ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1027話

二百八十頁目

 

 もしもここが洞窟だとしたら連れ込める動物に制限がない点はマシに思える。

 しかし実際にはロック君以外では先に進めそうにない地形である。

 そう考えるとこのARKにある他の洞窟と攻略難易度は大して変わらない気がする。

 

 むしろロック君の操作を誤って下におちたら一巻の終わりだと考えると一番ヤバい気さえする。

 ……前の洞窟ですら厄介だと感じたのにどうしてこう易々と最悪を更新できる物だと悪い意味で感心しそうになる。

 尤もまだ洞窟と決まったわけではないのだが、どちらにしてもそれを調べるためにも奥に進む必要があった。

 

 だけど迷わないためにもまずは準備を整える事にする。

 まずは出入り口となる場所に迷わないようにかがり火を立てる。

 ここにあった二つ目の洞窟のようにこれがないと帰りに出る道が分からなくなりそうだからだ。

 

 更に一旦引き返して外からの入り口の部分にもかがり火を立てて、GPSに表示された【81.5、48.2】という座標もメモしておく。

 次いですぐ近くにあった食肉植物のところまで移動し、ここに一旦拠点を構える事にした。

 島の前例を思えばアーティファクトが複数必要になる事態もあり得なくはないし、また内部の危険さ次第では何度も出入りする必要が出てくるかもしれない。

 

 その際に一々スーツを修理しに戻るのも大変なので、ここに設備を整えておきたいと思ったのだ。

 ロック君の隠密を駆使して気づかれないようにロック軍団に分担して持たせておいた素材を使ってまずは岩の建材を作り組み立てた。

 そうして近くを覆うようにして土台を敷き詰め壁を築き上げたところで姿を現すとちょうど土台の無いところの地面から体格のいい悪魔が飛び出してくる。

 

 そしてこちらへと迫ろうとしたが悪魔でも岩の建物は壊せないようであった。

 尤も特殊個体なら話は別だろうと思い、俺は作業机を作って内部にセットすると金属の建材を作り補強していくことにした。

 ギガノトですら傷つけられなかった金属の建材なら特殊個体の悪魔が相手でも持つ、と思いたいところだが……

 

『そっちの壁は植物の光を遮らないように配置した方がいいよ』

 

二百八十一頁目

 

 フローラの助言もあって何とか完成した拠点風の建物は植物の光を取り込むために一部だけ壁も天井も付いていない箇所がある。

 もちろん更に外側を壁で覆ってあるからそこから敵の攻撃が届くこともないはずだ。

 唯一心配なのは建物の内側に悪魔や名無しが湧くことだが、植物の光がある以上は発光生物が疲れたとしても名無しの方は大丈夫なはずだ。

 

 また悪魔の方は天井の高さを低めにしてあるからもし金属の土台の隙間から這い出れたとしても、そっちで引っかかって結局は身動きが取れなくなるはずだ。

 ここまでした上で改めて旋盤を始めとしたスーツの修理に必要な素材を集めようと、別の拠点と行き来しようとした。

 思った通り金属で補強された壁を壊せないでいる外をうろつく悪魔を他所にロック君に乗り込むと他の透明になっている子達を引き連れて一旦この場を後にした。

 

 そうして別の拠点から更に素材を持ってこようとするが、そこで受精卵が目についた。

 メガちゃんやカルノンの受精卵は居ない間も牧場で増やしているから数が溜まっていて、その中には孵化寸前のもいくつかある。

 ……悪魔がああしてうろついていると鬱陶しいし何より危険だから、あっちでも戦力を育てておいた方がいいかもしれないな。

 

『エアコンぐらいならもう余裕で作れるし、ロック君と違ってサドルの設計図があるメガちゃんは孵化させるのも難しくないからね』




今回名前が出た動物

ロックドレイク(ロック君)
リーパークイーン(体格のいい悪魔)
ギガノトサウルス
アルファ・サーフェス・リーパーキング(特殊個体の悪魔)
ネームレス(名無し)
メガロサウルス変種(メガちゃん)
カルノタウルス変種(カルノン)
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