中年指揮官と零細基地の日常   作:へなころ

59 / 85
アップが遅れてすみません。m(._.)m
いやもうランキングマップとか協定統合実装とか忙しすぎて。体力を吸い取られていました。
ランキングは50%確保が目標でギリギリ30%入れました。てか一回しか出来ないよ。体力的に(笑)。すげー疲れる(笑)。「おし。やるぞ!」と気合入れないと始められないレベルっす(笑)
協定統合は・・・よくわからん。とりあえず始めたがなんかペースがよくわからんね。1日1回?2回?それくらいしか出来ないのかな??
今は施設のレベル上げがメインみたいになってますね。

UA6000行きました。いつもお読み頂きありがとうございます。
ひたすらナイルさんがいじられているだけだけど、需要あるのかな?大丈夫かな?
まあ、頑張って書きます。ただ、次どうするか決めてねえ。
ネタ切れっす(泣)


56.強制退院

(午前の訓練も終わったし、指揮官とお菓子でも摘まみながら楽しもーっと!)

 

本社基地から歩いてきたサブリナは、途中のお店で二人で食べるには多い量のお菓子を調達して病院へ向かっていた。

反省会出張での入院以来、ずっと指揮官と二人っきりだから実に有意義な時間を過ごせている。

指揮官のケガは残念だけどお陰で二人きりの時間が出来たと考えると正直複雑ではある。とは言うものの、起きてしまった以上は楽しむしかない。と思うことにしていた。

と言うわけで、これから指揮官とお菓子パーティに洒落込もうと考えていたわけだ。

 

ルンルン気分で目の前の病院を目指すのだった。

 

・・・・・

「???・・・・・」

いつもの病室のドアを開けて部屋にはいるが、いつもとは様子が違っていた。

いつもなら部屋に入れば誰かしら明るく声をかけてくるが今日は違う。なんの反応もなく、何かこうよそよそしさを感じる反応だ。皆ビクビクしているような・・・・。

だが、皆の反応から入り口から死角となっている指揮官のベッドに原因がありそうだ。

 

(なんだろう?指揮官に何かあったとか?)

答えはすぐそこにある。サブリナは覚悟を決めて歩みを進めるのだった・・・・

 

・・

・・・

・・・・

と言うのが前回のサブリナ到着前の動きなわけだが、サブリナがナイルのベッドの前に着いたところで副官のG36Cが大切な指揮官に絡んでいるのが見えた。

思わずお菓子を落として何をしているのか問いただしていた。まあ、見るからに指揮官が困惑しているので、G36Cが迷惑をかけているのだろう。羨ましい・・・もとい困ったものだ。

私が指揮官のお世話をしていると言うのに何をやっているのか。

 

指揮官から見て左手側に副官がいるので、右手側のベットサイドに歩み寄る。

(副官の暴挙を許すわけにはいかないよね)

 

「副官さん、指揮官のお世話はサブリナがやっているんだよ」

「用が済んだなら、副官はさっさと基地に帰ったらいいんじゃないかな?」

俺の真横まで歩み寄ってきたサブリナが思いっきり煽りを込めた攻撃的な嫌味を言う。

 

「あら?サブリナさん、いつアナタにお世話を頼みましたか?」

「そのような任務は私も指揮官様も出されておりませんわ。そちらこそ基地に帰任されるのが筋ですわね」

涼しい顔の裏にこちらも怒気がこもっている。

 

(ねえ・・・なんなの?俺はどちらにもお世話など頼んでいないんだけど・・・)

『な?落ち着けな?・・・二人ともな?』程々に落ち着かせて止めないと・・・・

そんなふうに考えていたら、サブリナがガッとG36Cの持つスプーンを掴む。

 

「指揮官のお食事はサブリナがやるよ。副官はもういいよ」

「あらサブリナさん、それには及びません。途中から変わるなんて行儀が悪いですわ」

やりとりと共に、スプーンの壷の部分を掴んでいたサブリナが力を込める。手の中の壷の部分がまるで新聞紙を丸めるようにクシャクシャに潰れる。

一方、柄を持っているG36Cの手にも力が込められて握り潰される。簡単な装飾が施された柄尻諸共G36Cの手の中で鉄屑へとクラスチェンジさせられる。

さらに互いに引っ張られることで、材質である18-8ステンレスの弾性限界をあっさりと超え、塑性変形が始まりついには破断に至る。

「パツン」と言う音と共に真っ二つに折れてしまい互いに鉄屑に成り果てたスプーンの残骸を床に投げ捨てる。

その後、二人して不敵に笑みを浮かべてガンを飛ばしあっている。

 

(あかん。病院の備品の破壊はあかん。追い出されてまうやろが!)

