これは頂かない訳にはいかんでしょう。
頑張ってフレンドの皆さんにいいねしますぞ。
今回は後始末回ですね。
基地に帰ったら何をしようか。
悩みますな。
(あー何時だ??体中痛いわ眠いわでしんどい・・・)
本社の医務室で翌朝に目を覚ますナイル。完全にだらけたオフモードとなっている。
それもそうなるよ。
昨日は鉄血のボスの襲撃を何とか撃退したと思ったら、ウェルロッドに本社基地へ連行されるというダブルヘッダーですよ。
しかも92式に鼻は折られる、社長から強烈な鉄拳をもらう、ヘリアンに棒で何度か殴られる。
おまけに、借金は2000万円上乗せからの諸々の治療費自分持ちだ。
これでまともな会社だって言うんだから信じられないだろ。
というわけで今日は朝から本社の医務室でやさぐれ中だ。
今日くらいゆっくりしたってバチは当たらんだろ。
・・・
なんて考えていたら、
「指揮官様、お加減はいかがですか?」
「今日は休んだらどうですか?無理は体によくありませんわ」とG36Cが見舞いに来た。
自分だってしんどい思いをしたのに見舞いに来るなんて良い子だ。ほんと。
『G36C、君こそ大丈夫か?』
『昨日は暴行を受けたようだし行動阻害装置もつけられていた』大丈夫なのか?
G36Cの心配をするが、どうもあまりダメージは大きくないらしい。
「修復装置を使わせてもらいましたから、傷は完治しております」
「行動阻害の首輪も、無防備なメンタルを傷つけられなかったので、特に後遺症はありません」
その回答を聞いて安心した。要するに完治しているということだ。
行動阻害装置をつけられるとメンタルに対するファイアウォールがなくなり無防備になるので人形にとっては非常に危険である。
もし悪意ある電子攻撃や改ざんを受けると自身の消失や人格の改変につながる。
今回はそれに至らなかったので幸いである。
G36Cは本社に連行後にすぐに行動阻害装置が外されて軽い尋問を受けただけらしい。俺の回答や記録との齟齬が無いか確認された程度のようだ。指揮官との待遇の差が大きい。
「指揮官様のお怪我はひどいですね・・・」G36Cが悲しい顔で問いかける。
『ああ。思いのほか痛い。92式にやられたところが一番重症かな』
『とはいうものの、再起不能のけがはないから、日にち薬かな』笑って返す。
「92式さんがですか?何があったんですか??」
R-15の仲間と怪我が結びつかないので、頭に??を浮かべて聞き返す。
『ああ、
ナイルの状況説明を聞いて、G36Cの顔がキリっと変わる。どうやら怒ているらしい。
「ウェルロッドさんが・・・・許せません・・・」
これはかなり怒っているな。
『まあG36C。今回ウェルロッドもR-15基地に配属となった。今回のようなことに至らないようにフォローして貰えるとのことだ。』
隠してもしょうがない。早く正しく伝えることが大切だ。
「・・・・・どういうことですか?」やばい。顔が能面みたいになりかけている。
「副官の私の力不足。もう不要ということですか??」引きつり笑いも起きかけている。
(これはやばいやつや・・・)
『いやそうじゃない。ちがうんだ。G36C君は優秀だ。ただ荒事に慣れている専門家をつけるってだけだ』必死に説明する。
(いやいやおかしいだろ。なんで俺がこんな説明してG36Cを納得させにゃあかんのだ。社長かヘリアンかウェルロッドが責任もってやれや。クソ)
「不要です。ウェルロッドなんて不要です」
「配属、お断りしてください!」
いや俺だってお断りしたいよ。心からお断りしたい。
けど社長直々の命令なんだからどうしょうもない。これを断ったら今度は殴られるだけでは済まされない。
『昨日の敵は今日の友だ。嫌いだから仲良くできませんと言うわけにもいかんからな』
『配属になった以上チームとして頑張って行こう』
配属はウェルロッドだけでFMG-9は帰任とのことだ。
まあ、あれだけやってくれたからな、タダでは済まんだろうな。
ついでに第11中距離支援小隊の面々もうちに配属になるとの事。まあこれは助かる。配給の支給も多めになるらしいしね。
「・・・・」
「指揮官様は、ウェルロッドの肩を持つのですね・・・」G36Cが冷たい目で見てくる
いやいや。どうしてそうなる。
『落ち着けG36C、そう言う事ではない』
「R-15の皆は受け入れられないと思います。うまくいかないと思います」
「たまには副官の私の意見も聞き入れてくださいね」
そこまで言うと、G36Cはプイっと出て行ってしまった。
なんでこうなる。俺とG36Cがギクシャクする理由なんて無いだろ。
ウェルロッドに社長に、本当にいい迷惑だ。
・・
・・・
・・・・
モヤモヤした気持ちでベットでゴロついていたら、また客が来た。
白衣を着て猫耳をを着けたお姉ちゃん。美人だけど見たからに不健康なアラサー。ヘリアンに通じる地雷臭。
(誰だ?)
