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放送開始時間になりGKTV-4にて放送が開始される。
放送が開始されるなりサブリナの顔のドアップが映し出される。多分TVを見ていた全員がびっくりしたと思う。
「R-15基地のパーティー開始しまーす。ショーの始まりだよ!」ドアップのサブリナがウインクして告げる。
そのドアップ演出、誰の発案だよ。
「始まったばかりだからね。しばらく歓談で〜す」
いいのか?TV的にいきなり歓談で。TVつけていきなり飲み会の歓談流されたら速攻でチャンネル回すぞ。
ナイルは知らないようだがGKTVはメインの番組を1~3で流しており、4チャンはキワモノ系の番組がメインであった。
どこそこに埋蔵金や遺跡が埋まっているとか、どこそこに未開の廃墟があるので調査とか、そういう系の番組が多かったりする。
まあそんなチャンネルが放送しているのでお察しである。埋蔵金や遺跡発掘と同程度の娯楽と認識されているのがR-15基地のパーティーなのであった。
「面白いねキミの基地の人形達は。SPAS-12型の人形があんなに砕けているのは初めて見るわね」
「ペルシカ、コイツを理解しようとしてもいい事はない。なっても反面教師がいいところだ」
横に居るペルシカが呟くが、ヘリアンが俺をディスる。
『そりゃどうも・・・』
適当に返事するがなんなんだよ。コントか?とりあえず褒めてくれたっていいじゃないかヘリアンさん!
二人はいつもの白衣や制服ではなくカジュアルな服装である。
俺的な目の保養によし!と言うのは脳内に留めておく。
とりあえず、お偉方のヘリアンやペルシカの側でしんみりやってよう。ここならうちの人形も無茶しないはずだ。
と思っていたが、このお偉方バリアーは役に立たない事がすぐに分かった。
現れたのは92式と56-1式の二人だった。
「指揮官!何やってるですか?乾杯ですよ♪」朗らかな92式が話しかけてくる。
これは早くも酒が入っているな・・・
『いや、俺の前にお偉方たちと乾杯が先だろう?』バカが。バリアーがあんだよ。なめるなよ。
「私たちはいい。キミが部下の人形と接する姿を見に来たのだからね」あっさりペルシカに見捨てられるナイル。
いや、待て待て。助けてくれや。頼むから〜。(泣)
「はい、指揮官乾杯ですよ」と言ってビールジョッキを取り上げてタンブラーを渡してくる。
いや待てや、このタンブラーは普通サイズの350mlは入るヤツやろ。ワンカップの倍くらい入るのはまずい
「はい指揮官。飲みますよ」と言って92式と俺のタンブラーに56-1式がなみなみ
(あ、これは俺、オタワ)
「指揮官。乾杯!」92式が一気に飲み干す。
『・・・・・』俺は流石にタンブラーの白酒にビビっているが、56-1式に「はい一気ね」と言われ無理くり一気飲みさせられる。
『・・・・・』胃が・・・胃が死ぬ・・・
「次は私とだよ!」と間を置かずに56-1式との乾杯が続く。
案の定、92式がなみなみ注いでくる。
頼むよ。タンブラーで飲む酒じゃ無いでしょ。ショットグラスよショットグラス。
「指揮官〜。かんぱ〜い」とオートマチック一気飲みが開始される。
『ああ・・・かんぱい』と呟くが、飲めねえよ流石に。
「指揮官!乾杯ですよ!」と92式が怒り顔で一気を強要してくる。
致し方なく一気飲みして、そのままトイレに直行する羽目になるのだった。
もちろん、絡まれている指揮官の姿はLIVE中継されていたのだった
(中国銃人形がいる基地の指揮官、すまねえ。皆さんも自分ちの人形にやられないように気をつけてくれ)
・・・・・
「キミも人形に好かれたもんだね」
トイレから帰ってきてげっそりのナイルにペルシカが話しかける。
『なんですかね。好かれているんですかこれ?特に何かやっているわけでは無いですけどね』
『ヘリアンさんには俺が被害者だって理解して貰えれば幸いですよ』
「ふっ。貴様の管理の悪さが評価に付け加えられるだけだ」
容赦ない物言いだが笑いながら話している事から冗談と信じたい。
『ペルシカさんはなんでうちの基地視察なんですかね。なんかあったんですか?』
「言ってなかったかな。このR-15のパーティーが想定外に他の基地の人形のメンタルに良い効果が認められてね。人形の娯楽、という位置付けで研究すべきと話がでていたんだ。」
『へーそうなんですか』
「なんで、今回はGKTVには我々から依頼したんだよ。私たちもパーティーの度に参加するよ」
『あーそうなんですか・・・。え?パーティーの度?生中継強制??』
『いや、勘弁ですよね。それ』
「それもそうだね。謝礼を払うよ。一回10万でどうだい?」
『あ、助かります』と頭を下げるが、あれウェルロッドに相談してねえけどまずかったか?まあいいか。
結果的にこれは良くなかったようで、後々ウェルロッドに正座させられて説教された訳だが、それはまた別の話である。
・・・・・
「皆さん、これから余興その1がはじまりますよ。サブリナちゃん、何でしたか?」
「余興その1は・・・ハイエンドとの攻防戦の反省会でーす」笑顔にピースでアピールのサブリナ。
それを聞いて、ぶ〜〜〜とビールを吹き出すナイル指揮官。
ちょっと待て、え?グリフィン全基地に向けて生中継でやんの?いきなり?
『ちょ・・・G36C、なんか聞いてる?』
「いえ、初耳です・・・」G36Cも知りませんでしたよ。って顔を返す。
あかん、あかんやつや。
基地内なら何も問題無いけど、全基地に向けてアドリブでやるなんて。
芸人が打ち合わせせずに突然アドリブで漫才始めるようなもんだ、しかもプロの漫才師をお客さんにね。
ヘリアン、ペルシカ、クリスティーナ、おまけに生中継中や。今更知りませんでした中止なんて間が悪すぎる。
しかも、全人形がすげーやる気満々で盛り上がってるし・・・
中止出来ない前回のピザ屋さんの二の舞やん・・・・
(クソ。こんな手の込んだ嫌がらせは、またS10のPx4だろ?)
(マジで乗り込んで苦情言うか?ひと暴れしたるか?)
・・・・
ナイルはPx4を疑っていたが、実は珍しく無罪であった。
Px4とサブリナの雑談で、ハイエンド撃破の報告した時に作戦報告を詳しく聞きたいわね。と話題として出ていた。
それを聞いたサブリナが指揮官にダンマリで計画してしまったのが真相であった。
完全にサブリナのミスでPx4にしてみれば風評被害なのだが、まあ今までの行いの結果といえばその誤解も致し方なしかもしれない。
(くそ。今度はこっちから人員を送って釘刺すしかねえな)
(覚えてろよ、Px4め!)
R-13のローズマリー上級指揮官から、S10で教練を受けられる事を聞いていた。
パーティーが終わったらスパイも兼ねて送ってやろう。
仕返しの内容に意識が飛びかけたが、この局面をなんとかするしか無い。
とりあえず、そつなくこなそう。
ナイル指揮官にとって試練の時が訪れるのだった・・・
うーん、ナイルさんの推理ミスですね。
余計な疑いをかけて、それをネタにまたやられてしまうんでないか。
S10に教練に送る事は確定したようですね。
パーティーが終わるまでに人選をせんと行けませんな(笑)
パーティーはまだしばらく続きます。