二百八十四頁目
ようやくここのメガちゃん達も育ち戦力として役立つようになった。
そのタイミングで肩に乗っていつ発光生物が騒いだかと思うと悪魔が地面から姿を現した。
そこであらためて悪魔の姿を見て地上で見た個体とは体格が違うことを思い出す。
少し離れたらすぐ地面に潜ることもあり、またあえて意識を向ける必要も無くてすっかり失念していた。
しかしもしも戦闘力が段違いだったらもっと数を増やす必要がある。
だからどこまで通じるか取りあえずテストしようと思って嗾けてみた。
発光生物が騒いでいるということはこの個体は特に強いはずだ。
それを倒せるようなら何も心配はないだろう。
早速攻撃命令を出すと十数匹の高品質サドルを装備したメガちゃん達が一斉に群がっていく。
後ろからロック君に乗って気づかれないよう光を浴びせてしっかり硬さも解除して様子を見る。
……しかしこの悪魔は全然倒れる気配がなかった。
やはり見た目通り、いや遥かに体力がけた違いのようだ。
代わりに攻撃の方は地上の個体よりやや弱い様な気がしたけど、耐久力が高いということはそれだけ攻撃できる回数が増えるということだ。
強個体であることを差し引いても地上の悪魔よりさらに厄介という結論は変わらないだろう。
尤も高品質サドルを装備しているお陰で取りあえずは今回の個体は倒せそうである。
だけど安全を思えばやっぱりメガちゃんの数はもう少し増やしたほうがいいかもしれない。
『でも全身傷だらけだしもう少しで倒せそうだよ?』
二百八十五頁目
あと一歩で止めを刺せそうな状態で悪魔が回転攻撃を仕掛けてきた。
まとめてメガちゃん達が吹き飛ばされたのを見て、こちらに攻撃が来ないよう慌ててロック君と避難した。
……そこでふと悪魔の身体から紫のモヤが放たれていることに気が付いた。
健康だった時はこんな靄は全く放っていなかったはずだ。
てっきり弱っている合図かと思ったが、他の動物と違って逃げまどうような仕草は全くない。
何となく気になってもう少し観察しようとメガちゃん達に一旦攻撃を辞めるように指示をした。
無抵抗なメガちゃんを悪魔は高品質サドル越しに攻撃するのに夢中でこちらは眼中になさそうだった。
しかし分かったのは光を浴びせると靄が消えるという点だった。
弱っていてなお光を浴びていない状態じゃないと発生しないモヤ。
普通なら気づけないように仕組まれている現象は、これまでの経験からしてこっちに有利になるための何かの合図のような気がしてならない。
だけど何なのかと考えているうちに、ふと悪魔がメガちゃんを拘束するような動きを取った。
抱きかかえるようにして何かをしようとしているその仕草……思い出したのは島にいたダイオウイカのような生き物だ。
あいつは確か拘束されているときに好物の餌を手渡しで与えることで仲間に出来たはずだけど、もしかしてこいつもそうなのだろうか?
『ちょっと危険すぎる気がするけどこの子が仲間になったら凄く助かりそうだし盾を構えて近づけば……いやでもやっぱり危険だよ!』
今回名前が出た動物
メガロサウルス変種(メガちゃん)
リーパークイーン(体格のいい悪魔)
ロックドレイク(ロック君)
サーフェス・リーパーキング(地上の悪魔)
トゥソテウティス(島にいたダイオウイカ)