二百七十二頁目
一体全体どうしたことか、あの体格の悪魔が次から次へと姿を現してくる。
これまで出くわさなかったのが不思議なぐらいの数だ。
偶然と考えるには余りに不自然すぎる。
同じ赤いエリア内でも悪魔が湧くところと湧かないところが分かれているのだろうか?
もしかしたらロック君の巣に繋がる道は野生のロック君のテリトリーで悪魔とは住み分けられているのかもしれない。
……その割には野生のロック君の姿も普通に見かけるのだが、まあ巣に攻め込まれて卵を食べられないためにARKの管理者が設定した可能性もある。
とにかくロック君の巣に繋がる道から外れたら悪魔が出てくると思って警戒しておくとしよう。
『放射能に続いて悪魔まで現れ始めただなんて、やっぱりここが最も危険なエリアなんだね』
二百七十三頁目
悪魔の姿が見えるようになりゲンナリもしたが、同時に一つの希望も浮かんでくる。
これなら本当にロック君のように悪魔の巣があっても不思議ではないからだ。
だから可能な限り探索してみるけれど、悪魔の巣らしいところは見つからない。
それどころか高低差が激しすぎて平面のマップしかかけていないこともあって自分の居場所が分からなくなりかけたこともあった。
GPSを作っておけばよかったと少しだけ後悔する。
尤もあれもXとY座標しか出せない……というか洞窟内だと衛星とかの電波も届かないだろうしGPSって使えるのだろうか?
……ソフィアがいてくれたら、観察力とスケッチが上手かった彼女なら迷うこともなく三次元マップの上手い作成方法も考えてくれたかもしれないな。
『オベリスクから信号が出ててそれで三角測量みたいな感じで座標を……ってそういえばここってオベリスクも一つ壊れてたんだっけ? GPS本当に使えないかもね?』
二百七十四頁目
何とか青いエリアまで帰り付いた俺はそのままGPSを作成しに戻ることにした。
果たして使えるのか不安だったけど、問題なく機能してくれてホッとする。
その上で改めて探索し直そうと赤いエリアに戻った俺は、今度は西側を探索することにした。
迷いながらとはいえ東側はある程度探索していたけれど、目ぼしいものは見つからなかったためだ。
悪魔の巣があるとしてもロック君の巣と同じくそれなりの規模があって目立つだろうから隅から隅まで探さなくてもそうそう見落としているとも思い難い。
それに加えて本当にロック君の巣に至る道から外れたら悪魔が出てくるようになるのかも調べておきたかった。
だから途中まではリングの装置に沿ってGPSでいう【63.2、48.8】の辺りまで行き、そこから北側に曲がる装置を無視して更に西側へと進んで行くことにした。
『今のところはスピノとかムカデとか飛行生物ばっかりだけど……』
今回名前が出た動物
リーパークイーン(あの体格の悪魔)
ロックドレイク(ロック君)
スピノサウルス変種
アースロプレウラ変種(ムカデ)
シーカー(飛行生物)