ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第1039話

三百二十九頁目

 

 ようやく、ようやく出口を見つけた……

 何度かこの道は通っていたのに、似たような地形だから勘違いして引き返していたようだ。

 それでも最初に立ててあった入ってすぐのところに立てたかがり火を見つける事が出来たから何とかなった。

 

 もしこれを立てていなかったら、ここが出口だと気付かずに引き返して更に迷子になっていたかもしれない。

 はぁぁぁ……もう本当にしんどかった。

 猛道順は確立したし細かくメモも書いてあるから次からは迷うことはなさそうだけど、それでももう二度とこの洞窟には入りたくない……

 

『お疲れ様ぁぁぁ!! 無事出れて本当によかったよぉおおおお!!』

 

ここまで土曜日

 

三百三十頁目

 

 外に出て真っ先にした事はこの赤いエリアから脱出する事だった。

 そして青いエリアにある工業炉のある拠点に戻り装備を脱いで思いっきり深呼吸して……ベッドに横になった。

 疲れた。ほんっとぉに疲れたぁああああ!!

 

 何なんだあの場所は! ああもう! まだイラついてる!

 あんな精神を追い詰めてくる洞窟は初めてだ!

 いつもなら洞窟から出たらアーティファクトを確保した喜びと自身の成長を感じて嬉しくなるところだ。

 

 だけど今はシンプルにストレスが溜まっている。

 落ち着ていもなお喜びよりも怒りが湧いてくるほどだ。

 こんなイライラして疲弊した状態ではとてもあんな危険な赤いエリアで活動できない。

 

 だからここで少し休んで平静を取り戻してから、改めて攻略するとしよう。

 

『そうだね、まずはぐっすり休んで気力も回復させて装備も修理して……ううん、今は何も考えずにお休みなさい……』

 

三百三十一頁目

 

 ぐっすり休んだおかげでようやく気分も落ち着いてきた。

 改めて冷静に手元にあるアーティファクトについて考える余裕が出てきた。

 これまでの経験からして、恐らくこれで守護者と戦う条件はそろったと思う。

 

 理由は二つあり、一つは洞窟内でも考えた通りドラゴン以外の他の守護者と戦う条件がアーティファクト三つだったからだ。

 つまり多くてもあと一つなわけだが、ここでもう一つの理由が出てくるのだ。

 それは洞窟の場所の問題だ。

 

 ここのアーティファクトが隠れていた場所はそれぞれ緑のエリア、青いエリア、赤いエリアと綺麗に分かれている。

 この流れで四つ目があるとしたら地上になるのではないかと思うが、このARKの構造上からしてもあそこに洞窟を作ろうにも、すぐ下にある緑のエリアなどに繋がってしまうと思われるのだ。

 だからあるとしても前にフローラが言っていたように、島の火山内にあったような管理者の居る場所へ続く何かぐらいだろう。

 

 尤もそのための施設は巨大になるだろうし、ジップラインを駆使して高いところからパッと見降ろしただけの場所が多いが、地上にはそれも含めて隠れているようにも思えない。

 そこから考えて三つのアーティファクトで全部そろっているという結論になる気がする。

 ……或いは単純にもうこのクソARKで洞窟を攻略したくない気持ちからそういう風に思考が偏っているだけかもしれない。

 

 とにかくどちらにしてもこれから探すべきは守護者に挑むための装置になるだろう。

 そしてそれがありそうな場所は……やっぱりあの触手共が群れているあの場所のような気がしてならない。

 頻繁にあの触手の親玉、つまりルゥちゃんを操っていた黒幕はあの赤いエリアの底にある青い光の通路の奥で何かをしていた。

 

 砂漠であの黒幕はオベリスクという守護者を呼び出せる装置で何かをしていた。

 つまりあの奥にはオベリスクの代わりになる何かがある……強引な結論かもしれないが確率は高い気がするのだ。

 そしてあそこを調べるためには触手共を物理的に駆除するかそっと侵入するか……どちらにしてもそろそろあの触手共と向き合う時が来たようだ。

 

『もう目ぼしい動物は捕まえ終えてて、アーティファクトも揃ったかもしれないとなったら確かにそろそろ……でも気を付けてね?』




今回名前が出た動物

ドラゴン
触手(〇〇〇〇〇〇テンタクル)
〇〇〇〇〇〇(触手の中央にある人の面影のある部位)
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