ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1038話

三百二十五頁目

 

 調べておいて本当によかった!

 まさかこの場所が正解だったなんて!

 突き当りは崖になっていたのだが、その手前にアーティファクトが鎮座していた。

 

 もちろん周囲には敵がたむろっていたが、崖の向こう側に回ってから攻撃することであっさりとみんな下へ落ちて行った。

 尤もここは別の足場に繋がっているらしく毒の水たまりに落ちたわけではなくてぴんぴんしているが這い上がれない以上は問題がない。

 慎重に何度も確認して敵がいないと確信したところでサッと降りて回収する。

 

 ……これで三つ目のアーティファクトが手に入ったわけだ。

 前の砂漠ならこれで守護者に挑めたし、島でもドラゴン以外の二体は三つでよかった。

 ならここも三つの可能性は……いや今はそんなことを考えている時間も惜しい。

 とにかく無事に帰ることを優先しよう。

 

『いつもなら喜ぶところだけど今はね……』

 

三百二十六頁目

 

 マジで帰り道が分からない!

 目印になりそうなのは毒液の滝ぐらいだ。

 だけど最初に滝の流れる根源より上の天井付近を探索しに飛んでしまったのが仇になった。

 

 普通に進んでたら滝が目に入ったはずなのに、あれのせいでこの部屋の入口のどの辺に滝があるのかを把握できなくなってしまった。

 こうなったらもうしらみつぶしに捜すしかない!

 敵を片っ端から下に落として調べた場所に強引にかがり火を立てて行くのだ!

 

『頑張って耐えて! 集中力が切れたらお終いだよ!』

 

三百二十七頁目

 

 紫色の眩しく目に痛い光が地味に精神を削ってくる。

 お陰でたまにロック君の操作を誤って滑空をし損ねたり、壁に張り付かせるのを失敗したりして下の水たまりに落ちそうになる。

 今のところは何とかなっているけれど精神力は着実に削られている。

 

 まさかこんな形での耐久が待っていようとは……

 このARKにある洞窟は本当にどれも最悪だ!

 それでも段々と探索し終えた場所が増えて来ていて、そろそろ出口に繋がる道を割り出せそ……あぁああああもぉおおおおお!

 

 鬱陶しいんだよ触手モンスターぁあああ! いい加減に……あっっっ!?

 

『そ、そっちは駄目ぇええええ!!』

 

三百二十八頁目

 

 死ぬ……本当に死ぬ……ヤバい……

 攻撃の指示と突進の指示をし間違えた……

 下の毒の水たまりに真っ逆さまだ……

 

 飛び上がって壁に貼り付けるロック君だから何とか脱出できたけどかなり傷ついてしまった。

 俺の方は装備のお陰で何とか直接触れる事はなかったけれど、代わりに装備が一気に劣化してしまった。

 予備に着替えたけれどこれでもう余裕は無くなった……

 

 頼むからもう出口見つかってくれぇぇ……

 

『ゆっくり慎重に……もう突進は控えて触手モンスターと戦う時は可能な限り突進できない場所で……うぅ、応援しかできなくてごめんね?』




今回名前が出た動物

ドラゴン
ロックドレイク(ロック君)
シーカー(触手モンスター)

今回見つけたアーティファクト

追跡者のアーティファクト
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