四十五頁目
ついに鉄を利用したピッケルと斧を作ることに成功した。
これからはさらに素材を集めるのが楽になるだろう。
しかしこれを武器代わりにするのは心許ない、何せこれが届く範囲に近づく前にスピノの攻撃が届くだろうからだ。
パチンコならば遠距離から攻撃できそうだが、こんなもので倒せる相手だとは思えない。
他に何か遠距離攻撃できる武器を発明しなければならないだろう。
仲間の恐竜はさらにもう一匹亀が増えた、こいつにはトトと名付けた。
できればトリケラ辺りも仲間にしたいが、あいつは足が速いから下がりながらパチンコで打つだけでは危険なのだ。
何かいい方法があればいいのだけれど……尤もそんなことを考えている余裕はなさそうだ。
件のスピノが川を渡り始めているのだ、この調子ならば明日の朝には俺の拠点までたどり着くだろう。
それまでに武器と罠を考え、完成させなければ……
四十六頁目
どうして今の今まで弓矢という存在を忘れていたのだろうか。
遠距離攻撃できる武器の筆頭にして頂点に近い存在ながらも、原始的な構造だから木材と繊維だけで簡単に作ることができた。
その辺の岩を砕いて取れる火打石にわらと繊維で作った矢で早速その辺の木々に試し打ちしてみたが、驚くほどに威力が高かった。
尤も狙ったところに当てるのは困難だったが、これから闘うスピノほどの巨体ならば流石に外しはしないだろう。
これさえあれば攻撃力は問題ないだろう、後はいかに相手の攻撃を避けるかだ。
防壁を攻撃している間に内側から打つのが一番正しいだろうが、もし失敗して建物まで壊されたら大変だ。
いっそ少し離れた場所にそう言う籠というか檻と言うか、そういう構造の建物を作るべきかもしれない。
四十七頁目
ついに対スピノ用……というより恐竜対策の建物が完成したっ!!
ドア枠に使う壁を並べた屋根のない正方形の建物を作り、その壁の頂上からは外に向けてスロープが伸ばしてある。
この中から弓矢を打ち敵の注意を引き付けることで、相手はスロープを上りそのまま屋根のないこの建物の中にすっぽりと納まる計算なのだ。
俺自身はドア枠の人一人が通れる隙間から外に出られるが、恐竜の巨体ではそこは通れず内部に閉じ込められるはずだ。
つまり落とし穴の亜種とでも言うべき建築だった、これに引っかかったところを外から矢で打ち続ければどんな恐竜でも安全に狩れるだろう……ドア枠が壊されない限りはだ。
まあその時は自宅用の防壁内に籠り、改めて矢を打つしかないだろう……その際は仲間の恐竜にも戦ってもらうことになるが出来れば巻き込みたくはないものだ。
とにかくこれでスピノ対策は完成だ。
いつでも掛かって来いっ!! 必ず返り討ちにしてやるっ!!
【今回登場した動物】
スピノサウルス
カルボネミス(トト)
トリケラトプス