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ビーバー達はアルケン達で掴むことができた……これを利用して片っ端から仲間にしていった。
その際に眠らせたビーバーへ餌を上げようと近づいたところで首に巻いていたカワちゃんががぶりと噛みついたりすることもあったがまあご愛敬だ。
それでもとにかく仲間にすることが出来たビーバー達だが、彼らのことは一旦おいておいて次にカプセルへと手を伸ばすとカエルの……ベールゼブフォと言う名前らしいあいつのサドルの設計図を入手することができた。
セメントの入手を思えばあのカエルを重装化できるのはありがたく、これは絶対持って帰れなければと思いつつチラリとビーバー達の作ったダムへと目を向けた。
中に大量に入っているセメントを含む素材は全て非常に魅力的だ……これもありがたく回収させてもらおう。
しかし取り出す際に勢い誤って貯蔵庫を壊してしまった……ごめんよビーバー、また頑張って作って貯えておいてくれ。
そう思った俺は仲間にしたビーバー達の性能を確認したらこの場に残していこうとして……彼らのところへ戻ると命令もしてないのに木材を集めようと行動を開始していた。
こんなに木材ばかり必要ないのだけれど……しかし彼らは運び方が器用なのかビックリするぐらい木材を一度に大量に持ち運ぶことが出来ていた。
アルケンで掴んで運べることだし、一匹ぐらいは連れて帰ってもいいかもしれない。
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仲間にしたビーバー達を湖に残し、一匹だけ掴んだまま俺はその場を飛び立った。
意外な成果に少し悦ぶが予想外の寄り道をしたせいか、既に日は落ちようとしている時間帯だ。
このまま真っ直ぐ山肌の拠点へと戻れば丁度夕暮れ時にはたどり着けそうで、そのまま南の海岸の様子を見に行くこともできそうである。
オウ・ホウさんが戻っているかもしれないし、ひょっとしたら新しい人が来ているかもしれない……その可能性を思えば今日の探索はこれぐらいにして戻り始めたほうが良さそうに思われた。
何せ当初の予定は全て終わらせたのだ……素材も集まった上に新しい仲間も増えた。
そしてケツァのスタミナと力強さも確認できたことだし……と思ったところで、ふと何か忘れているような気になってくる。
この子なら或いはと、何かを試そうとして……ええと、確か掴める生き物が……あっ!? め、メカステゴっ!?
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メカステゴのことを思い出した俺は、慌てて時刻と自らの居場所を確認してギリギリ寄っていけそうだと判断を下した。
記憶にあるメカステゴを待機させていた場所をまっすぐ目指すと、前のように日の光をチカチカと反射して目立っている彼をあっさりと見つけることができた。
降り立った俺を見るなり嬉しそうにすり寄ってくるメカステゴ……今まで放置してて本当に申し訳なく思ってしまう。
しかし実際にこうしてサイズを確認すると金属質なのもあって、とても重量がありそうに見える。
果たしてこいつをケツァ君で運べるのかと一瞬不安になるが、意外にも引っかかる所が多いためかあっさりと掴んで持ち上げることができた。
ビーバーは小まめにアルケンに指示を出して掴ませたまま、改めて俺たちは山肌の拠点へと帰還を開始して……驚くべき光景を目の当たりにしてしまう。
俺たちの拠点の天井に新しく配置されている発光する物体……それも篝火などとは違い揺らめくことも無く昼間のように周囲をはっきりと照らし出すそれは……かつて文明の中にいた俺が当たり前のように使っていた電灯というものにしか見えなかった。
【今回登場した動物】
カストロイデス(ビーバー)
アルゲンダビス(アルケン達)
ベールゼブフォ(カエル)
ケツァルコアトル(ケツァ君)
TEKステゴサウルス(メカステゴ)