中年指揮官と零細基地の日常   作:へなころ

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スケアクロウ攻防戦の後の歓談中の1コマです。
ナイルさん強く生きてくれ。


39.途中の歓談

いってー。足がまだ痺れてるよ。

 

ハイエンド攻防戦の反省会が終わってG36Cのお姫様抱っこで降壇したけど、こんなおっさんのお姫様抱っこだぜ?テレビ的に絵面が悪すぎだと思うのだが。俺がみてたら絶対にチャンネル回す。

まあ、こちとら背に腹はかえられんからな。俺一人だったら壇上でピクピクするのが精一杯だったから。G36Cナイスファインプレー!

 

G36Cが俺を回収しているのを見てサブリナから鋭い視線が飛んで来てたな。試合に勝って油断して美味しいところを掻っ攫われた形になっちまったからな。さりげなくG36Cも勝ち誇ったドヤ顔向けて煽ってやがったし。この後の方が色々恐えよ。俺は。

 

・・・・・

降壇後は上司達VIP陣の横に運ばれて椅子に座らされる。立食形式だが足がまだ治らないので致し方ないということ。

『お騒がせしました。いつものことですが』と頭を掻いて反省したふりをするナイル

G36Cの他にウェルロッドも呼んでいる。

 

「ふふっ。来た甲斐があったよ。キミの人形との付き合い方は独特だね」とペルシカが感想をこぼすが

「いや、正しくは同じ様な指揮官もいたが皆いなくなっただな。大体馴れ合いが過ぎて統率が取れなくなってな。名誉の戦死と言うやつだ」サラッとヘリアンが言うが、気軽に言うことではないと思うのですがね・・・

 

まあ、その話題に乗っかって聞いてみるか。酒に酔ったナイルは普段よりふみこんでみた。

『お偉方はあんなこと言ってるけどG36Cはまえ(ジャスティン)と比べてどうなのよ?転属組はお前とエルとウェルロッドくらいだからな』

『エルの元サヤはお察し(ほぼヤクザ)だし、ウェルロッドは機密でしゃべれんからな』俺の言葉にウェルロッドは反応しないが無言の肯定なのだろう。エルの元サヤ、S10に対する悪印象(風評被害)の原因はPx4の所業が半分を占めている。

『で、実際のところどーよ?』

ペルシカもヘリアンもこの答えには興味があるようでG36Cの返事を待っている。

 

「指揮官様、非常に答えにくい問いですわ」G36Cが困り顔で溢す

『大丈夫だ。俺はもとよりこの二人は話は漏らさんさ。ウェルロッドお前も秘密厳守な!』

何がなんでも答えて欲しいのだろう。それを察してG36Cは答えようと思ったが、指揮官に遠慮なく言おうとも思った。せっかくの機会だ思いの丈をぶつけても指揮官は受け止めて考えてくれるだろう。()()()()()()()()()()()()()

 

「では指揮官様、言わせてもらいますわ。覚悟してくださいね」G36Cキリッとした真顔になりナイルに告げる。

覚悟?なんぞ?

 

「ナイル指揮官からは信頼され多くの裁量を与えられております。結果、好循環を保ち結果も出せており好感度も高まっております」

「しかし、今は指揮官の技量と人形の実力と信頼がいいところでバランスしているから上手くいっているのでしょう。このバランスが崩れるとデメリットが目立つようになると思います」

「指揮官様、最近人形が暴走する、は言い過ぎですがやり過ぎと思うことは無いですか?そうであればもしかしたらバランスが崩れてきているのかもしれませんね」

 

うん、よく知っているね。現在進行形で今日のパーティーで感じてますよ。はい。

 

「グリフィンには強烈な実力とカリスマを有した指揮官がいます。そのような指揮官であれば裁量を与えても人形側から思いっきり依存して上手くいくのでしょうが、指揮官様は優秀なお方ですがごく普通の・・・・・」目を伏せ苦しそうな顔をするG36C

 

