ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第144話

三百八十頁目

 

 何とか無事に肉食達を仲間にした俺は彼らを拠点の中へと連れ込もうとして……手狭すぎて無理だと判断した。

 防壁で大目の面積を囲ってあるとはいえ、流石に仲間にした動物の数が増えすぎて難しくなってしまったのだ。

 特に大型の肉食も増えてきた……角の生えているカルちゃんに群れで動く肉食が六匹、そしてティラノだ。

 

 ケツァ君もかなり居場所を取っているし、草食ではディ君がヤバいしトリケラとテリ君もそれなりのサイズではある。

 この場所ももっと大掛かりに改修したほうがいいような気がしてきたが、とりあえずその辺りの判断はフローラに任せるとして今は肉食達を壁の外へ出して周囲の警護に当たらせることにした。

 こいつらならそうそう負けることはないだろうし、逆に草食は外に出しておくと危険だからだ。

 

 尤もよく見ればテリ君のサドルが新調されていて、物凄く鎧染みた形になっている……恐らくフローラが前に俺が渡した設計図を基に作り上げて装備させておいてくれたのだろう。

 だからこいつは出しておいても良いと思うが一応中に置いておき、本当に万が一飛行生物で逃げれない際の足に使うことにする。

 とにかくそうして拠点内に空きを作った俺は、今度こそ居住区へ入るとフローラが回収して瓶に詰めておいてくれた残りの蜂蜜を少しだけ舐め始めるのだった。

 

 甘い……ああ、あまぁあああいっ!! こんな甘い食べ物久しぶりぃいいっ!! 肉も良いけど、たまにはこういう甘いのも食べなくちゃっ!!

 はぁああっ!! さいっこうだっ!! これでホットケーキにでも塗って食べれたらもう言うことなしなのだが……もっと回収したらオウ・ホウさんにも持って行ってあげよう。

 

三百八十一頁目

 

 おやつ、と言うには時間が早すぎるがとにかく甘いものを食べて元気が出た俺は改めて日課である素材集めの旅へと出ることにした。

 また作業所で旋盤を使い何かを作っているフローラとその傍にいるアルケー君に声をかけつつ、早速飛び立つとまずは近場の山の頂上から金属鉱石と水晶を回収して戻る。

 そして製鉄炉で金属鉱石を溶かしつつ、金属のインゴットと同時に作っているガソリンを慎重に回収して工房内にある素材入れに種類ごとに分けて入れていく。

 

 その上で改めて俺はいつも通りアルケンABCと、そして新入りであるケツァ君と共に空へと飛び立った。

 目的は火山を通過しつつ北西にある素材の豊富な場所に作った簡易拠点を……と思ったがそこで、ふとオウ・ホウさんとの話し合いで考えていたことを思いだす。

 それは残りの洞窟の場所の探索……洞窟に挑むかどうかは別にして、残る三つの場所ぐらいは見つけ出しておいた方がいいだろう。

 

 何より自作のマップを埋めておくのも大事だ。

 そのためには今まで行ったことのない場所……中央北部から西に掛けての部分も探索しておくべきだ。

 ひょっとしたらまだ見ぬ素材や、新しい生き物を見つけられるかもしれない。

 

 ちょっとだけワクワクして、それ以上にドキドキと興奮とも恐怖ともわからぬ胸の高鳴りを覚えながら俺は飛行生物と共に移動を開始するのだった。




【今回名前が出た動物】

カルノタウルス(カルちゃん)
アロサウルス(群れで動く肉食)
ティラノサウルス
ケツァルコアトル(ケツァ君)
ディプロドクス(ディ君)
トリケラトプス
テリジノサウルス(テリ君)
アルゲンダヴィス(アルケー君・アルケンABC)
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