ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1003話

二百二十三頁目

 

 今度の水路はちょっとだけ広い場所があり、進む先を少し迷ってしまった。

 だけどやっぱり一本道なようで壁越しに進んでるうちに何とか新しい空間に出ることが出来た。

 またしても陸地があるが水路の方は完全に行き止まりだった。

 

 そして正面には金属質の人工的な台座っぽい建築物があった。

 見上げてみれば少し上の方に不思議な光を放つ恒例のアーティファクトが鎮座していた。

 ジャンプして届く距離ではないがジップラインを使えば余裕だ。

 

 ……ここまで来てジップラインを使わないと回収できない高さにあるとか、ジップラインを持って来てなかったら取りに戻らせるつもりだったのか?

 どこまで嫌がらせしたいのかと呆れながらも、近くにいた蛇と念のためにカタツムリも駆除した上でジップラインを撃ちこみ、腰に付けたモーターで辿っていく。

 そうしてついにアーティファクトが手の中に納まり、すぐに荷物に仕舞って下に降りようとするが、ふとアーティファクトがあった向こう側に道があるのに気が付いた。

 

 視線で辿ってみればぐるっと回って自分がやってきた水路まで続いているようだ。

 ……ちゃんと陸地を辿ればジップライン無しでも取れるようになっていたのか。

 余りに道中が過酷すぎて疑り深くなりすぎていたようだが、少しはここの設計者にも人の心があるようだ。

 

『ほんとぉぉに大変だったねぇここ……でもまあ外に出るまで油断は禁物だよ?』

 

二百二十四頁目

 

 帰り道もまた敵がそれなりに復活していてゲンナリする。

 それでも来る時よりはマシなのであっさりと駆除して戻ることが出来た。

 尤も大活躍してくれたワニ達は最初の部屋にある滝の上にある足場まで連れていくことが出来ないから置いていくしかなかった。

 

 もちろん水路から離れられないアンコウ達も同じだ。

 この子達は洞窟攻略用だと割り切るしかない。

 もしかしたらアーティファクトの予備が必要になるかもしれないし、その時はまたお世話になるとしよう。

 

 ……できればもう二度と入りたくはないのだけれど。

 なんて思っていたら出口を探すのもちょっとだけ苦労した。

 防護柵があったからおおよその場所が分かったけれど、しゃがまないと入れない狭い通路の入り口が凄く分かりにくかったのだ。

 

 もしも防護柵で囲っていなかったら出口を見つけるのに手間取り、さらに脱出まで時間が掛かった事だろう。

 最後の最後まで嫌がらせ満載な洞窟だったなぁ。

 

『これまで一番いやらしい洞窟だったね……残る他の洞窟がこれを上回ってないと良いけど……』




今回名前が出た動物

ティタノボア変種(蛇)
アフリカマイマイ変種(カタツムリ)
バリオニクス変種(ワニ達)
サルコスクス変種(ワニ達)
アンコウ変種
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