二百六十三頁目
一旦触手の事は忘れて、改めて工業炉のある青い宝石のあるエリアへと戻る。
ここはまだ特に変化はないようなので、腰を据えて孵化作業に専念することが出来た。
素材も第二のTEK牧場もあるし十分すぎるほど整っている。
護衛の動物も連れて行かなかった熊を始めとした草食やカルノン数匹が残っているから取りあえずは問題ないだろう。
早速エアコンを並べて、持ってきた受精卵を全部おいて一斉に孵化作業に移る。
その間に強力麻酔弾などを補充して、まずは近くにいるメガちゃん達を捕獲して戦力補充に掛かる。
万が一にもここまで触手がやって来た時の備えでもあるが、同時に名無し狩りしてロック君の幼体の餌を確保するための戦力が欲しいからだ。
これで上手いことロック君も軍団を作れればやれることがさらに増える。
触手の事は気になるけど焦らずじっくりやっていこう
……もしもここにメアリーがいてくれたら……育児の事は任せて今の時点から触手対策に動けたのにな
『新しく生まれたロック君同士でも交配できたら一気に数を増やせそうだけど……』
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空き時間を利用して再びロック君の巣まで行き来して回収した卵を可能な限り持って来て全部孵化させに掛かる。
その際に何度も往復しているうちに乗っている個体はスタミナが強化されてたようで、段々と突進を駆使しても余裕が出るようになってきた。
お陰で更に効率は増して、探索も透明化を駆使すればもっと大胆に行えそうである。
でもやっぱりまずはロック君の軍団を作ってからと自分に言い聞かせて、卵を孵化させて幼体を育てに掛かる。
……その際に定期的にガスボールを採取しつつ透明化も利用して触手の状況を見て回るけど、まだまだ地上の入り口を見つけるまでには時間が掛かりそうであった。
時間が掛かると言えばエレメント抽出もだ。
ガスボールも赤い宝石も十分すぎるほど揃ったので遂に試してみたのだ。
すると確かにエレメント鉱石からエレメントを抽出することに成功した。
島でも砂漠でも結局は酷い目に合わされたエレメントと三度対面した時は複雑な心境だった。
だけどそれ以上に一度にほんの数個しか作れないことにびっくりしてしまった。
しかも一度抽出したら装置がオーバーヒートするのか、再び動き出すまでに時間が掛かるのだ。
……素材は沢山必要で、バッテリーの充電にも時間が掛かり、精製にも時間が掛かり、更に再度装置が動き出すのにも時間が掛かるのに一度に作れる量はたかが知れている。
ハンスさんがエレメントダストから生成してた時よりはるかに効率が悪い気さえする。
とてもじゃないが実用的な量を貯めるまで待てる気がしないぞ。
『……まあエレメントに余り頼りたくないし、やっぱり使わない方向で考えようか?』
今回名前が出た動物
ショートフェイスベア変種(熊)
カルノタウルス変種(カルノン)
メガロサウルス変種(メガちゃん)
ネームレス(名無し)
ロックドレイク(ロック君)
触手(〇〇〇〇〇〇テンタクル)