ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第112話

三百九頁目

 

 フローラが外に出て来てアルケー君を散歩させながら俺を呼び留めると、セメントの残りが無いか尋ねてきた。

 どうも新しく作るものを思いついたようで、それには金属のインゴットに発火粉、水晶と俺が取ってきた原油にセメントが必要なようだ。

 しかし元々あった奴は残り少なくなっていたし、前に探索に出向く際にフローラが持ち歩いていたはずだけれど、死体のアルケン君から回収した荷物には入っていなかった。

 

 聞いてみると他のところの拠点でトイレを作った際に使い切ってしまったようだ……こうなるとキチンやケラチンと石を混ぜて作るか……カエルで虫を倒して回収してくるしかない。

 そう言うと嫌そうにわざわざ別の場所に隔離してあるカエルとサソリが居る建物を見たフローラだけど、背に腹は代えられないとばかりに俺に取って来てほしいと頼み始めた。

 キチンやケラチンは取れる動物が限られているから虫から直接セメントを取れるならそれに越したことはないというのだ。

 

 丁度前に近くにある虫が湧く洞窟へカエルを連れて行ってみようと思っていたところだ……何よりカエルのサイズならばアルケンABCなら掴んで持ち運べる。

 だからすぐに頷くと、俺はアルケンAに乗りカエルを掴み……アルケンBにサーバルちゃんを掴ませて追従させた。

 多分サーバルちゃんのサイズならギリギリ入れるかもしれないから、護衛代わりだ。

 

 もちろん毒ガス対策が出来ているわけじゃないからメディカルブリューも持ち込んでおく……尤もそこまで奥まで進む気はないけれど。

 

三百十頁目

 

 あの洞窟に入ったのは地図を書く前だったというのもあるが、意外と洞窟は環境に隠されていて正確な位置がわかりづらい。

 しかも太い幹の木の影があちこちに差し掛かるせいで昼間だというのに全体的に薄暗くて、見通しも悪い。

 おまけにあのレオ君の同種にも注意しなければいけないから高度を落とすことも出来ない。

 

 おかげでかなり手間取ってしまったが、前に洞窟の前に作ったナマケモノ捕獲用の建物を見つけることができたために何とか辿り着くことができた。

 もちろんすぐに地図へと場所を記載しつつ、とりあえず建物の中にカエルとサーバルを入れて保護しながらアルケンABで入り口付近の安全を確保していく。

 弱そうな奴は倒し、強そうな奴は飛行能力を生かして起伏のある地形に嵌めながら戻ってこれない場所まで誘導していく。

 

 こうして出入り口の安全を十分に確保してから、今度こそ俺はカエルに乗って後ろからサーバルちゃんを連れて虫だらけの洞窟へと入って行った。




【今回名前が出た動物】

アルゲンタビス(アルケー君・アルケンABC)
メガネウラ(虫)
ティタノミルマ(虫)
ベールゼブフォ(カエル)
プルモノスコルピウス(サソリ)
サーベルタイガー(サーバルちゃん)
ティラコレオ(レオ君の同種)
メガテリウム(ナマケモノ)

【今回登場した洞窟】

SwampCave(免疫の洞窟)


アルゲンタビスが仲間になってから出てこない回がほぼ零……やっぱり便利すぎますねこいつ……しかし下手したらフローラより出番ががが……
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