ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第158話

四百十一頁目

 

 一通り洞窟のことを話し合ったところでこの後どうするのか軽く訊ねてみると、オウ・ホウさんは良い装備も貰ったことだし早速洞窟を攻略するための下準備を始めようという。

 つまりそれぞれの洞窟の前に基地を作り、攻略に必要な動物を集め始めようというのだ。

 それぐらいなら幾らでも協力できると思い、俺も付き合うと言うとフローラは少しだけ不安そうに俺を見つめながらも帰りに素材を集めて戻ってくるようにだけお願いしてきた。

 

 多分俺がオウ・ホウさんと一緒に洞窟へ潜るのはと思っているのだろうけれど、そんな彼女を落ち着かせようとその頭を優しく撫でてあげた。

 それで少しは落ち着いたのか、フローラも手持ちのメディカルブリューをオウ・ホウさんへと分けてあげた上で賞味期限があるけれど冷蔵庫で保管できるようになったから大量に作っておくと言ってくれた。

 その冷蔵庫と言う単語を聞いて首を傾げたオウ・ホウさんと奥に居たメアリーだが、それも含めて電化製品を作ったことを説明すると既に色々見ていたオウ・ホウさんはそんなものまで作れるのかと感動した様子を見せていた。

 

 逆にメアリーは雷を利用して動かす装置など作れる物かと否定的であったが、それこそ冷蔵庫やスイッチ一つで付けたり消したり出来る光源である電灯などを知ると、そんな便利なものが本当に作れるのならばこの場にも用意せよと偉そうに命令してきた。

 それどころかむしろこんな野蛮な住居に居られるかと言い、もっと自分に相応しい豪勢な建物を今すぐ作る様にも言ってくる。

 流石に付き合いきれなくて俺もオウ・ホウさんも少しだけ睨みつけてしまうが、フローラだけは間に入る様に俺たちを宥めた後でメアリーと奥の部屋で話し合いを始めるのだった。

 

 どうしてあんな我儘な奴にそこまで付き合うのか不思議だったが、何だかんだでフローラは女の子だから……と言うわけでも無いだろうが同性の話し相手が欲しかったのかもではないかとぼんやりと思うのだった。

 

四百十二頁目

 

 結局メアリーのことはフローラに任せて、俺とオウ・ホウさんは早速飛行生物に乗り移動を開始しようとした。

 その際にフローラが少しだけ思い悩んだ様子を見せながらもアルケンAが色々便利なものを持っているから、それに乗って行ってと言う。

 果たして荷物を見てみると俺が常備してある麻酔矢だけでなく、予備と思われる各種防具が二セットずつ詰め込まれていた。

 

 恐らくフローラはもしも俺が洞窟攻略をすると言い出したら一緒に行こうと、こうして念のために俺達の分も用意しておいたのだろう。

 それが積まれているこの子を乗って行ってということは信用されているというべきか……あるいは内緒で洞窟攻略を進めることを内心で許してくれているのだろうか。

 尤も無理はしないともう一度フローラに宣言してから、俺は今度こそオウ・ホウさんと共に空へと飛び立った。

 

 目的地は洞窟を攻略する順番と同じだ……まずは火山の途中にある洞窟の前に簡易拠点を作り、動物を集めて行こう。




【今回名前が出た動物】

アルゲンダビス(アルケンA)

【今回話題に出た洞窟】

CentralCave(賢者の洞窟)
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