ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1022話

二百六十七頁目

 

 巨大蛇は色んな意味で肩透かしを食らった気分だ。

 もしも悪魔が仲間になったとしても同じ気持ちになりそうだ。

 まあロック君と比べたらどの仲間も物足りなくなっても仕方がない気もする。

 

 考えてみれば放射能エリアに巣があるから当たり前だが放射能耐性もあり、これだけ便利な能力がありつつ自衛できるほどの戦闘力があるとは破格ではないか。

 もう入れるところはこの子の軍団だけで攻略するのが最適なような気さえする。

 実際に育ってきた子達と一緒に軍団を組んであちこち飛んでみたところ、凄く快適であった。

 

 人を乗せていない個体はスタミナの消耗が少ないようで、どこまでも指示出した通りについて来てくれる。

 お陰でスタミナに特化している自分の乗るロック君にもみんなちゃんとついてきてくれるのだ。

 これで放射能エリアをもっと本格的に探索して回れそうだ。

 

『まだ調べてないところも多いし、あの危険な触手は後回しにするのもありかもね?』

 

二百六十八頁目

 

 遂にロック君の軍団が十数匹になった。

 またこの子達は野生下でなくても雄雌同士でしっかり交配して卵を産んでくれるようだ。

 あの特別な巣じゃないと卵を産んでくれない気もしたからちょっと心配だったけれど、これでもう予備も気にする必要はない。

 

 つがいで一セットだけ残しておいて受精卵を産むようにしておいて、改めて残る十体のロック君を引き連れて放射能エリアを目指した。

 荷物の中には新しく作った放射能スーツの予備もあるし薬なども最低限だが持っているため、危険はそうそうないだろう。

 ただ操作を誤って変なタイミングで落下しないようにだけは注意するとしよう。

 

『乗ってない子を透明化させたいときは私が指示を出すから安心してね』

 

二百六十九頁目

 

 赤いエリアに戻ったところで、どうするか少し考えた。

 もう少しエリア全体を探索するか、透明化を駆使してあの触手の親玉が出入りしている場所を調べるかだ。

 ただこれまでのエリアを探索した時のことを思い返すと、二度三度とあちこち探し回っても目新しい発見はそうそう見つかるとは思えない。

 

 またこれ以上、あの触手共を自由にさせておくのも危うい気がする。

 しかしフローラの言っていた通り、赤いエリアはまだ一ルートしか調べていない。

 何よりまだここの守護者と戦うための場所も見つかっていない。

 

 アーティファクトの方は二つで揃っている可能性も零ではないと思うが、砂漠でも三つ必要だったと思うともう一か所ぐらい洞窟があっても不思議ではない。

 触手共が地上の入り口を探しているとしてもまだしばらくは持つだろうし、結局は探索を優先しておくことにした。

 だから今回はロック君の巣がある所までの道しるべであるリングの装置に背を向ける形で東側へと足を踏み入れて行った。

 

『あの悪魔の巣もあれば悪魔軍団を結成できるし、そうなれば一気に戦力も補強できて触手だって怖くなくなるもんね?』




今回名前が出た動物

バジリスク(巨大蛇)
リーパーキング(悪魔)
ロックドレイク(ロック君)
触手(〇〇〇〇〇〇テンタクル)
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