ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第213話

五百十五頁目

 

 ピラニアを倒し終えたところでオウ・ホウさんにも隙間の存在を告げ、彼と共に高品質サドルのおかげでピンピンしているカエルに乗り換えて早速隙間を目指して飛んでいった。

 そして隙間を潜り抜けてみると、思った通り細長い道が続いているではないか。

 またオウ・ホウさんに先導してもらい、後からついていくと不意に彼が見つけたぞと叫んだ。

 

 遅れて俺もいつもの波動を伴った不思議な輝きを放っているアーティファクトを見つけて喜びに打ち震える。

 ちなみにアーティファクトに照らされた空間を見渡してみると、俺達が来たのとは反対側に水没した道があることに気が付いた。

 ……どうやら本当は水中に道があったらしい……俺達が見つけた道は裏道というか、近道というか……多分帰り道だったのだろう。

 

 この島の管理人がそんなものを用意するぐらいだから、水中の道には過激な仕掛けが満載だったことだろう……偶然とはいえ、こちらの道に気付けて良かったものだ。

 ……もしも管理人が俺達のことを監視していたら怒って何か仕掛けてきそうだ……そうならないうちにさっさとアーティファクトを回収して逃げ帰るとしよう。

 

五百十六頁目

 

 アーティファクトを手にした俺達は、動物たちを引き連れて来た道を逆走していく。

 再び湧いていた蝙蝠を撃ち落としつつ、例の狭い道でサドルだけ回収したカエルを残して……せめてもの償いとばかりに可能な限りの餌を分け与えてから自由に生きるよう命令を出して別れを告げた。

 それ以外には特に問題なく……少しだけ迷いそうになったが、来たときを思い出して今度は左側に見える壁に沿って歩くことで何とか出口までたどり着いた。

 

 かなり中で時間を使ってしまったようで外に出たころには夕方になりかけていたが、こうして無事に地表までアーティファクトを持ち帰れたのだから上々だ。

 後は連れて帰ってきたカエルと狼と豚を簡易な防柵で囲った場所に匿ってから、俺とオウ・ホウさんでペヤラちゃんに乗り込みこの場を後にする。

 ついにアーティファクトも六個目だっ!! この調子で全てを集めて……そう言えばその後はどうしよう?

 

 オベリスクに嵌めたら危険な生き物との戦いになることは明白で、出来ればやりたくないがその後に起こる出来事を確認する以外にやることはない。

 少なくとも元の場所に帰れるかもしれないと期待しているオウ・ホウさんやメアリーとしてはそこに希望を抱いて挑むことを選ぶだろうけれど……俺としてはフローラとこの場所で安全に暮らせれば十分だ。

 多分それはフローラも同じ気持ちのはずだ……だからこそ集落を作って、暮らしていこうと言ったのだろう。

 

 だからアーティファクトを揃え終えたら、そこでオウ・ホウさん達とは道が分かれることになるかもしれない……悲しいけれど仕方がないだろう。

 もちろんこの島の停滞を許さないシステムがどう絡んでくるかわからないから、それでもアーティファクト集め自体は止めないほうがいいだろうけれど……何なら後に予備分を取るために再び洞窟へ潜ることも出てくるかもしれない。




【今回名前が出た動物】

メガピラニア
ベールゼブフォ(カエル)
オニコニクテリス(蝙蝠)
ダイアウルフ(狼)
ダエオドン(豚)
タペヤラ(ペヤラちゃん)

【これまでに回収したアーティファクト】

群衆のアーティファクト(NEW)
大物のアーティファクト(
天帝のアーティファクト
暴食のアーティファクト
賢者のアーティファクト
狩人のアーティファクト
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