二百三十三頁目
少しやりすぎたかもしれない。
二つ目の移動拠点の制作に時間が掛かるから、ついでに戦力補給もしていたらメガちゃん軍団が三十匹を超えてしまった。
これだけ数が増えると高品質サドルの素材の負担もそれなりだ。
そうこうして時間を使っているうちにガスボールが溜まってきて、新しく色々作ることが出来て更に寄り道してしまう。
ガスボールを手に左手首の鉱石を見ていて思いついたペンチに似た道具は、上手く使えば作業机無しでも作業机がないと作れない物の修理が出来そうだった。
ただ手間がかかるから修理に必要な素材数は増えてしまうが、机に戻らず手元で修理できるのは中々に優秀だ。
また同じくガスボールからバッテリーも作ることが出来た。
ただ電気を充電する方法が思い浮かばず困惑したが、取りあえずエレメント抽出装置と思わしきものに入れて本当にこれが必要がチェックしてみる事にした。
するとバッテリーが自然と充電されてくれたではないか。
どうやらこの装置はこのバッテリーを充電する機能もあったようだ。
後はエレメント抽出機能の方だがこちらはどうも瞬間的に消費する電力が自動で賄える量では足りないらしく、充電済みのバッテリーが8個も必要になりそうだと表示された。
他にもほんの僅かに浮かび上がった映像と説明を何度も確認したところ、エレメント鉱石のほかにガスボールと、更には各種色の宝石も必要そうであった。
つまりはまだまだ赤い宝石を回収しないといけないことになりそうだ。
……そんな風に違うことに気を取られていたせいで移動拠点の完成が遅れに遅れてしまった。
この調子だとまたしても放射能エリアに本格的に乗り込む前に夜が長い期間がやってきそうだ。
『粉砕機もあるし、カプセル集めはできるときにしたいところだけど赤い宝石も欲しいし……迷うところだね』
二百三十四頁目
あの時点で放射能エリアから引き返しておいてよかったと本気で思う。
ガスボールも増えて来てスーツの予備を作る前に、今使用している装備を補修できるところがあればしておこうと思った。
ムカデの酸が知らぬ間に掛かっているかもしれないと思っての事だったが、それによってあのエリアの放射能で自然とスーツが損傷しているかもしれない事に気が付けた。
露骨に酸が掛かるはずのない部位が明らかに劣化して損傷しかけていたのだ。
まだ精査してようやくわかる程度だけれど、これは長期間活動するには予備も修理素材も必要不可欠だ。
つくづく無理して潜らなくて良かったと胸を撫でおろす。
同時にやはり地下には長期間滞在するための拠点を作る余裕などない様な気さえしてくる。
やはり移動拠点を連れ込むしかないのか……だけどもし放射能耐性がなかったら……金色のキノコを食わせまくったら何とかなるのだろうか?
『パララ君に放射能耐性がなかったら本当に小刻みに拠点を作ってすすんでいくしかなくなりそうだね』
今回名前が出た動物
メガロサウルス変種(メガちゃん)
アースロプレウラ変種(ムカデ)