中年指揮官と零細基地の日常   作:へなころ

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遅くなりすみません。プロットが無くて死にそうです。
今回は昔のフラグ回収回ですね。
回収回なら早く書けるかと思いましたが、無理っすね(笑)
と言うわけで、トラブルメーカーのあの子が登場です。
けど、しっちゃかめっちゃかで今後どうしよう。

ドルフロやっていない人もいると思いますので、wikiの人形紹介のリンクを貼っときます。
キャラ、CV、セリフあたりを見るとイメージが掴めてより楽しめると思います。
https://wikiwiki.jp/dolls-fl/M1911%20MOD



69.中年指揮官と地獄の置き土産

先日の3基地合同パーティーはまあ成功だったと思う。

俺やジャスティンはだいぶ痛い目に遭ったが、まあ戦術人形たちが楽しめたならいいさ。俺は心が広いですからね。

 

なんて考えながら司令室の椅子に座っていたら、目の前のテーブルに無言でガチャっと紅茶のカップが置かれる。ウェルロッドが淹れてくれた美味しい紅茶なのだが、話しかけられることもなく目を合わせられることもなく、どちらかというと嫌悪感が滲み出ている対応だ。

 

パーティーは最後まで上手くいってたのに、ご覧の通りいまのうちの基地は最悪な雰囲気なんですよ。まるで不倫が嫁さんにバレた家の中みたいな。司令室に居るG36C、92式、エルたちもよそよそしい。まあ、ウェルロッドのヤツが塩対応なのははいつも通りだが。

俺は離婚して嫁さんいないのになんでこんな目に遭わなきゃいけないのか。

 

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ちょうどパーティの最後の挨拶が終わった頃。

俺とジャスティンの正座命令が解かれて、舞台の上に寝転がり足の痺れを癒していた。そんな油断している時に、いきなり爆弾が投げ込まれる事となる。

会場は片付けをしていたり、パーティの余韻に浸ったり、他基地の人形と親交を深めたり、人形達は思い思いに楽しんでいる様子である。退室した人形はほぼいない。そんな状況で突然の事だった。

 

残念美人ズの片割れが舞台上に上がってくる。そうI.O.P.の技術者のペルシカその人だ。

「ナイル指揮官。相変わらずの良いものを見せてもらったよ」寄ってくるなりニンマリ笑いながら言うところにとめどない悪意を感じる。

 

『なんですかね?いつも通りの内容だと思いますけど』俺が痛ぶられて何がいいのかって話である。床に寝転がったまま半眼の視線を向ける。

 

「キミのパーティに参加した人形や生放送を見た人形のメンタルを解析した結果が出てきていてね」

「色々パラメータを振ってみたところ特徴的な結果が見えてきたんだよね。これをもとに人形のメンタル治療や娯楽の開発などが加速してるんだよね」

「本当に助かったよ」

引き続きニンマリしながら握手を求めてくるペルシカに握手を返す。

 

『お礼を言うならカネをくれ!ですよ』不貞腐れて嫌味を言う俺。まあ、口ではこう言ったけど俺もお礼を言われて悪い気はしない。アイツらの生活が楽しくなるならそれはそれでいい。

 

「まったく・・・キミは何かにつけてカネカネカネだね」やれやれと言った顔とジェスチャーでアピールする

「そういう事を口にし続けるから、金に逃げられるんじゃないのかね?」

 

何言ってやがんでい。金払い悪い人に言われたかねーやい。

『それで、わざわざ壇上まで何しにきたんですかね?』俺は用はないぞ。と言外に不機嫌そうに言う

 

「うん?ああそうだね。・・・うん、カネだよキミにカネを届けに来た。かな」相変わらずのニンマリ顔

 

『カネ?・・・・嘘ですよね』

 

「あれ?分かっちゃったか」

「実は連れてきた新造戦術人形はCF-05だけじゃなくてね」

「キミやそっちのジャスティン君にも、ね。まあ、カネみたいなもんでしょ?」

 

相変わらずのニンマリ顔がすこぶる怪しい。

『・・・拒否は・・・出来るんですかね・・・』

 

「もうすでに貴様らの基地の所属として登録済みだ。拒否は出来ない」

振り向くと残念美人のもう一人、ヘリアンが近寄りながら伝えてくる。

 

いや。そりゃ新造人形を貰えるなんて嬉しいけどさ、ずっとニンマリのペルシカと拒否不可の時点で怪しさ満点なんだけど。

 

『はいはい。引き取りますよ。()()()()()()()()()()をね」

 

その回答を聞いてニンマリの残念美人ズだった。

 

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「また会えましたわね、指揮官様。今日の私、幸せですわ!」はちきれんばかりの笑顔。よっぽど嬉しいのだろう。

またって言うけど誰だっけ?会ったことあったっけ?

 

金髪のミディアムカットで可愛い感じの子、白いシャツに同じデザインのミニスカート。紺を基調としたミニなブレザー。そして特徴なのは星条旗柄のネクタイ。

ん?星条旗?はて、どこかで見たような…

星条旗!そうだ下着だよ!R-14の、ジャスティンの前の今は亡きアクセル指揮官とこのM1911で、だ。(17.春の夜の夢参照)

じゃあ、彼女はM1911?でも大分デザインが違うけど・・・・

 

なんて考えていたら、その子は勢いよく俺のところに飛び込んでくる。

 

『のわっ!』間抜けな声を出して倒れるが、気がついたらマウントポジションを取られていた。

 

「指揮官様!愛しておりますわ♪」

そう言いながら俺の顔に彼女の顔が近づいてくる。

ヤバい!と思い横を向くと、ほっぺたにキスをされる。

 

「ん~、指揮官様横向いちゃダメですわ♪」ちょっと怒った顔をした彼女は俺の顔を両手で挟み、強制的に正面を向かせる。こんな可愛いなりしてパワーは人間を圧倒するので抵抗しても逃れられない。そして彼女はなんの躊躇いもなく唇と唇を重ねる。

「ふふっ、こうするのもお久しぶりですわね」いつも通りの挨拶的なノリだが、俺には突然すぎるしこんなことした記憶も無いし、で意味がわからず固まる。

 

彼女はそんな俺を気にせずに立ち上がると俺に手をさしのべて立たせる。足の痺れもほぼ治っていたためなんとか立ち上がれた。

 

(なんなんだ。なんなんだよ。突然キスされるし記憶に無いし。なんなんだよ。・・・んんん??)

