五百二十六頁目
持って帰った資材を改めて旋盤や作業机に入れていくと、フローラは今なら酸素ボンベを含めた水中での活動用の衣装……スキューバセットとでもいうべきものを作れそうだとウキウキしながらクラフトに取り掛かろうとした。
しかしそこでマァが何故かオウ・ホウさんの手を引きながら戻ってきたではないか。
一体どうしたのかと思ったが、マァは動物を眠らせる道具がないから罠に仕掛けることだけしてきたそうだが、その際にプテラで飛んで来たオウ・ホウさんと再会したのだという。
そしてオウ・ホウさんに付いてはいつも通りお昼に今日の予定を話し合うのかと思いきや、俺達がいつまでたってもやってこないので何かあったのではと様子を見に来てくれたのだそうだ。
……ただの寝坊なのに心配をかけて申し訳ありません……心の底から反省してますから、そんな目で見ないでくださいメアリー様。
……これからは少し色々と控えた方が良いのかもしれない……だけど一軒家だから鍵を掛ければ問題は……と、とにかく寝坊だけしないように気を付けよう。
五百二十七頁目
とにかくトライブのメンバーが全員揃ったところで、いつも通り今日の予定を話し合うことにした俺達。
尤も基本的にやることは変わらない……メアリーは家事と育児、マァは動物の確保。
オウ・ホウさんは洞窟の探索を行うつもりだと言うが、一人では効率も悪いしすぐに見つかるとも思えないから、何か必要なことがあれば手を貸すと言ってくれた。
そんな彼にフローラはスキューバセットのことを話し始めた。
これがあれば未だに殆ど探索していない水中エリアが探索できるようになり、また新しい素材が見つかるかもしれない……何より上手く行けば毒ガス洞窟の攻略も可能になる……そう告げるとオウ・ホウさんはならばそれに協力しようかと言ってくれる。
しかしフローラは約束があるからもう少しだけ待ってほしいと言って、俺を意味深に見つめてきた。
もちろんすぐにピンときた……フローラと交わした約束、それはケツァ君に乗って深夜のデートをした際にした超巨大な肉食の捕獲についての話だろう。
フローラが覚えていてくれたことが嬉しくて……だから改めて俺は皆にその肉食のことを話し、あいつさえ仲間になれば怖いものなしだと言い……今の俺達なら問題なく捕獲できるはずだからぜひ捕獲すべきだと強く主張してしまうのだった。
追記
そうだ全部俺のせいだ俺が言い出して俺がやろうと主張して全部全部俺のせい……俺が死ねばよかったんだ……フローラ……ごめん……
【今回名前が出た動物】
アルゲンダビス(アルケンABC)
プテラノドン
ギガノトサウルス(超巨大な肉食)