五百十九頁目
ようやく着替えを終えて出てきたフローラが再び作業に戻り、メアリーは初めて見る銀世界に感動した様子で連れて来た子供達と共に落ちないよう気を付けながら周りを見回していた。
そしてあちこちで暴れている動物たちを見て、特に集団で走り抜けていく狼に思うところがあるようで、捕獲はせぬのかと尋ねて来る。
もう既に四匹ほどは捕まえて洞窟攻略に利用しているというと、増やしたいから毛並みの良い番が居れば渡してほしいという。
どうやら番犬か何かとして飼っておきたいらしい……考えておくと言おうとしたところで、フローラがこの辺りに居る生き物なら既にマァが確保しているからと教えてくれる。
その為の動物小屋も作ってあると言い、実際にその場所が近づくと……何やら物凄く巨大な建物が見えてきたではないか。
見れば石材で作られたと思わしき柱を重ねた物が一定間隔ごとに無数に立っていて、その柱と柱の隙間に様々な種類の動物たちが収められている。
狼に豚にサーベルタイガー、それにナマケモノが二匹ずつ恐らく番で揃っていて……またカルちゃんの同種が三匹と、そいつらの親玉と思わしき俺が仲間にしたことのないモフモフの肉食までもが一匹だけだが待機している。
また柱の上は動物たちを雨風から守る天井のように平らな石の天井で敷き詰められていて、更にその上には俺達の住居と思わしき木造で作られたペンション風の二階建ての建物が……幾つも並んで立っているのだった。
それらは一つを除いて全ての建物がこじんまりとしていて、まるで一軒家のようであった。
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家と家の間には通路と思わしきスペースが空いていて、その中の一層広い着陸スペースと思わしき場所に降り立った俺達は、早速住居を見て回る。
すると一番大きな建物から電線と思わしきものが各家に伸びているのが分かった。
何でもフローラ曰く、各家には室内の温度を調整するためのエアコンと食料保存用の冷蔵庫を配置してあるが、それぞれに発電機を置くのは無駄だと判断して一括してあの場所から送り込んでいるようだ。
要するにあの大きな家は発電所を兼ねているらしい……他にも孵化部屋やクラフト用の工作室などもあるらしく、また倉庫代わりに収納棚もたくさん作っておいてあるとのことで、皆で共同で使うための場所のようだ。
尤も少しだけ小さな家を見てメアリーは不満そうにしているが、それでもいつかのように我儘を口にすることはなかった。
それでもそんな彼女を見たフローラが、二階は居住区にしてあるから何ならあそこに住んで設備の管理をしてくれると助かると言うと少し考えてから、孵化部屋があるからか子供達の面倒を見るためにもと口にして頷いた。
……それはともかく、マァの姿が見えないことが気になって尋ねてみるとアルケンABを連れて金属のインゴットを回収に向かっているという。
実は近くにあるクレバスを挟んだ先に金属鉱石が山となっている場所があり、そこに無数の製錬炉を作ることで効率よく一気に金属鉱石を溶かしてインゴットを作っているそうだ。
これなら今晩中には工業炉を作るのに足りる量が取れるだろうと目を輝かせながら語るフローラは、今から少しずつ作っていくから組み立ては俺に任せると……徹夜での共同作業を求めて来るのだった。
【今回名前が出た動物】
ダイアウルフ(狼)
サーベルタイガー
メガテリウム(ナマケモノ)
カルノタウルス(カルちゃんの同種)
ユウティラヌス(モフモフの肉食)
アルゲンダビス(アルケンAB)
余談その1
PS4番のARKで友人とロストアイランドを攻略していたのですが、ガンマ用のアーティファクトを集め終えていざボス戦……と思ったら素材がすべて消えました……PC版は問題なかったのに、ボス戦出来ないバグは酷い……早く修正して……。
余談その2
いつの間にかアルゲンダヴィス君の作業台効果のあるサドルで修理も出来るようになっているのに今更気付きました涙。