中年指揮官と零細基地の日常   作:へなころ

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G36CさんのMOD搭載記念として書いてみた。
この物語書き始めた当初は、怖くて推しキャラ入れられなかったんです(笑)
なので、全員準推しキャラ以下でした。
けど、気がついたらG36C含めて皆大好きになっていた・・・
なんだろう?脳味噌バグったかな?(笑)

早速G36CさんにMOD3まで貢ぎましたよ。しかしMOD3スキンとレッドベレースキンのどちらを使うかで悩んでおります。

完全に個人の趣味ですが楽しんでいただけたら幸いです。



間話.G36C、ぱわーあっぷしますわ ♪

 

「指揮官様。ペルシカリア博士からメールでの連絡が来ておりますわ」

 

 なんて事はないある日の午後、事務作業中に副官のG36Cに声をかけられた内容がそれだった。

 まあ、いつものたわいもない話か人形達のメンタル調査依頼の話だろう。俺はそう判断して

 

「ああ、ちょっと手が離せないから読み上げてくれ」

 

 そう答えた。それが致命的に誤った選択であった事など気づかずに・・・・

 

「・・・・分かりましたわ」

 と言うと、コホンと軽く咳払いしてからG36Cは読み上げ、可愛らしく凛とした声が司令室に響く。

 

 

 ・・・・・・・・

 

 うん? いつもの他愛もない話じゃないぞ。これ。

 要約すると

 

 "G36Cのメンテナンス兼、オーバーホールをするから予定しておけ"

 "ついでに有償のメジャーアップデートもあるんでやっとけ。実施1号のテストのため割り引いといてやるからさ"

 

 って事だ。

 完全に業務だしG36Cに聞かせちゃ不味かったか。

 これなら「親展」とかつけといてよ。

 ・・・いや、あのペルシカの事だからわざとだな。わざとG36Cにも見せるように仕向けた。そう考えるべきだ。

 そうなると・・・目的は"メジャーアップデート"だな。

 

(くくくっ。甘いんだよ。いつまでも掌の上で踊らせられると思うなよ)

 

「指揮官様?」

 

 いつの間にかデスクの横に来ていたG36Cが無言で思案している俺を見て心配そうに声を掛ける。

 

「ああ、大丈夫だ」

 

「それなら安心しました」

「それとペルシカリア博士のメールに可否の返信依頼がありますので・・・回答は如何しますか?」

 

 G36Cからタブレットを受け取り画面を確認すると、メールの本文の下に"Yes or No"のボタンがあった。

 なるほど。これを押せばいいわけね。

 

 先日のホワイトデーにぶち壊した義体換装で金掛かってるし新品義体に変わっているからメンテも今回は不要だろう。

 当然、Noだよ。No!! 

 俺がポチッと押そうとした時に直前で腕が止まる。

 

「えっ?」

 

 不思議に思い右腕を見ると、G36Cに手首を掴まれていた。

 改めてボタンを押そうと手を下げようとするが、全く1ミリたりとも動かない。

 

「G・・36C?」

 

 横のG36Cを見るが無言で笑顔を向けるばかり。

 これって、アップデートしたいって事なのかな? かな? 

 試しに"Yes"の方に少し動かしてみるとなんの抵抗もなく動かせる。

 うん、やっぱりアップデートしたいんだな。が、しかし今回はダメだ。心を鬼にして全力で"No"に動かす。

 

「ぬおおおおっ」

 

 気合いと共に一気に"No"へ向かって動・・・・動かなかった・・・

 代わりにミシリと俺の手首が悲鳴を上げる。G36Cの掴む腕に力が籠ったからだ。

 

「あだだだだっ」

 

 思わず見たG36Cの顔はあの能面の顔に変わっていた。

 やばい。死ぬ。

 本能で理解した俺は、無意識のうちに"Yes"ボタンを押してしまっていた。

 

「指揮官様! G36Cは嬉しいですわ」

 

「ああ・・・そう・・・それは良かったよ」

 

 満面の笑みのG36Cにそれを返すのが精一杯の俺。どっと疲れましたよ。

 結局、足掻いたがペルシカリアの掌の上で踊っただけだった。

 

 

 ──

 ────

 ────────

 ──────────────

 

 と言うのがしばらく前の話で、結局あの後G36Cを16Labに送り出すこととなった。

 送り出す前にペルシカと映像通信で話す機会があったから軽く苦情を言っといた。分かった分かった言ってたけどあれは完全に聞き流してたな。

 しかし、最後にニンマリ顔で楽しみに待ってなよって言っていた。あれは完全に碌でもない事を考えているパターンだ。不安しかない。

 

 

 

「今日だよな。G36Cが帰ってくるの」

 

「そうですね。スペック表は先日届いていましたよね?」

 

