ARK とある青年の日誌   作:車馬超

1015 / 1041
【注】ここから本格的にオリジナル展開が入ります。


第1015話

二百五十三頁目

 

 ワイバーンの前例に沿えばフローラの言う通り幼体を育てるために特別な餌が必要になる可能性はある

 だからわざわざ高品質サドルを装備したメガちゃんやカニを壁代わりにして無理やり何匹か眠らせてみたけれどミルクは取れなかった。

 まあ放射能エリアのしかもほぼ最下層に近いところにあって卵を取る難易度が違い過ぎるから、代わりに育児の方は特別な餌などを要求されない可能性もある。

 

 だけどやっぱり気になったので、取りあえず最初は一つだけ孵化させて様子を見る事にした。

 もちろん地上まで戻るのは時間が掛かりすぎるので、移動拠点の背中に新しい部屋を簡易に建築してそこで試してみる事にした。

 ……しかし温度調整にまさかここまで苦労させられるとは思わななかった。

 

 エアコンを設置して送風口に当てて温めたり冷やしたりしてみたのだけれどぜんぜんダメだったのだ。

 一応冷やしたほうが反応がよさそうなのはわかったけど、一つだけでは出力が足りないようであった。

 まあワイバーンの時も一つでは足りなかったからと二つ、三つと増やしていき……結局は二十台以上設置する羽目になってビビってしまった。

 

 途中で間違えているようなやりすぎなような気がしたし、減っていく素材に胸を痛めて本当にこれでいいのか凄く迷ったものだ。

 だけど何とか温度調整に成功して卵は段々と孵化する兆候を見せ始めて一安心できた。

 ……まああんまり寒すぎて余り頻繁に様子を見に行けないのだけれど。

 

『新しい拠点作るかもって、いっぱい素材を持ち込んでおいてよかったねぇ……でもここで使いすぎちゃったしまた何かあったら今度こそ戻らないと不味いかもね?』

 

二百五十四頁目

 

 卵が孵化するまでの間、この付近に留まりながら色々と調べてみた。

 すると透明トカゲの巣と卵に気を取られていたが、ここには地上でしか見なかったエレメント鉱石が取れる場所が沢山あることが分かった。

 これも採取しつつさらに調べていくと、巣の方は行き止まりになっているようであった。

 

 代わりに少し戻ってみると巣とは違う方に進めそうな道が別にあるのが分かった。

 先の方に青く光る壁に囲まれたエリアが見えており、そこに向かって続いているようである。

 ……だけどそれよりもその手前に触手が蠢いているのが見えた。

 

 あの時見たのと同じ触手が八つほど禍々しい水たまりの中から飛び出ていて、それらに囲まれるように中央から出ている巨体がその青く輝くエリアに続いていた。

 どうやらあの場所があいつらの生息地のようだが、あの青い壁に囲まれた奥で何をしているんだ?

 

『……どうする? まだこっちには気づいてないみたいだけど?』




今回名前が出た動物

メガロサウルス変種(メガちゃん)
カルキノス(カニ)
ロックドレイク(透明トカゲ)
触手(〇〇〇〇〇〇テンタクル)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。