(ここは止めるためにもマジギレするしか無いのか?)

ナイルは覚悟をきめる。

 

『お前ら、いい加減にしろよ!病院に対しても俺に対しても迷惑かけていると分からんのか?』

『とにかく、今すぐにやめろ。分かったな!』

低めの声でドスを効かせて二人を叱る。軍隊の部隊長の時の必殺技よ。

クソ生意気で勘違いした新兵なんかこれで一発チョンよ。ションベンチビって震え出したもんだ。

コイツらにも効果あったのだろう。いがみ合いは止まったようだ。よしよし。

 

 

二人は止まったが、G36Cの首がギイイと回りこちらに顔を向ける。いつもの優しいG36Cの面影は無く鉄血に向けるような冷徹な眼である。

(ひ、ひいいい)ビビった。正直ビビった。

 

「指揮官様。指揮官様はどちらにお世話されたいのですか?」

「指揮官〜。サブリナの方がいいよね♪」

G36Cが話題を振ってくる。それと同時に、サブリナも突っ込んでくる。

 

『いや、だからもうやめてくれ。それに俺を巻き込むな!頼む』

 

G36Cに訴えるが、反対側からサブリナがナイルのほっぺたを両手で挟み、グイッと自分の方にナイルの首を回す。ナイルの首はグキッという音ともに激痛が走る。

(か、かはっ)

(く、首がいたい・・・)

(中年で可動部が硬いんだから、いきなり動かすのはやめて)

頸椎捻挫の重傷であった。

 

サブリナは強制的に向けたナイルの顔を抑えて自分の目線と合わせたまま、諭すように伝える。

「指揮官!今はとっても大切なお話をしているんだよ?」

「分かってるのかな?・・・かな?」

瞳を見開き真っ赤に染まったあの顔である。はっきり言ってホラーだろこれ。

 

全く大切じゃ無いし不要なんだけど、それを口にするとヤバそうなのでとにかく頷くしかできない。

「よかった。分かってたんだね。じゃあどっちにお世話されたいかな?かな?」

狂気を含んだ真っ赤のな瞳に見つめられ思わず悲鳴が漏れてしまう。

(ひっ・・・)

(大丈夫だよな?指揮官へは危害を加えられないんだよな??そのセーフティは生きてるんだよな???)

強力な力を持つ人形に殺されないかヒヤヒヤだよ。安全装置があるとは言えそんなものに頼りたくは無い。

万が一不完全なら即他界させられるわけだから。

 

 

それからは俺の答えを求めるべく二人が私こそ私こそと俺を巻き込んでさわぎたてる。

(ダメだ〜コイツら止まんねえ。もうどうにもならん)

場を収める術がなくなり完全お手上げのナイル。もちろんそれで済むはずもなく怒りに満ちた婦長が登場し、その場で即時に強制退院処分となったのだった。

一応、泣いて土下座までしたがダメだった。土下座にも限界があるらしい事を理解したナイルであった。

 

・・・・・・・

警備員に受付のホールまで連行され、そこでナース人形から今後の説明を受ける。

要約すると、月曜から土曜までは毎日通えとよ。診察とリハビリがしっかりあるらしい。

(いやいやいやいや。毎日通えとか・・・・無理でしょ)

 

R-15前線基地から本社の街までヘリで片道一時間弱っすよ。ヘリで往復二時間でそれを週6日もやったらあっという間にうちの基地は破産ですよ。マジで。

どうしよう・・・・いっそこの街に滞在して通うか。どうせしばらくは入院予定だったからR-15基地へは帰任しなくてもなんとかなるだろう。そうであれば、本社に居候してリハビリをサクッと終わらせてから帰る。そんなプランだろう。

