ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1001話

二百十七頁目

 

 敵が多すぎる。

 本当にふざけている。

 連れ込める動物に限りがある状態でこれは酷すぎる。

 

 特に今回は電撃を受けないクジラもどきがいないんだぞ?

 なのにこんなクラゲとデンキウナギがあちこちに点在している中を進めというのか?

 最悪だ。

 

 放射能エリアも嫌だったけどここを進むのも嫌だ。

 せっかく地上エリアを克服したというのに、次から次へと嫌なエリアが襲い掛かって来やがる。

 もう何度目になるかわからないが何度でも言おう、このARKどうなってんの?

 

『……もう時間をかけて数で押すしかないね?』

 

二百十八頁目

 

 フローラの言った通り、ごり押しで通るしかない。

 時間をかけて捕獲できる敵を浅瀬まで誘き出しラベちゃんを肉壁にして逃げ道をふさいで高品質ライフルと強力麻酔弾で打ち抜いていく。

 お陰でラベちゃんは何匹かお亡くなりになったが戦力は強化された。

 

 アンコウ八匹にカエルが二匹、デンキウナギは水中で手渡しするのが危険すぎて一匹のまま。 

 またクラゲは耐久力が低いから見えている個体はクロスボウで打ち抜いて遠くから処理しておいた。

 これで今度こそ進める……と思ったが水中の道は意外と長い。

 

 しかも上下左右が囲まれている上にくねっていて全体的に狭い。

 そこへ本当に嫌がらせとか思えない割合でクラゲとデンキウナギがいやがる。

 その隙間を縫うようにアンコウがおり、水底にたまにカエルとその付近をはい回る三葉虫の姿。

 

 一応、無害な魚もいるけれどだからどうしたというのか。

 アンコウが八匹いたところで強引に突破することなど不可能だ。

 じゃあどうするか……同じことを繰り返すしかない。

 

 少し進んではクラゲは処理し、こちらに気づいた敵を連れて浅瀬まで引き返して駆除または捕獲していく。

 追いつかれそうになったらアンコウを一体犠牲にする。

 電撃に耐性がないから面倒でもそうするしかないのだ。

 

 ……最初はデンキウナギなら或いはと思ったけどこいつはクラゲの電撃を食らってあっさり痺れてお亡くなりになった……電撃に耐性ないとかマジで仲間になった途端に使えな過ぎる!

 

『落ち着いて!焦らないで!苛立つのはわかるけど少しずつ進んではいるんだから!』

 

二百十九頁目

 

 水中の道は厄介極まりなかったけれど一つだけましな点があった。

 曲がりくねってはいたけれど一本道だったことだ。

 お陰で時間をかけて整備することでようやく乗り越えることが出来た。

 

 それまでにアンコウはそれなりに死んだけれど、補充できる数の方が多くて結果的に十匹になっている。

 それに対してカエルは三匹だけれど、こちらの方が有難い。

 何故なら水中の道を抜けた先はまた陸地になっていたからだ。

 

 正確には浅瀬が正面に細々と続いてはいるのだが、すぐにアンコウですら詰まるほど浅すぎるため、結局連れていけないのだ。

 また左右には陸地が広がり蛇を始めとした陸生成物が息巻いている。

 水中まで誘導できた個体はともかく、この陸地を探索するには水陸両用のカエル君に頼るしかない。

 

 ただ問題はカエル君は便利ではあるが戦闘力はそんなに高くない点だ。

 仕方なくここでもにじり寄ってきた蛇とムカデは駆除して眠らせて仲間に出来るサソリは捕獲にいそしんだ。

 すると先の方から物音を聞きつけた巨大なワニがやって来たではないか。

 

 普段なら面倒な敵だけれど水陸両用個体で戦闘力のある子は大歓迎だ。

 喜んで捕獲しようとした……けれどその後ろからカニまで迫ってきたからさあ大変。

 ……なんでこっちは連れ込めないのに、ピンポイントで出てこれる場所があるんだよ!

 

『流石に逃げるしかないね!とにかく下がろう!』




今回名前が出た動物

バシロサウルス(クジラもどき)
クニダリア変種(クラゲ)
デンキウナギ変種
ラベジャー(ラベちゃん)
アンコウ変種
ベールゼブフォ変種(カエル)
三葉虫変種
セイバートゥースサーモン変種(無害な魚)
ティタノボア変種(蛇)
アースロプレウラ変種(ムカデ)
プルモノスコルピウス変種(サソリ)
サルコスクス変種(巨大なワニ)
カルキノス(カニ)
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