皆様、CUBE作戦続けています?
私は四週クリアしたっきりですね。
人形発掘も済んでるしで、いまいちエネルギーが湧きません。
うん。スカウトさん可愛いですね。
差別化も込めてマイナー人形メインで進めていきますぞ。
(需要が無いとも言いますが(笑))
UAが少しずつ上がっております。モチベーションは読者様の皆様のお陰です。
しかし、需要があるんですかね?いまいちよく分からんです。
今回は長くなってしまった。
2話分くらいになってしまった。
敵の接近阻止のための時間稼ぎを進めていたアストラだが、突然鉄血兵が稼働停止したため肩透かしを食らっていた。
『あれ?急に動かなくなったけど・・・?』
不審に思ってスカウトの方へ向かうと、倒れたハイエンドを拘束しているスカウトが見えた。
状況からスカウトがハイエンドを始末したと認識し、スカウトに駆け寄る。
『スカウトさ〜ん。ハイエンド、倒したんですか!』
スカウトは振り返るとともに、
「そうね。なんとか・・・倒したわ」と返事を返すが、頬をざっくり抉られているのを見てアストラが驚く。擬似体液だってそれなりに流れている。一目で軽傷を超えていると見て取れる。
(痛く無いの?いや痛いよね?)
『ちょ、スカウトさん。ほっぺ・・・大丈夫ですか?』
動じていないスカウトを見て大丈夫なのか?と思うが、やはり大丈夫な訳がない。
『すぐ手当します』と伝えてスカウトが初めて怪我に気づいた。
「え?・・・痛った〜〜〜」
痛いけど今の今まで気づかなかったことが可笑しく、笑い出してしまう。
緊張と勝利の喜びに頬の痛み。全てが最高だった。
アストラが人形用の止血補修用の絆創膏をスカウトの頬に貼る。
なんか間抜けな格好に二人してまた笑い出す。
初めての大手柄に浮かれてユルユルになる二人。こんな姿をエル隊長に見られたら反省会待ったなしだっただろう。エルが居ないことが最大の幸運だったと思う。
・・・・
浮かれてすっかり忘れていた。鉄血のロースペック人形が残っていたことを。
『そう言えばスカウトさん、鉄血兵が稼働停止していました』
原因は分かりませんが。と続けるアストラ。
とりあえず確認しようとスカウトが答え、見にいくこととなった。
警戒しながらゆっくりと鉄血兵に近づく・・・
・・
・・・
・・・・
結論から言うと、ハイエンドのボスと接続されたままボスが倒されたため、エラーにより稼働停止してしまっている様だ。
折角なので先程アストラを囲んでいた10体程は射殺せずに稼働停止処理を行う。指揮官が
そのためにも指揮官に連絡しなければならない。ジャミングの為通信が不可能なのでジャミング基地を破壊しに行く。
案の定ジャミング基地の鉄血兵も停止していた為、とりあえずこちらは一人残らず
全滅させたのちに、ジャミング装置を停止させる。
「鉄血のジャミング装置なんて初めて見るわね。アストラ、操作方法分かる?」
『いや、分かりません。・・・電源スイッチらしき物があるからとりあえず切ってみましょう』
躊躇なくポチっとスイッチを押すアストラ
「え、ちょっと・・・電源、切れたわね・・・」
ダミーの自爆スイッチとかだったらどうする。と言おうと思ったが結果的に電源が切れたので口をつぐむ。焦った自分が馬鹿みたいだ。
(スポッターの狙撃情報のときもだけど、素直だからなのか後先考えない行動は長所短所のどちらなのかしら?)
