわけにはいかない。OBRとM21を修復装置に放り込み起動させて司令室に戻る。
急ぎ司令室に戻ると丁度玄関班から緊急連絡が入ってきた。
・・・・
ナイルがメンテナンスルームに向かっているころ、玄関班は苦境に立たされていた。
屋上班が壊滅したためガードやイェーガーも玄関に押し寄せてきており、他の兵への攻撃が困難になっていた。
屋上のPSG-1はチャンスを見て狙撃を行うが、ニーマムの砲撃を受けるため全く捗っていない。
「あの…この状況は…ヤバくない?」62式が呟く
「私だけでも、皆を守る!」エルが吠える。
倒しても倒しても押し寄せる敵に、防御力の高いガードに邪魔をされ後方からはイェーガーの狙撃が飛んでくる。
じわりじわりと敵最前列の距離が陣地に近づいてきている。
・・・・
(そろそろ基地へ後退するタイミングかしら)
92式は簡易陣地を放棄するタイミングを計っていた。しかし運はスケアクロウの方へ傾く。彼女の放った一手の方が僅かに早かったからだ。
鉄血の大型多脚戦車のマンティコアが二両が簡易陣地に突然現れて攻撃を開始する。マンティコアが現れた事で押し気味だった鉄血サイドに勢いが一気に傾く。
(この状況でマンティコアが追加されるのは想定外よ!)
(くっ。撤退タイミングを逸したわ)
『みなさん急いで玄関へ撤退します。イングラム、SGの投擲をお願いします』
『SGの発煙と同時にダミー人形を囮として残して撤退します』
『指揮官!敵部隊にマンティコア二両を発見。簡易陣地は持ちません。基地玄関へ後退します』
92式が陣地放棄の指示を伝えると同時にマンティコアが機関砲を斉射し始めた。凄まじい破壊力を伴う暴風が吹き荒れる。
グリフィン人形達は一斉に伏せるが機関砲弾が着弾し陣地の土嚢が爆ぜる。このまま射撃を受け続けると陣地も保たないだろう。
射撃がひと段落したタイミングを見計らって56-1式が立ち上がり半ば自棄っぱちとなってマンティコアに対してアサルトライフルを乱射する。
「武器が無くたって一歩も引かないからね!」
高威力な7.62mm弾の斉射によりダメージを与えてはいるが駆動停止には遠く及ばない。
マンティコアの機関砲が五月蠅く射撃を加えてきた56-1式へ向き射撃を加えようとしたその時、56-1式は押し倒された。
「痛たたた。・・・62式?ちょっと重いよ。どいてよ」
自身を庇った相手がライバルの62式だと分かり、しかもなかなかどかないためキツめに声をかけて押す。
しかし退いてくれると思った62式は、その場でドサリと地面に崩れ落ちる。
「?・・・62式?しっかりしろ!62式!!」
62式の体を揺する56-1式の手がベットリと擬似体液で濡れる。よく見ると左脇腹が機関砲により抉られ、ジャケットとセーラー服が擬似体液に染まっていた。
「何で・・・62式。だって私のこと・・・」
56-1式は今が戦闘中であることも忘れ、今にも泣きそうな顔で62式を揺すり続けるがグッタリと力無く倒れる62式から帰ってくる返事は無かった。
SGが破裂し、スモークに覆われて敵の銃撃が止まった隙に92式が撤退命令を出す。
『56-1式撤退です。急いで!』呆然としている56-1式が動かない事を見て、FNCへ指示を飛ばす。
『FNC、56-1式を連れてきて下さい。エル、62式をお願いします』
チョコ棒を咥えた小柄な少女がヒョイと56-1式を米俵を持つ様に担ぎあげ、56-1式の銃も持ちスタコラ引き上げていく。
見かけとは異なり戦術人形の胆力があるからこそ出来るが異様な光景ではある。
エルも62式と銃を担ぎあげ基地の玄関まで撤退する。
92式は全員の撤退を確認して指揮官へ連絡を入れる。
『基地玄関へ撤退完了。62式が重傷で戦闘不能、ダミー人形は全機喪失、62式以外はダメージはありますが継戦可能です』
『このまま玄関入り口に防衛線を張り死守します』
・・・・
ナイルは運ばれてきた62式を修復装置に入れその足で玄関まで向かう。
62式は機能停止寸前ではあったがギリギリ間に合った。ロストせずに済んだのは幸運だった
『もうすぐ増援が来てくれる。ここで一旦立て直し戦線を維持するぞ。最後まで諦めるな!』
『56-1式、62式は無事だ。安心して戦いに集中してくれ』
62式の安否を気にしていた56-1式はとりあえずの無事を聞きメンタルを落ち着かせる。
(62式、必ず勝利を届けるからね・・・。増援が来るまで必ず持ち堪えてみせるよ)
・・
・・・
・・・・
・・・・・
アストラとスカウトはエルに直訴していた。
両名は玄関班の後方支援だったためダメージは皆無であった。
「エル隊長、私たち二人で敵地深くに潜入して鉄血のハイエンドを鉄屑にしてみせます」
エルが進めていた新戦術のアストラとスカウトを本体から離れて遊撃する運用。
アストラの例の呟きによる失敗もあり、まだ実戦運用はしていなかった。
しかも、この極限状況下での一発勝負
しかも、本体から離れるどころでは無く
しかも、大量の敵中への遊撃どころかほぼ潜入
正直、上手くいったら奇跡。しくじったら死亡確定。
『・・・認められません。危険過ぎます』
エルは隊員からの訴えを聞き、否定するも心は揺れていた。
危険過ぎる。けどこのままではジリ貧、緩やかな自殺に過ぎない。
増援が来る。来ないかもしれない間に合わないかもしれない。
(どうする?賭けるべきか?絶対無理だ。確実に死ぬところに部下を出せるか。いや、ここに居ても死ぬ。でも・・・)
思考はぐるぐる回るが答えが出ない。こんなことになるなら新戦術など考えなければよかった。
ふと思う。出身のS10ならどうしてただろうか。隊員は?指揮官は?
・・・考えるまでも無く答えは決まっていたので思わず吹き出してしまった。
(決めたよ)
エルは部下と共に司令室に入り、指揮官に伝える。
『アストラとスカウトをデュオで敵地に潜入させてハイエンドを討ち取らせます。許可を』
指揮官はゆっくりと部下を見て一言問う。
「アストラ、スカウト、決死隊になるが頼めるか」
「「任せて下さい」」即答の二人。変に気負っている様子も全くない。
(いい顔だ。こんな顔されたら任せたくもなるな)と思うナイル。
「分かった頼む」「カモフラージュマントが2枚ある。持っていけ」
指揮官は端的に伝えて、ウェルロッドへ連絡を取り敵勢力の薄いポイントを確認する。
「正面に対して8時方向が手薄だ。周り込んでハイエンドを探索して撃破しろ。撃破するまで無線は一切使用するな」
「裏口から出立後に扉は封鎖する。片道切符となることは覚悟してくれ」
「了解しました。必ず
・・・・
準備が完了したアストラとスカウトは裏口から飛び出して、5mはある塀を軽く乗り越えてフィールドへと消えていった。
丁度、陣地に仕掛けていたC4を爆破し押し寄せていた敵と共に陣地が轟音をあげて吹き飛んだ、丁度そんなタイミングだった。
R-15基地ピンチ!
スケアクロウの攻略戦は成功間近。
アストラ、スカウトの凸凹コンビはスネーク出来るのか?
この戦いの結末はどうなってしまうのか?
次話でカタがつくかな?