ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1023話

二百七十頁目

 

 まさかここまで赤いエリアが広いとは思わなかった。

 正確には東側はすぐに壁にぶつかってしまったが南側と下側の方に道が繋がっていたのだ。

 あの巣までの距離もそうだが、どうやら赤いエリアは高低差が大きいようだ。

 

 考えてみれば緑のエリアも見上げればまだ探索していない場所が広がっていたのを思い出す。

 多分何も見つからないだろうと調べようとしなかったが、あそこもロック君がいれば簡単に探索できるからもしも洞窟がまだ隠れているようならそっちも探さないと行けなくなるかもしれない。

 そんなことを思いながら取りあえず今は赤いエリアを調べて自作のマップを可能な限り埋めていくことにした。

 

 洞窟という閉鎖環境のせいで何となく似たような光景も多いため、迷わないように小まめにコンパスとマップを駆使して位置を確認しながら進む。

 それでもロック君のお陰で段差から崖まで高低差を殆ど無視して突っ込めるためそこまで面倒ではない……はずだった。

 あのクソ厄介な光に惹かれる触手モンスターがいなければ。

 

 下手にバンバン進めるせいで結構な数がこちらに気づいて追いかけてくる。

 そうしてマップのチェックとかで足を止めるたびに群がってくるのだ。

 普通の敵なら壁に張り付けば無視できるが空を飛べるこいつらはそうもいかない。

 

 仕方なく迎撃していくが光を照らしているせいで相変わらず硬く、またロック君は流石にメガちゃんより火力が劣るために倒すのも少しだけ手間取ってしまう。

 スタミナは温存しておきたいからむやみに透明化で突っ切るわけにもいかず……ってなんだこの鳴き声は?

 

『なぁんか聞き覚えがある様なない様な……ってあそこ! 地面見て!!』

 

二百七十一頁目

 

 ここで最も厄介と思われる悪魔が遂に姿を現した。

 地上エリアと同じく地面から這い出てくる。

 隙だらけだがメガちゃん軍団がいない現状、戦うのは厳しいかもしれない。

 

 だからこそ出てくるまでの間にササっと機動力を生かして天井に張り付く形で距離を取った。

 果たして姿を現した悪魔は俺がどこにいるのか分からないようできょろきょろと周りを見回し始めた。

 ……なんか地上にいた個体より大きい様な気がするが気のせいか? 

 

 もし本当にそうだとしたら地上にいた個体よりも強くてタフだったりする可能性は十分ある。

 このまま闘わないで去る方が賢いと思い、気づかれないうちに移動してしまうことにしよう。

 

『これまでロック君の卵を取りに赤いエリアを行き来してた時は一度も姿を見せなかったのにどうして急に現れたんだろうね?』




今回名前が出た動物

ロックドレイク(ロック君)
シーカー(触手モンスター)
メガロサウルス変種(メガちゃん)
リーパークイーン(地上にいた個体より体格の大きい悪魔)
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