ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1035話

三百六頁目

 

 慎重にロック君に乗ったまま野生動物に近づいてみたが思った通り至近距離を通っても反応することはなかった。

 本当にここの野生動物は触手モンスター以外はこっちから攻撃しない限りは敵対しないようだ。

 ただ触手モンスターを迎撃する際に間違って噛んだりしたら偉いことになる。

 

 だから触手モンスターが気づいた時点で他の敵が追ってこれない天井とか壁に退避してそこで撃退する形を取った。

 それが終わるとちゃんと平らなところへと降りてスタミナをしっかり回復させてから進む形を取った。

 もしも疲れたロック君が飛び移り損ねて下の毒の水たまりに落ちたらお終いなのだから。

 

 ……しかし壁のひび割れからも紫の光が漏れているし、下の水たまりも眩しいしで目が痛くなりそうだ。

 

『地味にいやらしいよね。集中力切らさないように気を付けよう』

 

三百七頁目

 

 壁の隙間から漏れる光源を反射して紫に光る水晶もあれば、別の壁の隙間から青い光も漏れている。

 本当に目に悪いところだと思いながら通路を進んでいったところで日記の保管されている箱を見つけた。

 あの容器は恐らくヘレナ氏のものだ。

 

 凄く拾って読みたいけれどここで降りて回収する勇気はなかった。

 一応マップに印だけつけておいたが諦めて進むことにした。

 敵が多いから天然の岩柱みたいなのの上の方に飛びつき、続けてまた近くの壁に飛びつきそのまま奥へ。

 

 果たしてまた目の前に開けた空間が出て来て……絶望した。

 下はまた落ちたらアウトな毒の水たまりが広がっていた。

 そして前は細い足場が続いていたが、それ以外にも飛び移れそうな場所が無数にあった。

 

 正面にも左側にも、頭上にも……果てしなく……

 ここは天井が異様に高くなっていたのだが、その途中途中に足場があってどこにも野生動物がわんさかと立ち尽くしているのが見えていた。

 どこもかしこも調べる余地がありそうで……これ上から下まで全部調べるのかっ!?

 

『うわぁ……これもう完全にロック君用の地形だね?』

 

三百八頁目

 

 軽く見上げただけでわんさかと映る野生動物と足場の数にゲンナリする。

 これを全て調べるとなったら異様に時間が掛かりそうだ。

 おまけに触手モンスターも大量にして処理して回るだけで時間が掛かりそうだ。

 

 しかしどうやって調べて行くか?

 上から下か、下から上か……迷うところだ。

 だけど結局は上から攻める事にした。

 

 下にある毒の水たまりから少しでも距離を置いておきたかったからだ。

 それと触手モンスター共を早い段階である程度駆除しておきたかったこともある。

 他の敵を巻き添えに食わずに倒すためにも、天井付近の他の生き物がいない場所を先に調べて気づく奴は倒しておこうと判断したのだ。

 

 この判断が凶と出るか吉と出るか……凶以外出たことない気がするけどなぁ……

 

『そもそもここが洞窟かもまだはっきりしないんだよね。隅から隅まで調べても徒労に終わる可能性もあるのが酷い……』




今回名前が出た動物

ロックドレイク(ロック君)
シーカー(触手モンスター)
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