遅くなり本当に申し訳ございません。
今回で合同パーティーは完結ですね。
次からどうしようか?すごく悩み中です。
相変わらずノープロット続行中です。死にそう…(笑)
完結するまで続けますよ。
俺とジャスティンは凶悪なマズメシ、いやマズを通り越して有害に近いメシを食い二人してぶっ倒れた。
その様はGKTV-4を通してお茶の間、もとい全社に生中継されたわけだが、誰得なんだか。
しかもこれで解放されるかと思ったら大間違い。医務室で胃洗浄を処置され強制復帰ですよ。どうなってんだって話だけどTVクルーのチーフから「主役が降板とかないでしょ!」と怒られたり。俺は芸人じゃないってーの!
そこまで要求するなら出演料払ってよ。借金で苦しんでるんだからさ。指揮官にも人権はあるだろ!
・・・おっと、心の声で出てしまった。いかんいかん落ち着け俺。
・・・・・・
そんなこんな考えて現実逃避しているが、実際は壇上でジャスティンと仲良く並んで正座中。
横には看板が立てられて、『私たちは懇親会にかこつけて、気に入らない相手に嫌がらせを行った馬鹿者です。さらに、気に入らない上司に激辛料理を食べさせて暗殺しようとしました。命を持って償います。』などと書かれている。
しかし危なかった。前半について言い逃れの抵抗を試みたが効果無し。まあそれは本当だから致し方ない。
ところが、後半はなんだよ!完全ないいがかりだし。しかも上司を暗殺とか命を持って償うとか全く持って穏やかでない。
冗談だろ?と思ってたら、ローズマリーの横に立つブルーのドレス姿のスプリングフィールドが何処から持ち出したのかその手に愛銃を持ち無言で弾を込めてボルトを引いてたからな。恐る恐る彼女の顔を見たらまるでゴミでも見る目で見返されるというね。あの時はもう死んだと思ったよ。
まあ、真面目に上司の暗殺など企てたら死刑やむ無しだが、ちょっとしたパーティーの余興でそんな目に合うとは思いませんでした。
まあ、これは火鍋作ったCF-05が全力で否定してくれたから誤解が解けたが、本当に紙一重だった。あそこで否定してくれなかったら、ローズマリーが信じなかったら、俺ら二人はあの時点であの世行きでしたね。
立て看板の文字は誤解が解けたからすぐに取消線を入れといた。早く消しとかないと文面的に気が気じゃない。
全く、だから合同パーティーとか嫌なんだよ!すぐにマジになっちゃう人たちは困りますよ。ほんと。
・・・・・・
(なんだよ。懇親会も普段の説教も変わらんじゃないか)
正座しながらナイルがどうでもいい事を考えていると、隣でジャスティンが苦しそうにしているのが目に入る。慣れてない正座が辛い様子である。
『大丈夫か?ジャスティン。少しずつ足やケツを動かして血行を促進するんだ』
ナイルが小声で助言する。
「あ?舐めるなよ!貴様の情けは受けるか!」
怒り気味に返すジャスティン。ナイルに助言される=見下されたと思ったらしい。
『そう言うなよ。今となっては正座仲間だろ』
少し笑いながら返すナイル
「仲間だと!?冗談は休み休み言え。しかし、なんで貴様は涼しい顔して正座してるんだ」
『なんでって、お前・・・・そりゃウチの戦術人形のやりたい放題のとばっちりで叱られて正座させられまくってるからに決まってるだろ。要するに慣れだな。フフッ』
自分で認識しているが改めて口にするとそのバカらしさに思わず笑いが溢れてしまう。
「お前・・・頭でも打ったのか?笑ってたがそれの何が楽しいんだ?」
『楽しい?いや、お前、楽しいわけないだろ。正座させられて楽しい人間なんて変態だろ?』
「言っている事が矛盾してるぞ。ならば何故是正しない?」
『何故って・・・そりゃお前、アイツらが楽しんでるからに決まってるだろ』
『戦場に出て戦うのはアイツらだからな、楽しませてやる気出させて働いてもらうのに指揮官の都合なんてどうでもいいだろ?』
『俺らが自分の都合で楽しむなんて下策じゃね?』
「なんだと?」
『怒るなよ。俺の価値観だよ』
『ただ、ジャスティンも少し人形の気持ちを汲んでやってもいいかもな。慕われてんじゃん、お前』
友達を諭すように声をかけるナイルだが、二人して正座をしていなかったらこんな話をする機会もなかっただろう。
「・・・・・・」
今日見たR-15の人形たちは明るく生き生きしていた。他基地の人形と関わることなどほぼ無いので自分の基地の人形との違いが如実に分かった。しかし、早食い競争の時はR-15の人形達とR-14の人形は一緒にワイワイ応援していたところを見ると人形は環境次第で変わるのだろう。