 司令室に今日詰めているのはウェルロッドだったが、俺の問いから聞きたい事を推察したらしい。

 スペックは先日見たけどね。各部を強化見直した義体に専用の補助プロセッサが搭載され、戦闘能力、演算能力共に大幅向上。との事だった。

 けどね、心配はそこじゃないのよ。

 なんて考えていたら、G36Cが無事に帰ってきた。

 

 

「指揮官様。G36Cただいま戻りました」

 

 ちょこんとお辞儀する彼女は義体を換装した通り少し外観が変化していた。

 気持ち幼めになった顔立ちに、健康的な肉付きのボディ。

 うん! いい感じだ。

 

 服装は・・・ガーターベルト付きニーハイストッキングにミニスカートは大きく変わらず、か。

 上着は裏地が赤の灰色の戦闘ジャケット。前のデザインよりだいぶダボっとしたサイズ感だな。

 うん。M1911の事例があったから心配してたよ。よかったよかった。

 

「では指揮官、副官も帰ってきたので私は小隊の訓練に行きますね」

 

 そう言ってウェルロッドは退室していく。

 ウェルロッドを見送ると、プシューと自動ドアのエアシリンダーが作動しドアが閉じられ、司令室でG36Cと2人っきりになる。

 

「G36C、久しぶりだがらお茶、って・・・・・・えええええっ」

 

 お茶に誘おうとG36Cに目を移した所でびっくりして思わず声が出てしまった。

 なんとG36Cがジャケットの前のボタン類を外して羽織る格好になっていたからだ。ジャケットを羽織る格好自体は構わないが、下は肌着と言ってもミニスカートにヘソ出し、紐編みのトップスのルックだったからだ。

 アカン。その格好はアカン。

 

「ちょっと・・・G36C。その格好はまずいよ。な?」

 

「指揮官様、この格好がスタンダードに設定されておりますわ」

 

 いや、ニッコリ笑って言われてもね・・・・本当だとしたらペルシカのやつは何考えてんだよ。

 

「あら? でも確かにトップスのこの紐は邪魔ですわね。とっちゃいましょう」

 

 そ言うと、豊満な双丘を隠す布の谷間を渡す編み紐をシュルリと外して床に落としてしまった。

 いやいや、「まずい」が掛かっている先は格好全体であって、その紐にじゃねえ! 

 

「いや・・・待て。G36C」

 

 思わず後ずさるが手遅れだった。G36Cに近かった為、あっけなく首に両腕を絡められてしまう。

 

「こうするのも久しぶりですわね。指揮官様 ♪」

 

「ま、待て。話せば分か・・・・・うぶっ」

 

 俺の顔は絡められた腕により強制的に胸の谷間に押し込められる。戦術人形の腕力を持ってすれば赤子の手をひねるかの如く簡単な作業である。

 

(ちょ、色々やべえ。気持ちいいけど、息が・・・・)

 

 うんうん唸りながら抜け出ようとするも、その柔らかい谷間にガッチリホールドされており脱出は不可能だった。

 そんな時、プシューとドアが開き誰かが入ってくる。

 

「しきかーん。チョコがなくなったからちょうだ〜い」

 

 その声から想像してFNCだろう。チョコが切れるとバレンタインで貰って食いきれていない俺の積みチョコを強請りに来るのだ。

 よかった、助かったと思ったが甘かった。

 

「あ〜っ。指揮官が副官さんのオッパイでまた遊んでる〜」

 

 俺の姿を見たFNCはそう言うとパタパタと出ていってしまった。

 

「FNC・・ちがっ・・・・息がっ、助け・・・・・」

 

 この後、FNCからの誤った情報を聞いた人形達が雪崩れ込んできて俺が救出されるわけだが、俺が主に説教された事だけは付け加えておきたい。

 かくして、副官のパワーアップはいつも通りの落ちを持って完了に至ったのだった。

 





「ちょっとペルシカさん、あの服装はどういう事ですか」

「ん?君のところの研究成果だと前に言ったろう?M1911の衣装も好評だよ」

「え!?」(マジかよ、いいのかよあの衣装で。グリフィンの指揮官達大丈夫か?)

「そうだ、君のところのエル・・・LWMMGのMOD化はどうだろう」
「S10基地の副官に協力してもらって試作したから性能はピカイチだよ」

「冗談じゃないですよ。このままエスカレートしたら身が持ちませんよ!」

「ふふっ。じゃあ、16Labの私の元で働くかい?」

「え?いや・・・コイツらを置いて行けないでしょ」 

「結構本気だから条件は聞くけどね。まあいいか。これからも色々協力はしてもらうよ。よろしくねー」

「はい・・・よろしくお願いします」(どうせ碌でもない協力なんだろう?)
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