四百八十頁目
今回は途中途中で何度も話し合っていたためか、洞窟の攻略を終えて外に出てみると、昼下がりとでもいうべき時刻になっていた。
これだけ中途半端な時間だと下手な行動は出来ないと思い、一旦フローラ達と合流することにした。
ケツァ君に乗り込み移動を始めるが、その中で改めて回収したアーティファクトを眺めて見ると何やら感慨深い気分になってくる。
これで回収したアーティファクトは五つ目になる……全部で十個のはずだから、この時点で俺達はこの島にある極悪な洞窟の半分を攻略したということになるのだ。
始めて洞窟を見つけた時は怯えて逃げ惑うのが精々で、とてもこんな場所攻略できるものかと思ったものだが、まさかここまでやれるとは当時の自分が知ったらびっくりすることだろう。
これもそれも信頼のおける仲間が出来たおかげだ。
フローラとの出会いを思い返し、それからオウ・ホウさんともこうして協力し合える関係になれたことは本当に素晴らしい変化だった。
これで残る二人……メアリーとマァとも上手く交流が進んで手を取り合えるようになれば、きっともっとできることが増えるだろう。
そう思うとこれからの日々が更に素晴らしくなる一方のような気がして、俺はどうにも楽しくなってしまう。
またオウ・ホウさんも似たような気持ちなのか、このまま何もかもが順調に行けばいいのだがと微笑みながら呟くのだった。
四百八十一頁目
南の海岸に戻ったところで俺達は軽く驚きながら、何度も周りを見回してしまう。
何故ならそこには出かけた時には居なかった大きな動物用の宿舎がメアリーの居城に隣接する形で立てられていて、その中から沢山の生き物の嘶きが聞こえていたのだ。
果たして警戒しながら降り立ちゆっくりと近づいていくと、ちょうどそのタイミングで中からフローラが飛び出してきたではないか。
一体何が起きているのか事情を聞こうとしたが、その前にフローラはこちらに気付くと笑顔で俺に飛びついてきて、そのままお帰りなさいと呟いた。
そこへ今度は居城のバルコニーのようなところから顔を出したメアリーがその腕に本当に小さな幼体のドードーと思しき子を抱きかかえながら満面の笑みを浮かべてフローラへと声を掛けようとしてきて……その前に俺たちに気付くなり恥ずかしそうに顔を引っ込めてしまう。
次いで空から鳥の羽ばたく音が聞こえたかと思い振り返れば、アルケンCが見覚えのある生き物……アルマジロを掴んで運んできていた。
その背中にはマァが乗っていて、彼は俺達を気にした様子もなくフローラに片言ながらもコレコレと語りかける。
そんな俺たち全員の声を受けながらフローラはちょっと前の俺と同じ様に、本当に楽しそうな笑顔を浮かべるのだった。
【今回名前が出た動物】
ケツァルコアトルス(ケツァ君)
ドードー
ドエディクルス(アルマジロ)
アルゲンダビス(アルケンC)
【これまでに回収したアーティファクト】
大物のアーティファクト(NEW)
天帝のアーティファクト
暴食のアーティファクト
賢者のアーティファクト
狩人のアーティファクト