房総半島中央を鴨川まで下り、館山回りで海岸沿いを千葉まで帰るプラン。
折り返しの館山でケツが限界を超えて死にそうでした。仲間にはオカマ野郎と罵られましたが必死に帰りましたよ。
何とか無事に帰宅しましたが、しんどさに耐えるナイルさんの苦労が少し分かったような…
と言っても、ナイルさんにはまだまだ苦労してもらう予定です。(笑)
しかし、とんでもないパーティーだった。
気がついたら上半身裸で油性ペンの落書きだらけ。というか、ペンでカラフルに全塗装された状態だった。
服を整えてヘリアンさんたちのところに戻ったらまた説教を受けるしで、ひどい話しですよ。
何度も言うが、俺じゃなくてサブリナに言ってくれよ。犯人は全部アイツです!
え?管理責任は俺だって?
まあそうだけどさ~。そこはね…お願いしますよ。
結局、油性ペンが全部落ちきるまで1週間はかかったね。
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「指揮官!鉄血の部隊を発見しました」
そんなパーティーの惨事を思い出してたときに本日の哨戒任務中の第一小隊からの連絡が入った。
スケアクロウの襲撃の一件から哨戒は密に行なっていたが、年がら年中襲撃があるわけもなく空振り続きだ。
今日は久しぶりの鉄血兵発見の知らせである。
報告からも声色からも緊急事態では無さそうだ。
落ち着いて指示を出す。
『敵部隊の行動と周囲の状況を報告せよ』
「敵はリッパーとヴェスピド・・・初めて見る敵もいます。確認します」
92式はネットワーク経由でグリフィンの鉄血兵DBにアクセスし画像検索をかける。すぐにヒットした。
「ブルートですね。それぞれ5体合計15体です」
「周囲に敵部隊は見られません。方角からS地区からの逸れ部隊と推定します」
『であれば、いつも通り始末しろ』
『可能であれば
R-15基地の人形遊びとは鉄血兵をバラして転売する行為を指す隠語である。
初めはFNCが言い出したが無断での遊びが本社にバレて制裁されたにも関わらず、未だにやめようとしないナイル指揮官に呆れて人形達が呼び始め定着した。
最近ではナイル自身も自虐的に人形遊びと呼んでいる。案外気にいっているのかもしれない。
転売の素材にするには極力破損を防ぎながら即死させる必要があり難易度は高い。
しかし、戦術もないはぐれ鉄血兵の始末などR-15の第一小隊には朝飯前であった。
「了解しました。任せて下さい!」
ふむ、とりあえず転売素体はゲットできそうだ。
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「指揮官!敵は制圧しましたが、PPS-43が重傷、イングラムが軽傷です」
「バギーの派遣をお願いします」
『了解した。至急送る』
話を聞いていたG36Cはすぐに第二小隊のエルに連絡を入れて、バギーでの出発を指示している。
第二小隊の到着と入れ替えで第一小隊が引き上げ、哨戒任務はエル達が急遽引き継ぐ形としての指示だ。
G36Cの的確な指示を聞きナイルは安心する。
92式の第一小隊の練度は十分高い。はぐれの鉄血兵の一小隊などにやられるレベルではない。何があった?