(もうお腹いっぱいだから見ないふりしとこう)
「・・・・・」
(マジで早くどっか行かねえかな)
ついチラリと見て目が合ってしまう。
「やあ」
社会人として声を掛けられた以上、無視はあかんよな。
『どうも・・・』
最低限の挨拶でスルーだ。
「ずいぶんな対応だね。それじゃあ人生の伴侶も逃げ出すだろうよ」
おどけて返してくる残念美人。明らかにケンカを売っている。
俺の経歴を知っているってことは、個人情報を見ることのできる偉方なんだろうよ。
『あ?ケンカ売ってるんですかね?』ビキビキきながら返すナイル。
「やっと人間らしい返事をしてくれたね」とニヤけて話しかける美人。
『・・・・・』確かに人としてどうかと思う態度だった。反省。
『R-15基地の指揮官のナイル・ルースです』姿勢を正して挨拶する。
「ああ知っているさ」やっぱり俺のこと知っているのか。
「私はペルシカリア。I.O.P.で研究員をやっている。ペルシカと呼んでくれ」
ふむ、人形会社の研究者か。俺に何の用だ?
『その研究者が現場指揮官なんぞに何の用ですかね?』
ストレートに聞いちゃるわ。
「君は色々と興味深くてね。そうだね・・・一つずつ行こうか」
「鉄血人形を集めている様だけど・・・転売でもしているのかい?」
『よく知っていますね。ヘリアントスにでも聞きましたか?』最近のホットな話題だからね。この怪我の原因だし。
「いや、診察台から送られてくるデータからさ」
なんだよそんなところから漏洩すんのかよ。
「そのデータが研究に有用なのよね。これからも継続するなら新型の研究用診察台に替えたいのだけど。どうだろう」
別に構いませんよ。と、了承する。じゃあ後ほど業者を送ると決まった。
「二つ目だけど、あの回収したハイエンドはどうするつもりだったのかしら」
『バラして売る予定でしたけど、なにか?』
まずいのか?
「やはりそうか。提案なんだが今後は我々に譲ってくれないだろうか」
「今回の素体と武器の回収は見事だ。今までにない上物だよ」
「我々の研究に必要なんだ」
え?お金次第だけど。と答えると、
「今回は謝礼で100万円支払う。次回からは都度相談でお願いしたい」
マジか!そんなに貰えるのか。
『問題ないと思いますが社内で相談してみますよ』
了解した。頼む。と仮で決まった。
「最後、君たちの基地でパーティーをやる時は呼んで欲しい」
『は?』あまりに想定外で間抜けな声が出た。
「いやなに、人形のメンタルについて研究したいのさ」
あ、そう言う事でしたら理解できます。呼びます。で話がついた。
以上で互いの連絡先を交換して今日の面会は終わった。
・・・・
帰る前にヘリアンに挨拶に行った。
特にわだかまりもなく挨拶を済ます。そこはお互いに大人だからな。
ハイエンド撃破の件、功績になるか聞いたが懲戒との相殺で無かったことになるらしい。
ちなみに人形達の功績はきちんと着くらしい。
マジかよ!鬼かよ!
死刑にならなかっただけありがたいと思えだと。
まったく酷い会社だよ。
・・
・・・
・・・・
翌日の朝にヘリで帰ることになったが、空気が悪いのなんの。
G36Cからは殺気、ウェルロッドからは触るなオーラ、俺の気持ちも考えてくださいよ。
『そうだウェルロッド、I.O.P.からハイエンド提供の謝礼があるみたいだけど、これは社に三割収めるのか?』
「・・・・謝礼は収める必要はありません」素っ気なく答えるウェルロッド。
お前、何ウェルロッドと話してんだよ!との意味を込めた視線を投げかけてくるG36C。勘弁してください・・・
『なら、次回からも謝礼で通せばいいか・・・』
「I.O.P.以外はダメです。その言い訳は通用しませんよ」とやんわりダメ出しするウェルロッド。
やっぱり悪いやつではないんだよな・・・。業務に対して真面目なんだろうな。
「指揮官様、ウェルロッドさんとずいぶん仲良しなんですね・・・・」怒気が含まれた問いかけである。
いや、それほどでも。と誤魔化すが、明らかにG36Cとの関係がおかしくなっている。
基地に着いたらどうすればいいんだろうか。
社長の無茶振りで大迷惑です。ほんと、この空気どうすればいいんだろうか。
これから起こるだろう悶着に頭を悩ませるナイルだった
指揮官とG36Cはギクシャク気味ですが大丈夫かな。
愛の反対はヤンデレですよね。
え?愛の行き着くところがヤンデレです?
一応ヤンデレ化はしないで行きますぞ。