ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1006話

二百三十頁目

 

 更に先へ進むか迷ったけれど、結局はここで一旦引き返すことにした。

 赤い宝石が手に入ったことでガスボールを効率的に採取できる装置を作れそうだからだ。

 ムカデもいる事だし放射能スーツは予備も欲しいし修理できる状態を常に保っておきたい。

 

 またガスボールは装備以外にバッテリーを作るのにも必要だった。

 他にも使用することで作れるようになる道具があるかもしれない。

 そのためにもまずはやはりガスボールの採掘量を増やすため採取装置を設置しに行くことにしたのだ。

 

 砂漠での原油採掘装置を思えば、恐らくは時間式でくみ上げるような形になりそうだし、設置するのは早い方がよさそうだからだ。

 

『この場所はメモしておいて、また後で赤い宝石取りに来ようね』

 

二百三十一頁目

 

 一度、工業炉を設置した拠点まで戻るついでに道中にいるメガちゃんを更に捕獲して数を増やしておいた。

 放射能エリアでも影響が受けずに戦闘力も高く高品質サドルによって防御力も兼ね備えるこの子達は命綱だ。

 あんな危険な場所を攻略する上で数は多ければ多い方がいい。

 

 これによりメガちゃん軍団の規模は二十数匹にまで膨れ上がった。

 全員に高品質サドルを装着すればそう簡単にやられはしないだろう。

 カニももう少しだけ数を増やしておいた。

 

 ラベちゃんを使えない場所だから自衛できる力に加えて大ジャンプという移動手段を持つこの子達もまた非常時の命綱になりえるのだから。

 

『最悪は段差を飛び越えて逃げられるもんね……まあ腰にモーターを付けてジップラインで避難することもできなくはないけど動物無しだと怖すぎるから……』

 

二百三十二頁目

 

 ガスの採取装置は思った通り時間をかけて内部に貯めておく形式のようであった。

 ただ原油を採掘する装置ほど大型ではなくて持ち運びも楽そうだ。

 どこに設置するかは悩んだけど、地上の入り口がある付近のガス吹き出し口に設置することにした。

 

 万が一にも破壊されたくないから比較的安全なところに置いておきたかったからだ。

 その際に途中でパララ君の同種を見つけて、少し悩んだけどこれもまた捕獲することにした。

 前に地上のカプセルからプラットフォームサドルの設計図を見つけていた。

 

 新しく移動要塞を作り直すのは面倒だし建材を鎧替わりに出来るから今更と思ったけれど、あの地下エリアを思うと少しでも防御力は上げておきたい。

 何よりもしもこのパララ君が放射能に耐性が無かったらと思うと、連れ込む検証をするのもリスクが高い。

 だからこそ今の時点で予備を用意しておこうと思ったのだ。

 

 また設備等を一から作り直すのは手間だけれど、工業炉もあるし粉砕機も地上から持ち帰った黒曜石を加工したポリマーと有機ポリマーを併用して制作してある。

 これで地上のカプセルから回収した使い道のない不用品を分解すればまあかなり時短できるだろう。

 

『焦らず慎重に進めていこうね』




今回名前が出た動物

アースロプレウラ変種(ムカデ)
メガロサウルス変種(メガちゃん)
カルキノス(カニ)
パラケラテリウム変種(パララ君の同種)
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