肝を冷やすのも嫌なので、できる事は極力自分でやろうと心に決めたスカウトだった。
・・・・
ジャミングが止まったはずなのでテストも含めて基地と連絡をとってみる。
『こちらアストラ、R-15基地、聞こえますか?』何度か呼びかけるが出ない。
まさか、間に合わず皆やられてしまったのか、と心配するがそれは杞憂だった。
直後に基地から返信が帰ってきた。
「こちらR-15基地。アストラとスカウト、応答しろ」
無線の向こうから指揮官の声が聞こえて安心する両名。
とりあえず、鉄血のボスを倒したので作戦終了の連絡を入れる。
『アストラです。指揮官ご無事ですか?こちらは敵のボスを撃破。ただ今ジャミング装置を停止しました』
『帰任と敵ボスの回収を行うのでバギーを出してもらえますか』
「了解した。ウェルロッドと増援で来たネゲヴを護衛兼残党処理で一緒につける」「ポイント情報を頼む」
会話の内容から指揮官が依頼していた増援が間に合い基地は無事だった様だ。よかった。
『了解しました。現在位置は-----』
現在のジャミング基地のポイントを伝えて回収のバギーを待つ。
・・・・
さて、待つ間暇なのでジャミング基地の探索を行う。
「ジャミング装置はバッテリー駆動式か。残量から見て丸一日は稼働可能ね。予備バッテリーも無さそうだし24Hでカタが付くと踏んでいたようね」まあ、判断としては間違っていない。
装置類は一式回収する事になるだろう。
『スカウトさん、補給物資があります』アストラから呼びつけられる。
アストラが見つけたのは鉄血製の人形用の高カロリーレーションだった。
人形専用の食品は人間には消化不能なので無意味なものである。誤食を考慮して人間に無害ではあるのが一般的ではあるが・・・
『食べてみますね』と言い袋を開けて齧りつくアストラ。食いしん坊は伊達じゃない。
止める間もなく齧り付くアストラを見て焦るスカウト
「え、ちょっと・・・。大丈夫なの?」
またかよ!と思うがさすがに止める間も無くならばどうしょうもない。
精神的に良く無いので本当に自重してくれと心から思う。
食べて瞬時に渋い顔になるアストラ
『マズ〜〜。何これ。もうちょっと味を考えようよ。エネルギー補給には最高だけど』
味は最悪だけど機能的には最高らしい。一応人間には無害な物の様だ。
余談だが人形には人間向けの毒見機能がある。人間への毒は基本的に人形には効かない。なので例えば人形と一緒に遭難した時に自然の物を口にするときなど人形が先に確認する事で安全に食すことが出来る。
まあ民生用であったとしても人形と一緒ならその様な不足の事態はまず起こらないのだが、なのに万が一に備えてなのかこの様な機能を付加するのは人間の性なのだろうか。
まあ、とりあえずこの辺りの物は後ほどジャミング装置と共に全回収だろう。
・・
・・・
・・・・
間も無く、回収の電動バギーが到着する。
ウェルロッドともう一人初対面の人形がいる。特徴的な桃色の髪にハイライトの無い紅の瞳のネゲヴだ。全身擬似体液を返り血として浴びているため有り体に言って怖い。
アストラとスカウトが固まっていると、ネゲヴが自己紹介を始める。
「ああ初対面で驚いたかしら。私はネゲヴ。本社基地の特務小隊の隊長よ。・・・・ん?どうしたのかしら?」
フレンドリーに挨拶してもまだ固まっている二人を見て首を傾げるネゲヴ。
その様子を見て思わず吹き出すウェルロッド。
「二人とも。取って食われる事は無いから乗って下さい」と伝えアストラとスカウトに搭乗を促す。
我に返り、二人は慌ててバギーに搭乗するのだった。
・・・・
鉄血の本拠地のポイントを運転する家事ロボに伝える。バギーは残党警戒のため低速で進む。
警戒中ではあるがアストラがウェルロッドへ雑談を持ちかける。
『ウェルロッドさんは本社基地所属ですよね。ネゲヴさんとも知り合いなんですか』
「ネゲヴ小隊はスペシャリストの集まりで有名ですから、本社基地でネゲヴを知らない者は居ないでしょうね」
「何度か行動を共にしたことがあるから、互いに知っています」
ウェルロッドが当たり障り無く回答する。
『スペシャリストの小隊と一緒に行動するなんて凄いじゃないですか。
周囲を警戒しながら目線を合わさずに笑いながらアストラは答える。
それを聞いたウェルロッドは一瞬真顔になり答えに窮するも「そうかもね」と適当に返事をする。
「雑談はそこまでにしてきちんと警戒を続けなさい」ネゲヴが告げる。
そんな時にちょうどフリーズした鉄血兵の集団が現れるが、ネゲヴが淡々とHSをきめていく。
まるでオートマチックのピストルを撃つように
「「・・・・・・・」」
あまりの非常識ぶり、あまりの凶悪ぶりに言葉を失うアストラとスカウト。
やっぱり初対面の時に感じた「怖さ」は本物じゃないか。と思う二人だった。
バギーの速度は一切変わることなく鉄屑の山の中を通り抜けて行くのだった。
・・・・
定期的に現れる鉄血兵をネゲヴが始末しながら進むと、鉄血の本拠地についた。
スカウトが家事ロボに指示を出しながら、スケアクロウの残骸に横付けする。
「アストラ、手伝って。鉄クズのボスを載せるわよ」
『了解です』
