二百四十九頁目
またしても底意地の悪い事をしてくる。
禍々しい水たまりを避けるためには壁際へ沿いながら狭い足場をぐるりと迂回する必要があった。
しかしここはあの触手モンスターの巣だったのか、一斉に八匹ほどが襲い掛かってきたのだ。
普段ならメガちゃんの敵ではないから何も問題はなかった。
だけどここは足場が余りに悪すぎた。
そんなところで攻撃を当てにくい飛行生物が襲って来たせいで、何匹かのメガちゃんは足元がおろそかになってしまい、水たまりの中へと落ちてしまったのだ。
やはり禍々しい色の通り毒があるのか、落ちたメガちゃん達は苦しそうにもがき始めたではないか。
しかも絶妙に水面と陸地まで段差があるせいで這い上がることもできないようで、遂には落ちた個体全てが力尽きて倒れてしまった。
……この場所で飛行生物が無数に襲い掛かってくるとか、這い上がれない形状とか、絶対にARK設計者が狙って作っただろこれは!
『バグがないところでも底意地が悪い……でもまだメガちゃんの数は居るし大丈夫だよ、多分……』
二百五十頁目
滝からはじける飛沫にも注意しながら何とか厄介な水たまりの場所を超えることが出来た。
するとさらに下り坂が続いており、途中には異様に青く光る壁があった。
一体あの光は何なのか、調べようにも足場のない空間の向こう側にあるから飛行能力を持たない俺では調べようがない。
代わりに近づいて下の方を見ればこちらはあちこち黄色く輝く岩か何かが無数に埋め込まれている気色の悪い地形が目に入ってくる。
エイリアンの巣、とは微妙に異なるけれど何となく似たような印象を受けた。
……エイリアンと言えばあの悪魔もパッと見た印象はよく似ている気がしたけど、もしかしてあそこはあの悪魔の巣なんじゃないか?
だとすれば砂漠のワイバーンの巣のように卵を持って帰ることで仲間に出来るような気がしてくる。
あの強力な悪魔を仲間として使役できるならこれ以上心強いことはない。
是非とも駆け付けたいところだけどやっぱり飛び降りるのは危険すぎる。
違う方向にだけど下り坂の一本道はまだ続いているみたいだし、もう少し辿って行けばどこかしらからあそこに繋がる道が見つかるかもしれない。
はやる気持ちを抑えて顔を戻すと、忘れないようにマップには記しておくことにした。
『あの悪魔の卵が手に入ったら孵化させるために一旦戻る? それとも強引に移動拠点の背中にエアコンを作って無理やり孵化させちゃう?』
今回名前が出た動物
シーカー(触手モンスター)
メガロサウルス変種(メガちゃん達)
リーパーキング(悪魔)