ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1019話

二百六十一頁目

 

 やはり透明トカゲの滑空が特殊過ぎて失速して落ちそうになることが多々あった。

 また壁張り付きからのジャンプ挙動で操作を誤って地面に落下したこともある。

 もしろくに練習しないで飛び出したら間違いなく途中で何かしらミスして下の毒々しい水たまりに一直線だっただろう。

 

 それでも何とか慣れてきて、ようやく上のエリアへ戻れる自信もできた。

 移動拠点を中心に護衛の子を残して、受精卵を持てる限り持った状態で早速出発する。

 基本的には壁をよじ登るのをメインにして、スタミナを大きく消費する突進や透明化は緊急時以外には封印した。

 

 これによって危なげなく青い宝石のある第二エリアとでもいうべき場所まで戻ることに成功した。

 ……のは良いのだけれど、どうも拠点を作った場所とは違うところについてしまったようだ。

 垂直にリングの装置を追いかけて行ったら目の前に青いエリアが見えてそこに飛びついてしまったせいだ。

 

 途中まではリングの装置が横に曲がっていたのをすっかり忘れていた。

 まあわざわざ放射能エリアを通るのもアレなので、このまま緑の宝石がある第一階層まで戻って安全に戻ることにした。

 ……ついでにあの触手がまた何かを探しているのかも調べておこう。

 

『もしオベリスクだとしたら他の地上の入り口付近にも……』

 

二百六十二頁目

 

 フローラの仮説は正しいようだ。

 俺の見つけた地上への入り口付近を新たな触手がうろついていた。

 ただそのうちの一か所はオートタレット化した要塞があるから蜂の巣にされて近づくこともできないようだ。

 

 またもう一か所の最初に見つけたところはたまたまだけど第一の牧場を作ってあったお陰で俺の動物が無数にいる。

 特に孵化したカルノンと前に地上を探索しようとして結局使わなかった護衛用のスピノ達が大量に残っているお陰で、彼らが駆除してくれているので何とかなっているようだ。

 最後の一か所だけは逆にガスボールの採取設備ぐらいしかなくてヤバい状態だったけれど、運がいいのかここはそもそもまだ向こうは見つけていないようで触手が湧いてくることはなかった。

 

 ……或いは皮肉にも俺がどちらにも拠点を作っていたからこそ、ここに何かあると触手たちは目星をつけている可能性すらある。

 オートタレットもいずれは弾が尽きるし、牧場の方も補充する数に対して消耗する数の方が多くて徐々にだが確実に頭数が減ってきている。

 果たしていつまで持つか……触手が何を企んでいるかは定かではないけど、絶対にろくでもないことになりそうだ。

 

 その前に何とか始末を付けなければならない気がするが……

 

『取りあえず今のところは何とかなってるし、まずはできる事をやっていこうね』




今回名前が出た動物

ロックドレイク(透明トカゲ)
カルノタウルス変種(カルノン)
スピノサウルス変種
触手(〇〇〇〇〇〇テンタクル)
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