スカウトとアストラがバギーから飛び降り、手早くバギーへとスケアクロウの残骸を載せる。そこらに散乱している浮遊式砲台も見える限り回収する。
続けて、生け捕りした鉄血兵を回収に回る。
「ローエンドの鉄血兵まで持ち帰るの?」疑問に思ったウェルロッドが問いかける。
「まあ色々あるのよ」と積み込み中のスカウトが素っ気なく答える。
ふーん。とあまり納得のいっていない返事を返すウェルロッド。
全部積み込み、過積載状態のバギーは基地に向けて走り出す。
やれやれこれで全部終わって帰れるね~と笑顔のアストラだが、ジャミング基地もあるからまだまだ終われないよ。と返すスカウト。
まあそれでも一度帰れて一息つけるのは違いない。帰ったらまずは勝利の喜びを仲間で分かち合おう。そう心に決めるスカウトだった。
そんなときに、今度はネゲヴから雑談を振ってきた。
「鉄血兵の義体を集めるなんて珍しいわね」
『あーそれね。指揮官が・・・・』と言おうとしたとき、スカウトが止める
「アストラ、基地外の人に余計なことを言うのはやめなさい」目をつむりスカウトが淡々と述べる。
「ほほーん。隠し事ってことね」表情を変えずに答えるネゲヴ。その目はやはりどこか狂気に満ちている。端的に言って怖い。
「指揮官は基地外の人の心ないウワサで散々傷つけられているわ。自衛するのは当然でしょ」
「なにが知りたいのか知らないけど指揮官に直接聞くことね」
目を開けたスカウトはネゲヴの目を真っ直ぐに見て答える。譲る気も教える気も更々ない。と言外に伝える。
「・・・・・・」ネゲヴもこれ以上は特に無いようだ。
バギーの上は微妙な空気のまま基地を目指すのだった。
・・
・・・
・・・・
基地に到着すると、ウェルロッド、ネゲヴ、アストラ、スカウトの4名はバギーを降りる。
スカウトが家事ロボに「運搬までお願い」と伝え4人で司令室を目指すがスカウトは最後を歩く。
基地は玄関も廊下もめちゃくちゃに破壊されていた。
床は空薬莢と鉄血兵の残骸と擬似体液の海と化していた。
こんな状況でよくもまあ勝ったもんだと思う。
惨状に引き攣り歩みが止まるアストラとスカウトを見て、前の二人も歩みを止めて振り返る。
「どうしたの?こんなの地獄からは程遠いわ」
「これからも戦術人形としてやって行くなら覚悟することね」
とウェルロッドとネゲヴが伝えてくる。
二人はどれだけの地獄を見てきたと言うのか。なにか底知れぬものを感じるスカウトだった。
・・
・・・
・・・・
『アストラにスカウト、よく困難なミッションを成功させてくれた』
『鉄血のボスを仕留められたのは二人の活躍の賜物だ』
笑顔で褒める指揮官。司令室には小隊長の92式とエルの他にウェルロッド、ネゲヴ、カノシノの姉妹がいる。
『落ち着いたら、ボス暗殺成功パーティーでもやるか?』
指揮官がめちゃくちゃ喜んでいるのを見て、アストラもスカウトも嬉しい。
「指揮官、パーティーの約束忘れないで下さいよ!絶対約束ですよ!」アストラもスカウトも念押しを忘れない。それくらい開きたいパーティーだ。
『本社基地の小隊にR-13基地の・・・姉妹?我々への支援を心から感謝する』
『基地の惨状は見ての通りだが清掃は家事ロボにやらせる。基地の補修と守備は本社の多目的活動隊のクリスティーナ指揮官に依頼した。早速今日から入ってもらえる事になった。』
ヘリアントスにも状況は報告済みだ。他基地の人形には客人用の宿舎を使ってもらう事とした。
『では、本日は解散』
・・
・・・
・・・・
俺は皆が解散して行く中、部屋から出ようとした92式に声を掛けた。
『92式、時間あるならちょっと付き合えよ』
急に声を掛けられた92式は、なんでしょう?と返事をする。
いや趣味の時間だよ。早速見てみたくてさ。と伝えると一瞬嫌な顔をする。
けど、「本当は嫌ですけど、指揮官のたってのお願いなら仕方ありませんね〜」
と言い凄く良い笑顔を作る92式だった。
(いや、なにがそんなに嬉しいんだ??)
・・・・
メンテナンスルームの中の調整室に二人して入って行く。
調整室には機能を停止させられた鉄血兵が保管されているが、一体のハイエンド人形が診察台に寝かされていた。
胸のコアを撃ち抜かれて破壊されたスケアクロウだ。
「指揮官、この人形が鉄血のボスのハイエンドモデル・・・・ですか」
92式が緊張を露わにして聞いてくる。
楽団の指揮者の様なモノトーンの服装。ウェーブのかかったツインテールに何故か分からないガスマスク。
どこかまともでは無いそのいで立ちから圧を受ける。
『実物は初めて見るが、そうらしいな』
『人間に近い感じはI.O.P.の人形に似ているな。少なくともローエンドの鉄血兵とは明らかに設計思想が違うな』
うむーと興味を隠せなくなる俺。
「それで指揮官はこれをどうするおつもりで?」
『まあ、調査しながらバラして転売でしょ。高く売れそうだしね』
戯けて答える俺に、やれやれとの顔とジェスチャーを返す92式だった。
さてさて、今日はもう休んで後は明日にしようとそんな事を話した時に想定外の声が掛けられる。
「二人とも動かないで!伏せて頭の上で手を組みなさい」
突然現れた者が二人に銃が向けて投降を促していた。
ナイル指揮官、ピンチ?
相手は誰か、どうなることやらですな。