突然の想定外の報告であり詳しくは分からんのでやる事やってから聞き取る必要がある。
しばらくして出発したエルたちと入れ替えで第一小隊が帰ってきたので、負傷したSMGの二人は修復装置にて修理を開始する。
PPS-43の怪我が思いのほか酷く、修復完了まで8時間程度は掛かるようであった。
ちなみにイングラムは30分掛からないとの事で軽傷の部類だった。
一応、鉄血兵も使えるものを新型含めて回収してきており家事ロボがメンテナンスルームの調整室に運んでいる。
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・・・
・・・・
司令室にナイル、G36C、PPS-43の3名が集まっていた。
雰囲気は暗く、お通夜モードでのミーティングスタートとなった。
「指揮官。大きな被害を出して申し訳ありません」
92式は唇を噛み沈痛な表情で頭を下げる。
『92式、簡単に指示を出しただけでなく人形遊びの指示まで出した俺の責任だ。全てな』
『被害があったものの任務を達成した92式が責任を感じる必要はない』
「しかし・・・」
『まあそれはいいから、内容を聞かせて欲しい』
「はい・・・・」
・・・・・・
92式の首元のジャックに有線接続してG36Cが操作を行い司令室の大型モニタにうつしだす。
第一小隊の92式はナイルの指示を受けて強襲攻撃の準備をしていた。
「数が多いのでイングラムの
「残存兵は順次、ヘッドショットあるいはコアの破壊で人形遊びの材料にします」
「難しい時は無理をせずに破壊を優先して下さい」
「では、開始して下さい」
いつも通り、特に油断も気負いもなくリラックスした戦闘開始で異常は見られない。
イングラムの投擲したSGが炸裂し、鉄血兵がエラーにより停止する。
そこへいつも通りPPS-43がHEを投げ込み大半を始末し圧倒する・・・筈だった。
PPS-43がHEを投げると同時にSGの煙から5体のブルートが飛び出して来ると共に前衛のSMGの二人に襲いかかる。
第一小隊の面々は鉄血兵の想定外の動きに一瞬対応が遅れるが、特にHE投擲直後のPPS-43が特に深刻だった。
ARの2名の斉射により3体のブルートを破壊するが、残りの二体がイングラムとPPS-43に肉薄する。
「こいつら・・・やられた分は100倍にして返す!」
イングラムは接近されたブルートの異様に切れるナイフにより決して浅くない切り傷をつけられながらも、訓練したCQCにより辛うじて捌く。
「かはっ・・・」
一方のPPS-43はHE投擲後のタイミングを突かれ、ブルートのナイフに腹部を貫かれていた。
しかし、コアを狙った必殺の一撃だったがPPS-43はなんとか体を捻り急所を外していたのだった。
ブルートは突き刺したナイフをコアの方に振り抜きPPS-43の即死を狙うが、PPS-43がブルートの腕を押さえて追い討ちを防ぐ。
と同時に空いた手で顎に掌底を当ててブルートとの距離を取る。
だがPPS-43のダメージは甚大であり稼働停止寸前となりその場で膝を着いてしまう。
距離をとったブルートがすぐに追撃を掛けようとした時、ブルートの額にレーザー光線が当てられると同時に頭が弾け飛び崩れ落ちる。
92式がヘッドショットを当て始末していた。
続いて、イングラムと相対しているブルートもCQCの隙をつきヘッドショットを当てて始末する。
「PPS-43は私が後方に退避させます。ダメージがありますがイングラムと56-1式、FNCの3人で排除を続けてください」
「「了解」」
「隊長、後で一杯奢ってくださいな」イングラムも頑張るようだ。
PPS-43を後方に退避させて戻ると、追加の損害はなく鉄血兵を始末していた。
排除を優先した結果、転売に使える素体は各種それぞれ2体となった。
俺としては、部下の安全が優先だったのでゼロでも構わなかったが、命令に忠実に従ってくれた結果だろう。
今回の戦いでは俺が100%反省ですよ。マジで。
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うむ。今回は俺のミスも多分にあるが、部隊のレベルすなわち戦術人形のレベルも問題だと思う。
スケアクロウ襲撃の極限状態での勝利、ハイエンド撃破で自信をつけたのは良いが地力が追いついていないように感じる。
S10基地の教練、受けよう。
早急に先方と調整するとしよう。
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・・・
・・・・
さてさて、鉄血兵の部品も集まってきたしで、ドールズハウスの営業に連絡するか。
トゥルルルル・・・ガチャ
『あー、お世話になってます。ドールズハウスの営業さんですか?そろそろ部品も貯まったのでまた取りに来て頂けますか?』
「・・・・」
『うん?どうかしましたか??』
「申し訳ありませんが今は取りに行けません・・・」
「本社の街の指揮官のローズマリー上級指揮官より、ナイル指揮官から取引連絡があったら両名合わせて出頭するよう申しつかっております」
「お伝えしましたので、訪問日程を今決めて下さい」
『は?マジで??・・・これ、ヤバくね??』
また一難起こったことを認識するのだった。
SPEC様著『S10地区司令基地作戦記録』のS10地区にいよいよ教練をお願いする予定です。
何度かご紹介させて頂いておりますが、SPEC様の作品は良いですぞ。
評価も高いですし良い話です。是非ご覧になってみてください。
私は大好きです。
さて、R-13のローズマリー上級指揮官との悶着も解決しないとね。
ナイルさんは上役に勝てるのか?(笑)