(少し、やり方を変えても良いのかもな・・・)
たく、この死に急ぎのクソオヤジが。もしかしたらいいヤツなのかもしれないな。
『なんだよ?にやけて顔で見て。G36Cの手料理で頭までおかしくなったか?』
「ふっ、勘違いするな。貴様を見て笑うかよ」
罵り合う二人が段々とエスカレートしそうになったその時、二人の目の前に背の低い女が立っていた。その少女もとい美人さんは見るからに不機嫌である事が見て取れた。
ヤバい!と思ったが時すでに遅し。
「お前たち。反省の言葉の意味が分かっていないのか?うん?」うん?のタイミングで正座したナイルの太腿を踏みつけて体重を載せてグリグリと捻る。痺れている足を容赦なく踏む彼女はきっとドSなのだろう。
『あいたたたたた!すみませんすみません!反省してます』とにかく謝るしか無いナイル。
「ひいいいい」ナイルへの無情の暴行を見て思わず悲鳴をあげるジャスティン。ナイル以上にダメージが蓄積しておりやられたらタダじゃ済まない事を認識しているからこそである。
そこを認識しているのか、ローズマリーはつま先でジャスティンの太ももをツンツン突くように何度も蹴飛ばす。これはこれで痺れた足に地味に効く。
「ぐぎぎぎ、おやめ下さい上級指揮官様〜」完全に無条件降伏状態のジャスティン。
「反省が足らんな。パーティーが終了するまで正座は継続だな」
その言葉を聞いてげっそりの両名だが、この後終了までたっぷり一時間近く二人が正座をする姿がTVを通してお茶の間に流され続けたという。
・・・・・・
GKTV-4の画面に3名の女性が映し出される。パーティーの〆の挨拶だ。
「み、皆さん、3基地合同のパーティーはいかがでしたか?」話すサブリナは何かを気にしてやりづらいように見える。
「う、うん、私たち戦術人形達はすごく楽しかったです」97式の挨拶もサブリナ同様だ。
最後にジュニアハイくらいの女の子が挨拶する。
「我がR-13基地と街を管理する上級指揮官のローズマリー・ムーンだ。本日はパーティーに付き合ってもらいありがとう」
そこで形相が嗜虐的に変わる。気持ち下からのカメラのアングルがなおさら凶悪さを引き立たせる。
「しかし、部下のバカどもが悪さをしてみっともないところをお見せした。ひとえに私の管理不足だ。すまない」ペコリと頭を下げるローズマリーだが、続いて後ろで正座させているナイルの方を向き、髪を掴み持ち上げる。
「ほら、面を上げろ。皆様に謝れ。反省の態度を見せなさい」
『痛い痛い痛い!髪はダメ・・・です。毛根が・・・毛根が・・・。すみませんすみません。反省しております!』
とにかく謝るしか無いナイル。半ベソのその情けない姿が映し出される。
「ひいいい。申し訳ございません。もうしません!」ナイルの惨状を見て先手で謝るジャスティン。
本日二度目の暴行がお茶の間に流される。
「と言うところでご勘弁願いたい」とカメラに振り返ったローズマリーが再びペコリと頭を下げる。
ローズマリーは上手くまとめたつもりだったが、怒っている姿が強調されきっと怖い人、キレキャラとして誤解されることになるのだろう。プライスレスな損をしていると思う。
ナイルとジャスティンがローズマリーに絞められる様を見て、ヘリアンとペルシカはご機嫌だったようだ。この二人も大概だと思う。
(ごめんね〜指揮官。今回は思いの外大変なことになっちゃったけど、基地に帰ったらサービスするからね♪)
心の中でサブリナが付け加えて本当にお開きとなったのだった。
・・・・・・・
パーティー開催日から数日後、97式とサブリナが映像通信を行なっていた。パーティーの幹事の反省のまとめを行うためである。
「サブリナちゃん、今回の合同パーティーはありがとう。あれから基地の雰囲気も大分変わったよ。本当にありがとう」
「R-14も定期的にパーティー開くことになったんだよ。きっとこれからもっと良くなっていくと思う」
「今度はR-14と15合同でパーティー開こうね。またねサブリナちゃん」笑顔でピースサインを作る97式。
映像通信を終わらせたサブリナはご機嫌だった。
R-14基地も結果的に上手くいってよかったよかった。予想以上に上手くいった。本当によかった。
結果的にナイルとジャスティン、ローズマリーたち指揮官が損をして合同パーティーは幕を下ろしたのだった。
とりあえず、ジャスティンのところとは和解したようですね。
ローズマリーにいたぶられるのは予定調和となっておりますな。そろそろナイルさんが処刑されるんじゃないかと作者としても心配しております(笑)。
まあ、大丈夫ですけどね(笑)。