おい。そこで言葉を止めんなよ。なんか問題だらけの指揮官みたいな雰囲気じゃねーかよ。

普通ですよ。俺くらいが普通。他が異常なのですよ。

 

「ふふふっ。副官のG36Cの方が客観的に見れているみたいだね」ペルシカが薄笑いを浮かべる

「何が人形の娯楽、つまり琴線に触れるのか。ぜひ研究を進めたいところだね」

 

「指揮官様、誤解なきように言えばジャスティン指揮官のやり方、強権による支配も問題はあります」

「やはり、人形が萎縮してベストな能力を発揮出来なくなりますから」

G36Cの的確な意見に少し驚いた表情を見せるウェルロッドだが、内容的には肯定的なようだ。

 

うん、フォローありがとう。けどそれまでに精神的に致命傷もらって御陀仏になってますからね。手遅れです。はい…。

 

『厳しい意見だが心に留めとくよ』

というか、そこまで考えているなら普段から話せよ。というとG36Cは露骨に目を逸らす。

そうか分かったよ。お前もサブリナと同じように現状を利用して都合の良いこと考えてやがったな。

くそ、コイツら油断も隙もねえな。マジで基地運営の練り直しを考えよう。

 

・・・・・

『しかしヘリアンさん、さっきの説教はやり過ぎじゃないですかね』困るんです的な雰囲気で文句を言っとく。

 

「しょうがあるまい。R-15基地で何をしようが基本的に勝手ではあるが、私の前でかつ生中継でやられてはな」

「組織としての示しがつかんからな。まあ説教だけだ。懲戒処分を課すほど無粋ではない」笑って話すが手前が悪いんだからな。の姿勢は崩さない。

 

はいはい。私が悪うござました。カラスが黒いのも太陽が東から登るのも私のせいでございますよーだ。くそ。

 

「ナイル指揮官。G36Cの意見は客観的かもしれないが、やはりキミには何か違うファクターがあると私は思っている」とペルシカは述べて言葉を続ける。

「普通なら、G36Cのいう通りなら、もっと早く破綻している。そうでないなら何かあるのではないか?そう思っているんだよ」

「なので、運営をあまりドラスティックには変えないで欲しいかな」

はは、俺の命と人形達、ひいてはR-15基地の命運をかけた実験をしろと?するかバカタレ。俺はまだ死にたくないんじゃ。

 

「ナイル指揮官。命令だ。ペルシカの言う通りやれ!」へ、ヘリアンさん、勘弁してよ。命かかってんのよ。

「後で社長から直々に通達を出そう。安心しろ」

いやいや、そうじゃねえ。そんなやり方を限定される、手足を縛るだけの命令はやめてくれ。全く安心できねえ(泣)

 

といっても社長の強権でゴリ押してくるのは間違いない。ここは無駄な抵抗は諦めて実利を取ろう。

『ウェルロッド、無茶苦茶な要求されているから金でも貰わんとやってられんわな』と言って、ウェルロッドの肩に腕を回すナイル。ウェルロッドがウザったそうな顔を向けてくるが無視する。

端から見れば酔っぱらいに絡まれる美女の絵面で印象が悪いが、ウェルロッドも賛成した図式で金を拐いに行く作戦だ。

 

「指揮官分かりました。だから放してください!」

「ヘリアントスさん、ペルシカリアさん、制限が発生する以上対価が頂きたいですね。別途協議させてください」と伝えるウェルロッド。

ヘリアン達両名も吝かではないようだ。

(うん。ウェルロッドのやつ使えるな!)

 

俺の借金がなくなる日もそう遠くはない。淡い期待を持つナイルだった。




SPEC様、風評被害とは言えS10の悪口スミマセン。

結局、人形との関係は現状維持を強制されるようです。
それって、ナイルさんの借金が増えカタに嵌められ続けると言うことですが…。
会社やペルシカさんからいくら貰っても割に合わんと思うんだけど、どうなることやら。

次回以降は余興その2ですかね。
内容は…筆者はノープランです(笑)
大丈夫かな。
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