であれば、まずは本社のヘリアンさんとこに行くか。

俺の身体を勝手に改造しやがってよ。その追求もあるからな。

 

と言うわけで、売店で小さいレジャーシートを2枚購入して放り投げられた俺の荷物を風呂敷のように包み、二人に持たせる。

二人は荷物を背負う形になっているが、側から俺たちを見たらもはや夜逃げである。しかし背に腹は代えられん。衆人の視線を無視して本社を目指すのだった。

俺は病院外に出るのは初めてなので、サブリナに案内してもらいながら向かう。久しぶりの表で気分も上々ってなもんだ。追い出された事さえ除けばね。

もうこうなったらポジティブに考えるしかねーわ(泣)

 

・・・・・

程なくして本社基地に到着する。

『ああ、こんなに近かったのね』

 

入場のセキュリティを通るが、明らかに不審な集団なので入念に検査をされる。

グリフィンの指揮官の制服に戦術人形2体は全く不審では無いが、包帯で腕を吊り戦術人形達は銃の代わりに荷物を担いでいる。不審以外の何者でも無い。

(早く終わらせてよね。指揮官が入念なチェックを受けてるとか恥ずかしいし・・・もう)

周りからの視線に耐えながら入場する。

 

そのまま受付でヘリアンさんに繋いでもらおうとしたが、逆に向こうから呼び出しがかかった。

入場でゴタついている間に氏名の連絡が行っていたようだ。

グリフィン本社のセキュリティチームは優秀なようだ。

そのまま、ヘリアンさんがいるオフィスへ向かうこととなった。

 

・・・・・・

『ヘリアントス上級代行官、R-15前線基地指揮官、ナイル・ルースです。本日、()()()()()()早期退院して参りました』

しれっと病院の都合とするが、嘘は言ってないもんね。

ヘリアンは役職上執務室を持つことができるが、部下の顔を見て仕事をしたいとのことで大部屋のオフィスにデスクを置いている。

俺的には、部下へのパワハラのデメリットの方が大きそうに見えるけど、オフィスの雰囲気からそうでは無いらしい。

つまり、俺みたいなヤツは少数派なのだろう・・・・

 

話が逸れたが、俺の報告を聞いたヘリアンさんはギロリと俺を睨み口を開く。

「貴様の中では、騒いで追い出された事を先方の都合と言うのか。あ?」

 

最後の「あ?」が如実に現在のヘリアントスの気持ちを表している。

(あーあ、全部バレてら。そりゃそうか関連会社だもんな)

 

「もはや貴様には多くは言わんが、今朝の大騒ぎについては懲戒処分となることが確定している。覚悟しとけ」

バカには何も言うまい、と言った雰囲気である。

(いやいや、いっそのことちゃんと叱ってよ・・・・)

 

『え?マジっすか?俺何もしてませんよ?』

とりあえず、さらっと困ります的に言ってみる。恥もクソもない。

 

「貴様の部下の管理不行き届きだ!直接関わってたら即クビだ!」と、怒鳴られる。

うん、やはりヘリアンさんはこうじゃないとね。こっちのペースも狂うってもんだ。

しかし、普段は見せない態度なのだろう。オフィスの雰囲気が乱れ皆がチラチラ見てくる。

(あーん?見せもんじゃねーぞ。コラ)チラッと振り向きオフィスにガンを飛ばしとく。

 

「・・・全く、貴様ときたら」そんなナイルの態度を見て眉間を抑えて俯きブツブツ言っている。

 

『ところでヘリアンさん、俺に対する人体実験はなんなんです?明らかに違法ですよね』

本題その1に切り込む。

 

「うん?あー、肩の治療の話か?何か問題か?」

 

『問題か?じゃ無いでしょ。何勝手にサイボーグにしてるんですか!』

今度はこっちがキレる番だよ

 

「勝手では無いさ。ほら」

と言って紙を出してくる。受け取って見ると入社時の契約書のコピーだった。懇切丁寧にマーカーが引かれている。

なになに?「業務に対して真摯に取り組み社の発展に尽くすこと」?

ふざけんな!普通の業務に専念する話だろう。これは!

