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散々暴れたからか少しは気が晴れた。
更にカスタム料理だけでなくあえて霜降り肉を炙って美味しくいただくことで完全に気分転換できた。
その際にロック君が見慣れない素材を持っていることに気が付いた。
これまで見たこともない素材だが一体いつどこで紛れたのか疑問だったが、少し観察したらすぐに見当がついた。
色合いと言い名無しの持っていた毒に似ている気がしたがあいつは倒していない。
代わりにアイツから連想できる悪魔の方は赤いエリアにいる地上エリアとは異なる体格の個体を倒している。
あいつには拘束された時に慌てて総攻撃する指示を出してしまっていたので、死体からこいつが回収していてもおかしくない。
また少し嫌な気分になるけど素材は素材なので何かに使えたら便利かもしれないとちゃんと調べてみる事にした。
すると軽く絞ると特殊な匂いが漂ってきて、身体に纏わりついてくる。
何となくフェロモンという言葉が思い浮かんだが、果たして本当にそうなのかは自信がない。
『そういえば野生動物ってメスの方が大きくなりがちって聞いた覚えあるけど、フェロモンも大体メスが出すよね? もしそうならそれを付けておいたらオスが寄ってきたり、逆にあのメスとかが同種だと思って避けて通ったりするのかな?』
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結局素材についてはよくわからないままだった。
しかしそれ以上調べようとしたところで、急にお腹の一部がむずむずと疼きだしていた。
まるでこの匂いに反応しているようなタイミングだが流石に偶然だろう。
単純にやっぱりお腹に穴が開いたショックが抜け切れていないだけだと思い、フローラが言っていたようにベッドに横になってもう少し休むことにした。
これで目が覚めた時にすっきり爽快ならやっぱり気分の問題だろう。
逆にもしもまだ体調不良が続くようなら……今は考えないようにしよう。
『何かあったら起こすからゆっくり休んでね?』
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さいあくだ
ほんとうにさいあくだ
ちくしょう
これはなんだ?
どくなのか?
きせいちゅうでもながしこまれたのか?
もしかしたらとフェロモンをくすりがわりにぬってみてもこうかがない
むしろうごきがはげしくなってるきがする
ああいたい、すごくいたい
こんどこそしぬのか?
じょうだんじゃないしんでたまるか!
ぜったいにたえてやる!
『お、お腹の中で何か動いて……死なないで!死んじゃやだよ!貴方の死ぬところ見たくないよぉ!』
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いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいいいいいいい
『薬飲んで!! お願いだから飲んで!! 飲み続けて! 出てくるまでの我慢だから!! きっと薬さえ飲んでれば今度も死なないで済むはずだから!! 頑張って!!』
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今回名前が出た動物
ロックドレイク(ロック君)
ネームレス(名無し)
リーパークイーン(赤いエリアにいる悪魔)