『あのさ・・・キミ・・・スカート、透けてるよ』

『しかも、え?。お尻が見え?え?』指摘していいのか悪いのか、よく分からないけど、体格の割にはボンとしっかりしたお尻が薄らとスカート越しに透ける・・・下着はどうなった??俺は変な飯食って透視能力でも身についたのか???

 

「ウフフ、指揮官様がオシリ大好きだったので透けるスカートにしていただきましたの♪」

「でも安心してください、はいてますよ〜。指揮官様の大好きなフリフリのTバック♪」

 

待て待て、全然安心できねえ。それに俺はそんなこと言ってない。それは俺じゃない!こんなヤバイ所でフェイクニュースを流すのはあかん!

焦っていると側に人が来ている事に気づいた。

 

「ねえ、ナイル。その女はだれ?」眉間に皺を寄せて険しい顔のエル。俺のファーストネーム呼びはヤバイ。

「指揮官!その女、だれかな?かな?」ハイライトが消えた目を真っ赤にして薄らと笑っているサブリナ。マジでヤバイ。

「指揮官様?説明してくれますか?」能面のように無表情のG36C。ひぃぃ、殺される・・・。

 

「皆さんが嫉妬してしまいましたわ。それじゃあ、お布団に行きましょ。ダーリン♪」そう言ってしなだれてくるM1911。目の前の3人を煽る煽る。

もうやめてくれ!そう願う間も無く、3人が俺たちに飛びかかりM1911を引き剥がして揉みくちゃになっている。

 

とにかくヤバイから退室して逃げようとするが、

「指揮官!なに逃げようとしてるんですか!?」92式とウェルロッドに呼び止められ、お怒りの二人に再度正座させられる俺。

 

結局、この後正座のおかわりをたっぷりともらう事になったのだった。

 

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ひと段落した所でペルシカが説明をしてくれる。

「お察しの通り、キミらに保護されたアクセル指揮官のところの傘ウイルスの亜種を植え付けられたM1911だ」

「治療は困難を極めたが、完治と言えるレベルまで回復したよ。M1911本人の努力も大きかった」

「予後を見守るためにも頼む」頭を下げるペルシカ。

 

(まったく、こう言う時だけはしおらしく頭を下げるからズルい)

『分かりました。しかし、完治と言えるレベル、と言う表現はなんですかね?』

 

「うむ、ウイルスが完全にメンタルと融合してしまい彼女と一体化しているため、だね」

「厳密には感染前の彼女へと戻すことはできない。と言える」

「引き取り手が居なければ、義体は廃棄されメンタルは実験後に消去だろう」

 

(生物で言うところの殺処分か。たく、しょうがねえな)

『全て含めて了解です。引き取りますよ』

 

 

『ところで、カタログのM1911と格好がだいぶ違うと思うのですが』思っていた疑問をぶつけてみる

 

「流石に気がついたか。彼女にはM1911の強化改修案であるMOD3のプロトタイプになってもらった」

「義体の最適化は進んでいなかったが、テストとして特別に実施した。今後経験を積めば本来のスペックが出せるようになるから安心したまえ」

 

『なるほど。・・・あの薄ら透けているスカートは彼女特別ですか・・・』ふと思った事を呟いてしまった。

 

「いや、彼女の好みで決めたのは確かだが、MOD3のコスチュームはあれが正式だよ」

 

『は?』

(バカかよペルシカ。いや、バカと天才は紙一重。天才か?・・・いや、やっぱりバカだろ)

(あれは遊び人のアクセル指揮官にガッツリ調教されて、人形風俗の愛玩人形も裸足で逃げ出すドスケベ戦術人形だから、だろ)

(普通の指揮官がMOD改修に送ってあの格好で帰ってきたらぶっ倒れると思うぞ)

 

「ふふふっ、キミは本当に・・・キミのパーティーを解析したって言ったろ。あの選択もその結果だよ」ニンマリ言うペルシカ

 

『えっ!?俺??俺なの??』

 

「そうだよ。それは本当だ。うむ、やはりキミはすごいよ。天才だね。」

いやいや意味がわからない。天才は貴女でしょうよ。俺なんてただのオッサンですよ。

 

 

そんな訳で最後の置き土産でエライ目にあった訳だった。

 

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はあ〜、ウェルロッドが淹れてくれた紅茶は美味いんだけどな。

どーするよこの雰囲気。

 

『あ〜あの・・

腹括って話そうとした所で、司令室のトビラがプシューっと勢いよく開く。

 

「おはようございます!指揮官様♪」

飛び込んで来たのは満面の笑みのM1911だった。

 

「今日は何時にお布団でお待ちしますか?ダーリン♪」

やばいやばいやばい。職場の雰囲気から風紀、俺の貞操まで全てがやばい。

目の前で幹部人形達と盛大に揉めるM1911達を見て頭を抱えるナイル。

 

仕事が全く進まない状況を見て、どうするべきか頭を悩ますナイルだった。

 





乱れた風紀、どうしよう。
ナイルさんの貞操のピンチ、どうしよう。
書いといて悩み中です。(笑)
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