 

「不満か?社が提携するI.O.P.に対する協力も含まれるだろう?」

ニヤリと笑い伝えるヘリアン。

 

てめえ。そうくるか?

ヘリアン達もこんな理屈が世間一般で通らないことなど理解している。しかし、関係なくゴリ押ししてきている。

「文句があるなら、好きなように抵抗してみなよ」である。

裁判でもすれば勝てるだろうが、俺は実質クビとなり借金もありことから破滅だ。

クソ。コイツら人の弱味(借金)につけ込みやがって。

 

「それに、鉄血のエネルギー兵器は生体に対してダメージが大きいようだ」

「恐らく、自力では良くても障害が残っただろう。すぐに治療する判断を下した私に礼を言っても良いと思うがね」

けっ。都合よく手柄にすり替えようとするあたりタチが悪い。

 

『しかし人体実験した以上は謝礼はI.O.P.に要求しますよ』

 

「私は関知しない。勝手にやってくれたまえ」

へいへい。やりたいようにやらせてもらいますよ。

 

『それで、----(かくかくしかじか)本社にデスクを置かせてもらいたいのですが』

本題その2である

 

「うん?ああ、致し方あるまい。そこの私の前の席が空いているから使え」

 

『えっ!?いや、あの・・・本社基地に臨時司令室とか無いですかね・・・』

嫌だよ。ヘリアンさんの前なんて。それそのものがパワハラやん。

 

「うん?何か問題でもあるのか」

ナイルの心の中を透視したのかヘリアンが眉を顰めて睨む。

 

『いえいえ。問題無いです問題無いです。部下も二名いるのでそこのミーティングスペースも使いますね』

 

「勝手にしろ」

 

そんなこんなで業務はまとまったのだが、案の定ほぼ毎日ヘリアンさんから叱責をうけることとなった。

そんな日々から早く解放されるべく大層リハビリに力を入れたようで、一ヶ月程度でほぼ支障の無い状態まで回復し、そこから通院は週一となった。

週一ならR-15基地から通っても問題ないためようやく前線基地へ帰任を果たしたのだった。

 

・・

・・・

・・・・

・・・・・

ナイルが一連の騒ぎに巻き込まれているその頃。

鉄血の主力工場に併設されている司令部に二体のハイエンド人形がいた。

 

一人は大人のようにも子供のようにも見える不思議な人形だ。

黒を基調としたミニスカートのパーティードレス風の戦闘服を着ている。SPACA Dreamerである。

気まぐれだし性格の悪さは折り紙付きである。

 

「ふふっ。ずいぶん機嫌悪そうね」揶揄うように目の前の人形に話しかける

目の前の人形は、絡まれたく無いようだが余計な事を言うと面倒くさいことになるので、素直に話すこととしたようだ。

 

「グリフィンを監視していたら私を模擬したAIを作ってたのよね」

「何するのか見てたら、なんかパーティーの余興のピエロにしてたみたいでね。腹立たしいのよね」

返答した人形は、SP914 Intruder 電子戦が得意なエリート人形である。ヘリアンの悪ノリを監視していたようだ。

自身のコピーを作られ噛ませ犬に使われた事に酷く立腹のようだった。

 

「次のパーティーには自ら行ってハイエンドの真の実力を刻みつけてやるわ」

イントゥルーダーは拳を握りしめて強く決意した様子。

 

「ふーん。どうでもいいわ」

そう言ってドリーマーは行ってしまう。腹立たしいが面倒の元が消えたならそれはそれで結構。

ヘリアンの悪ノリで、次回の反省会もHell of Earthになることが決定したようだった。




サブリナちゃんの恐怖の赤い瞳は下の画像をイメージしています。
サブリナちゃんの絵師さんがアップしているやつですね。ちょいちょいアップされているようです。
https://www.pixiv.net/artworks/71836589

本社の臨時勤務の日常も書きたかったけど、今回はパス。
そのうち間話的に書くかも。課長代理とも絡ませたいが需要は無いかな?かな?

イントゥルーダーさんの話は・・・・どうだろう?
フラグ的に上げてるけど、ナイルはんが反省会で勝てるプランが沸かない。
誰か強い指揮官の作者様にお任せします。(笑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。