ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第177話

四百四十七頁目

 

 マグマの洞窟へ移動し終え、実際に狼やワニそれとちょっと入り口で引っかかったが豚もジャンプを繰り返すことで洞窟内に入れることを確認した。

 もちろん前に挑戦した際に捕まえておいたラプトル六匹も入れることから、この時点で戦力的にはほぼ整っているとも思えた。

 尤も俺たちが安全に進むためには地面に這う敵からの攻撃が届きにくい中型の肉食に乗りたいところだ。

 

 しかし入り口は前の洞窟より狭く熊やカルちゃんの同種では入れそうにない……この手足のついているワニもどきを集めるべきだろう。

 ただ問題はこの近くであのワニが生息していることを見たことがない事だ。

 少なくとも歩いて運んでこれる距離には居ないだろうし、それどころか少し移動した所ではティラノが暴れていたりする。

 

 だから前に見たいにオウ・ホウさんと別々に違う場所で捕獲を進めるより、一緒に行動して動物を捕まえて回ったほうがよさそうだ。

 そう提案するとあっさりオウ・ホウさんもフローラも頷いてくれて、改めてプテラごとオウ・ホウさんをケツァ君に乗せた俺たちは例のワニを求めて移動を開始するのだった。

 

四百四十八頁目

 

 移動前にワニがどの辺りに生息していそうか話し合ったが、俺の記憶が確かならワニや蛇が住んでる湿地帯というか沼地にも似た地形に多く住んでいたような気がした。

 そして丁度少しばかり北上したところにそれがあるのも覚えている……カエルが出るからとフローラを近づけないようにわざわざ印をつけておいたところだ。

 それを聞くとフローラはやはり嫌そうな顔をしつつも、あのカエルも欲しかったところだと言って素直に移動を認めてくれた。

 

 いきなりの態度の変化にどうなっているのか不思議に思うが、何でも色々と設備を作り過ぎてセメントを使い切ってしまっていたらしい。

 考えてみればこの背中に作った設備に始まり、電化製品や洞窟攻略用の装備と、確かに素材を大量に使っているはずだ。

 そして他の素材はともかくセメントは前にカエルと共に昆虫洞窟で採取した分と、ビーバーの巣から回収した分ぐらいしか持って帰ってきてはいなかったのだ。

 

 尤も石とキチンやケラチンを混ぜ合わせることでも作れるけれど、それらの素材も別に使いたいところだし、何よりもカエルに比べると効率が悪すぎてとても間に合わないという。

 だから嫌だけど捕まえていいと許可をくれたのだ……また設計図でカエルの新しいサドルを作れるというのも理由の一つらしい。

 それを聞いたオウ・ホウさんもまた、カエルの特徴を聞くとジャンプ力に優れているのならば足場の悪い洞窟で役立つかもしれないと、マグマの洞窟に連れ込む要因としても確保しておきたいというのだった。

 

 ……どうやらあのカエルは意外と優秀らしい……まあそれでも戦闘力の低さは問題かもしれないがそれもフローラが設計図を基に作り上げたサドルがあればある程度は補完できそうだ……あのサドルの設計図を手に入れられたのは僥倖だったのかもしれない。




【今回名前が出た動物】

ダイアウルフ(狼)
バリオニクス(ワニ)
ダエオドン(豚)
ユタラプトル
ショートフェイスベア(熊)
カルノタウルス(カルちゃんの同種)
ティラノサウルス
ベールゼブフォ(カエル)
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