ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第129話

三百四十七頁目

 

 とにかく悩むのは実際に新しい人が来てからでいいと思い切ったところで、俺は篝火の燃料だけを足してから山肌の拠点へと戻った。

 そしてまだ日が昇り切っていない状態を確認すると、当初の予定通り動物でも捕まえて回ろうと思ったところで作業所内から出てきたフローラが笑顔を向けてくれた。

 その後ろからは身体が大きくなってきているアルケー君の姿が……着実に成長している様子を見ると何やら俺も感慨深いものがある。

 

 しかしこの調子では成体になるまでには一カ月以上かかりそうな気がするが、まあもう少ししたら餌箱からご飯を食べれるようになるだろうし、そうしたら自由に動き回っても良いだろう。

 何せあまり長居すると、それこそ肉食達に襲われかねないのだから……実際に群れの肉食も襲ってきたことだし、そろそろ移動するべきかもしれない。

 そんなことを考えながらも、俺はせわしなく動いているフローラに事情を説明してライフルを借り受けるとまたアルケンABCを引き連れて森の中へ探索しに向かうのだった。

 

三百四十八頁目

 

 果たして少し進んだところで、またしてもハチの巣とそれを狙う熊を見つけることができた。

 今度こそ捕まえようと飛行能力を生かしてちょっかいを出しつつ、拠点の傍にある罠へと誘導していく。

 本当は鍵爪で掴んで運びたかったが、流石のアルケンABCでもこのサイズは掴み切れなかったのだ。

 

 それでも無事に石づくりの罠にはめ込み、安全な場所からライフルで打ち抜いてやるとあっさり眠りについて仲間にすることができた。

 早速性能を試したいところだが、サドルを作る手間も惜しくてフローラに頼んでおいてから改めて別の生き物を掴めに向かう。

 すると今度はあのナマケモノが……こいつも慎重に罠へと嵌めつつライフルで打ち抜くと、上手く殺す前に眠らせることに成功した。

 

 前にクロスボウでは上手く行かなかったのだが、やはりこれならあまり体に傷を付けずに、しかも麻酔矢よりずっと早く眠らせることができる。

 この調子で行けばどんどん仲間を増やせていけそうだ……そう思ったところで、フローラが準備完了だと告げてきた。

 そしてペヤラちゃんに二人乗りすると、後ろからギュっと俺を抱きしめて背中に頬擦りする彼女の愛おしさを感じながら俺は早速空の旅へと赴いた。

 

 もちろん護衛にアルケンABCは連れて行く……荷物運び要因としてもうってつけだから本当に便利だ。

 新しく仲間にする翼竜もこれぐらい便利だと良いのだが……。




【今回名前が出た動物】

アルゲンダビス(アルケー君・アルケンABC)
ショートフェイスベア(熊)
メガテリウム(ナマケモノ)
タペヤラ(ペヤラちゃん)
ケツァルコアトル(翼竜)
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