二百四十六頁目
あのリングに連なる装置は下に向かって続いているようであった。
道しるべ代わりに辿っていく道は下り坂で、どんどん深いところへと誘われていく。
相変わらず出没する敵も見つかる素材も特に変わりはなく、定期的に目につく赤い宝石だけ回収しながら進んで行った。
すると向かって右側が崖になっていて足を滑らせたら大変な場所に辿り着いた。
下を覗き込んでみるとかなり先の方に一面が禍々しく輝いているのが見えた。
どうやらこの下はあの禍々しい液体が流れ込み溜まる場所になっているようだ。
高さ的にも足を滑らせたら命はなさそうだが、更にパラシュートやグライダースーツを利用して衝撃を和らげたとしても、あんな危険そうな水たまりの中に落ちたらお終いな気がする。
だから絶対に落ちないよう気を付けて進もうとしたが、すぐにレイのリングから連なる装置が途絶えてしまった。
正確には道沿いから外れて例の崖の部分から垂直に真下に向かう形でリングは続いていたのだ。
……一体どこに続いているんだろうかこのリングは?
『あの見えている禍々しい水たまりのある所が一番深いところなのかな?』
二百四十七頁目
道しるべがなくなりどうするか少しだけ迷った。
だけど今のところは一本道だし、取りあえず分かれ道が見えるまでは進んでみる事にした。
すると壁沿いにらせんを描くように坂道が続いているようであった。
これならあの垂直に降りるリングの装置を見失うことなく進めるため、やはり道に迷う心配は少なそうであった。
まだまだ動物達も元気だし装備も大丈夫だからこれならば引き返す理由は何もない。
足だけ滑らせないように気を付けながら先に進んで行こう。
『下にさえ落ちなければ問題なさそうだけど、段々道が狭くなってきてるような……』
二百四十八頁目
カニが二匹並んで歩くのがギリギリなぐらい道が狭くなってきた。
もちろん片側は落ちたらお終いな崖のままだから、慎重に進む必要があった。
ただ同時に野生生物もまた足を滑らしたりしているのか余り見かけなくなっていた。
お陰で動物達が変に惑わされて脱落することもなかった。
そうしているうちにまたしても禍々しい水たまりのある場所へと差し掛かった。
上から滝のように流れ落ちる小川が平らになっているこの空間で一旦溜まり、またすぐに滝として崖から流れ落ちていっている。
軽く見上げてみてもはっきりとはわからないが、ひょっとしたら先ほど超えてきたあの金属の橋が架かっている場所にあった小川から流れ落ちているのかもしれない。
もしそうならあの場所からかなり下ってきたことになりそうだが、ジップラインを繋げば強引に戻ることが出来るのだろうか?
まあ生身の体一つで戻るのは余りにリスキーすぎるからやる気はないけど、非常事態様に頭の片隅にでも入れておこう。
『絶対にこれだけは持って帰りたい、なんてものが手に入ったら或いは……いやでもやっぱり一人だけで帰るのは危険だもんね』
今回名前が出た動物
カルキノス(カニ)