五百四十七頁目
目的が定まった俺だが、まず最初にどうしてもやっておきたいことがあった。
だから皆と合流するため、南の海岸にある拠点と豪雪地帯の拠点へと足を運んだ。
襲撃イベントが起こらないため、彼らはそれらの拠点を定期的に行き来していたから……あの日から一体何日俺が呆然としていたかは曖昧だけれどどちらかに入るだろう。
そう思ってまず近場にある南の拠点へと向かうと、思った通り皆が揃っていて……戻ってきた俺を嬉しそうに出迎えてくれた。
そして色々と話しかけてこようとするのを制して、俺はオウ・ホウさんに一つ頼みごとをした。
フローラの形見でもある、皆の左手首に埋め込まれているのと同じ鉱石……それを俺の右手に移植するために協力してもらおうとしたのだ。
彼女が最後に残した……そしてこの島に来たときからずっと傍に会った物なのだ……これ以上に彼女との繋がりを感じられるものはない。
フローラという存在を忘れないためにも俺はこれを自らの身体に埋め込み、一つになりたかったのだ。
恐らくメディカルブリューを多用すれば強引に埋め込むことはできると判断してのことだが、それでも一人でやるには難しい作業だった。
だからこそ武器の扱いに慣れているオウ・ホウさんに協力を求めたのだが、よくわかってないらしいマァはともかく、メアリーに至っては必死に止めようとしてきた。
しかし肝心のオウ・ホウさんは少しだけ俺を見つめたかと思うと、最後にははっきりと頷いてくれた。
そしてメアリー達から離れたところに移動して早速始めようとして、その前に麻酔を飲んで意識を虚ろにしておくことを提案された。
三国志の時代から来た彼が麻酔のそういう使い方を知っていることには違和感を感じたが、何でも華佗という医師がそう言う手術をしたと聞いたことがあったらしい。
……尤も俺はせっかくの提案を断った……意識が低下している状況でメディカルブリューをちゃんと飲めるか疑問だったこともあるが、それ以上にこれから先のことを思うと……恐らく危険な事や恐ろしい事を何度もこなすことになるだろうし、その中で死ぬほど痛い目にも合うことになるはずだ。
だからこの程度の痛みに堪えられなくてどうするというのか……そしてもう一つ……フローラを助けられなかった俺は罰として……せめて彼女が味わったであろう死に至るほどの苦痛の何分の一でも味わっておきたかったから……。
結局オウ・ホウさんはそんな俺の意志を汲んでくれて……そして乱暴な手術とも呼べぬ施術の果てに、俺の右手首にはフローラの鉱石が埋め込まれた。
……これでもう二度と君を失わずに済む……これからは君とずっと一緒だ。
ロストアイランドのバク修正来ましたね、おかげでPS4でもボスを倒すことに成功しました。