二百七十五頁目
ロック君がいなかったらどうなっていたことか。
少し進んだところですぐ目の前に例の禍々しい小川が広がっていたのだ。
川に沿って歩けばどこかに渡れるところがあったかもしれないが、そんなことをしていたら探索に余計時間が掛かってしまったことだろう。
そもそも赤いエリアは高低差も激しいため、何というかロック君で攻略することが前提で設計されているような気さえする。
そう考えるとロック君の巣があるところまでは道しるべになるリングの装置があったり悪魔が出没しないのは設計者の良心だったのだろうか?
……でもあのリングの装置は後から来た人が作ったっぽいと考えると、やっぱりたまたまなのだろうか?
『とにかくロック君だけは失わないようにしようね』
二百七十六頁目
ロック君の機動力が高いからか西側もあっさり壁際まで辿り着くことができた。
こちらは高低差が激しいというよりも、超えないといけない段差が多い感じであり、探索する箇所が東側に比べたら少なかったというのもある。
ただ壁越しに細かい死角になる部分をもう少し探索を続けていると、思った通りあの悪魔が姿を現し始めた。
やはりリングの装置がある道筋から大きく外れるとこいつらは出没するようだ。
相変わらず体格のいい個体ばかりで戦う気にはとてもなれない。
だから壁に張り付くようにして逃げようとするけど、触手モンスターがまた邪魔しにくる。
またこの悪魔どもは毒針っぽいのを飛ばすことで壁に張り付いて手が届かない場所にいても攻撃してくるのが厄介だった。
仕方なく触手モンスターも振り切るように滑空を連打して引き連れているロック軍団ごと距離を置いて悪魔が出てこなくなってから触手モンスターを駆除していく。
しかし触手モンスターも悪魔も頻繁に現れるから面倒なことこの上ない。
まして途中でロック君のスタミナが切れたらお終いなのでちょくちょく休まないといけないのも面倒だった。
もちろん壁に張り付いた状態だと疲れが取れないからちゃんと平らな場所を探さないといけない。
その度に壁の上の方にあって触手モンスター以外だと手が届かなそうな場所を探す必要がある。
面倒なことこの上なかった……がその際に段差の上の方に道が続いているところを見つける事が出来た。
絶妙に薄暗くて離れた場所からパッと見たぐらいだと気付けなそうなところだが……ひょっとして洞窟だったりするのだろうか?
『洞窟の入り口にしては広すぎる気がするけど……』
今回名前が出た動物
ロックドレイク(ロック君)
シーカー(触手モンスター)
リーパークイーン(体格のいい悪魔)